【テレビドラマ原作】このミステリーがすごい! 三つの迷宮 (宝島社文庫 「このミス」大賞シリーズ)
- 宝島社 (2015年11月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800242518
作品紹介・あらすじ
密室で大学教授が突然死を遂げた。果たして単なる病死なのか(喜多喜久「リケジョ探偵の謎解きラボ」)。海上で殺害されたデベロッパー企業の社長は、周囲の誰からも恨まれていた(中山七里「ポセイドンの罰」)。父親が連れ帰ってきた少年が、"冬"のない温かな家庭に影を落とす(降田天「冬、来たる」)。人気『このミステリーがすごい!』大賞作家3名の手による、書き下ろしミステリー・アンソロジー!
感想・レビュー・書評
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ミステリー・アンソロジー3部作。
総じてスマートには終わらない。最後の最後で新展開。そんな作品でした。
個人的には中山七里さんの「ポセイドンの罰」が特にお気に入り。
先にも書いたスマートに終わらない。最後の最後で闇を残し終わる話が俺好みでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
三者三様のミステリー。色も香りもそれぞれで、楽しめました。中山七里さん以外はお初でしたが長編も読んでみたくなりました。
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ミステリアンソロジー。それぞれに違うテイストで読みごたえがあります。映像化するようなので、そっちも楽しみ。
お気に入りは中山七里「ポセイドンの罰」。うーむ、これほどまでの人間が被害者だと警察も大変そう……(苦笑)。だからこその限られた空間でのミステリなわけですが。案外とシンプル……かと思いきや、こんな短くてもやはりどんでん返しがあるのにやられました。 -
悪くはないが、特に…という感じ。
喜多喜久氏の作品は連作ものの番外編か?という感じだが、コナンもビックリのトリックだし、その検証方法も不可能に近く、ミステリとしてはいただけない。中山七里氏の作品も、落ちが微妙だし、立証できなそう。降田天氏の話が一番綺麗だったが、誰が悪いって親父が悪い。最近よくみる後だし系だが、読後感は悪くない。 -
3人のミステリー作家による中編集。
1作目は、たぶん既存作品の続きだろうと思われる内容。そもそもの舞台設定や関係者との出会いを知っていてこそ楽しめる内容だと思うので不完全燃焼。
2作目は、いかにも短・中編に相応しい内容。
ストーリー展開より結末を楽しむ作品ですね。
3作目は、落ち着いた雰囲気の中で次々と明らかにされる真実という構成は巧みなものの、単純に自分の好みではなかった。 -
【収録作品】「リケジョ探偵の謎解きラボ」喜多喜久/「ポセイドンの罰」中山七里/「冬、来たる」降田天
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『このミス』大賞受賞作家さん3人によるアンソロジー。
SPドラマの企画本の第2弾となりますね。
ただ…、第1弾と同様、
豪華な作家さんの作品を集めてみました…的な感じで…。
やっぱりね、何か1つ共通のテーマを決めておいた方が、
1つのアンソロジー作品として、面白かったと思ぅ。
喜多さんは、既作品に対する意外性は、あまりなかった。
中山さんは、大どんでん返しがなぃと、ふつぅ?な感じ。
降田さんは、初見でしたが、着地の方向性が見え難くて、
収録3作品の中では、一番よかったです。が…、これは、
オーソドックス?なミステリーでは、なかったよぅな…。
でも…、
総じて、特出すべきものはなくて、小粒な作品集でした。 -
読みやすい。中山さんのは迷宮入りにしてほしかった気もするけど、被害者の悪事が表に出るためにも実行犯がはっきりしてよかった。降田さんのはもやもや。
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(収録作品)リケジョ探偵の謎解きラボ(喜多喜久)/ポセイドンの罰(中山七里)/冬、来たる(降田天)