東京最後の異界 鶯谷 (宝島SUGOI文庫)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800237187

作品紹介・あらすじ

JR山手線で最も乗降客が少ない駅、鶯谷。広大な寛永寺の墓地と駅を挟んだ反対側は都内有数のラブホテル街で、風俗産業の最先端スポットとなっている。入り組んだ路地には正岡子規の終の棲家や初代林家三平の生家、夏目漱石が通った料理屋が今でも残る。この特異な街はいかにして生まれたのか。その歴史と地理的背景、男女の肉声を採録。生と死が隣り合わせる鴬谷の不思議な魅力を描く。

感想・レビュー・書評

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  • 確かに、こりゃ異界だわ。

  • 夏目漱石は、米が稲から採れることを知らず正岡子規に教えられた

    鶯谷にいたので本屋で丁度見つけた鶯谷の本を読む。いかにこの町が妖しげな異界なのかという話が殆どだが、その中に鶯谷に住んでいた正岡子規と絡めて上のエピソードが出てきた
    漱石先生、意外だなぁ

  • 駅の書店での時間つぶしに、たまたま目に留まったこの本を手に取りました。
    人間ドラマがありすぎて濃いというか、なんというか。エロ本じゃないけどエロ本、というか、なんというか

  • トンカットアリの栄養ドリンク

    女子会でも真面目な女子がいると違和感が出るけど、いないと盛り上がる。ブラック女子会。

    遊び慣れたおじさんには20代は若すぎるので10〜20下がいい 話が合わないと面白くない

    生活のレベルを上げたから金はいくら頑張っても貯まらない

    割り切りの関係なのに男ってのは所有欲求が強いので最初は遊びでもだんだん愛おしさが募り自分だけのものにしたくなる

  • p.2022/2/16

  • 2020年7月読了。

  • 手に取っている時点で、作者のファンであるか鶯谷駅界隈に好感を抱く者(地域住民含む)かのどちらかでありあまり低評価をつけることはないものと思われる。

    ■基本構成
    第1~7章、あとがき、文庫版追加収録①②
    第1章以外は作者の関心上&鶯谷とは切っても切り離せない風俗にまつわる話が中心。
    まぁ、抵抗のある人は鶯谷周辺に関心持つこともないと思うので、この書は取らないか。

    ■へぇー、たしかに
    第5章 鬼門封じと快楽の地
    「1965年当時のNHKアーカイブス、感慨深かったのは当時は山手線で最も乗降者数の少ない駅が原宿駅だとレポートしていた。(中略)繁華街には適度な滞留が必要になる
    (中略)鶯谷は高台側に寛永寺、国立科学博物館、国立博物館、国立西洋美術館、東京藝大、上野公園といった集客を見込める大きな施設が控え、反対側の低地には、老舗の和菓子店、商店街、住宅地が控えている。人の流れとしては十分にあり、滞留させるのは駅周辺のラブホテル街が威力を発揮している。」

  • やはり風俗のネタが多いのだが、左派右派の話があったり、歴史の話があったりと、学ぶ部分もそれなりにある。筆者はそれを「あんこの中の塩」と表現していて、これがこの本の中でもっとも感心した表現だ。

  • エロスとタナトス、生と死、聖と俗の混じり合う街。

    「鶯谷」という地名は行政上は存在しない。
    そもそもが異界なのかもしれない。

    鶯谷を描くルポ。

  • ラブホ街として有名な地域についてのルポ。
    風俗関係の話ばっかりかと思ったら、歴史やら宗教やらについての話もあり、よく言えばバリエーション豊かな、悪く言えばとっちらかった、そんな感じの本でした。
    まぁ、特殊な地域だと言うことはよくわかりましたね。(^^; 鶯谷の駅で降りることはまずなさそうですけども。(^^;

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著者プロフィール

1956年、所沢市生まれ。著述家。早稲田大学政治経済学部卒。逍遙と実践による壮大な庶民史をライフワークとしている。著書に『東京最後の異界 鶯谷』、『上野アンダーグラウンド』『迷宮の花園 渋谷円山町』『全裸監督』など多数。

「2018年 『色街旅情 紙礫EX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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