『このミス』が選ぶ! オールタイム・ベスト短編ミステリー 黒 (宝島社文庫)

  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800241436

作品紹介・あらすじ

『このミス』選者が選ぶ、珠玉の名作短編アンソロジーが登場!約100年に及ぶ日本ミステリー史のあらゆる短編の中から、『このミス』が誇る読書のプロが選んだ十編の名作たちを、二分冊で刊行。後編にあたる「黒」には、ランキング第2位の「天狗」(大坪砂男)をはじめとする五編を収録。日本のミステリー文学を代表する名作短編が揃うアンソロジー第2弾!

感想・レビュー・書評

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  • 赤を読んでからだいぶ月日は過ぎたが、本書も読んで、短篇ベストテンを読了したことになる。

    本書の中では第三の時効をのぞき、古い作品が多いので、時代を感じさせたりするものが多いが、いずれも名作との評価が一定しているので楽しめました。

  • 4つの短編小説。60年ほど前の3作品はよくできてますけど私には読みづらい文語体。
    横山秀夫さんの第三の時効は何度読んでも舌を巻くうまさ。

  • やっぱり鮎川さんの話、好きだなぁ。
    乱歩の『心理試験』も好き。

  • 「天狗」はなんとも言えない味わいの作品だった。再読の作品も多し。

  • (収録作品)達也が嗤う(鮎川哲也)/心理試験(江戸川乱歩)/第三の時効(横山秀夫)/天狗(大坪砂男)/赤い密室(鮎川哲也)

  • 「オールタイム・ベスト国内短編ミステリーベストテン」2015年版にランクインした珠玉の10作品を2巻に分けて刊行したのが今作、収録作品は…


    「達也が嗤う」(鮎川哲也)
    「心理試験」(江戸川乱歩)
    「第三の時効」(横山秀夫)
    「天狗」(大坪砂男)
    「赤い密室」(鮎川哲也)

    乱歩の「心理試験」以外は未読、特に「天句」への欲求強く購入。

    オールタイムベストだけにどの作分も完成されている。特に「天句」の不気味さ、気持ち悪さと、トリックの計算尽くされた整合性のアンバランスが「怪作」の称号に相応しい出来栄えであた。作者大坪砂男氏は、短編のみの寡作家であり知る人ぞ知る作家であったが、その才は血脈に受け継がれている。彼の孫は虚淵玄氏であり、氏はおそらくかなり早い時期に祖父の「怪作」を読んでたのではないか?と思う、推測であるが…

  • アンソロジー

     なんといっても最高作品は、 第三の時効(横山秀夫)で決まり。ダブルどんでん返しの結末は読み手の想像をはるかに超える。 エンディングがイマイチと私は思うのだが、それを割り引いても最高だね。

     古いけれど叙述トリックものでは、達也が嗤う(鮎川哲也)が絶品。軽やかな筆運びと読者への挑戦は快感である。

     この2作品がいいかな。ほかは少し読みづらくてパスかな。

  • 鮎川と横山の作品を未読だったので読んだ。鮎川の作品は相変わらずピンとこない。横山は警察小説の煙草臭さがやはり苦手なものの、この作品の探偵像や謎解きは意外と派手で楽しめた。収録作ベストは、この犯行にこの動機を結びつけたセンスと心理描写が一読忘れがたい怪作「天狗」。

  • 名作短編との表題通り、楽しめる作品が詰まっている。

  • 天狗がすきです

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