警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希 5グラムの殺意 (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800244789

作品紹介・あらすじ

六本木の違法クラブで女子中学生が惨殺される事件が起きた。警視庁「女性犯罪」捜査班の面々はさっそく現場へと赴くが、肝心の原麻希は休暇中で連絡がつかず、妊娠八カ月の圭子を捜査へと駆り出すことに。そのころ、たまがわ市に住む女子中学生が二人死亡していることが判明。麻希の娘の葉月はいち早くそれが連続殺人事件であることに気づくが-。天才捜査官・原麻希が難事件に挑む、文庫書き下ろし長編ミステリー。ハラマキ捜査官シリーズ。

感想・レビュー・書評

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  • 女子中学生が続けて殺され、買収組織との絡みが捜査線上に上がるが、原麻希刑事はシリアルキラーの関与を疑う。いろいろな事件が錯綜し、視点もころころ変わるので最初は読みづらいが、終局に向かって焦点を結んでいく。原麻希を始め警視庁女性班の女刑事たちの逞しさが気持ちいい。サイコパスは、脳において、将来をイメージする眼窩前頭前皮質と共感を司る偏桃体に異常があることが多いのは本当だろうか。異常があるからといって、全員がサイコパスということはないだろし、サイコパス全員が犯罪者になるわけではない。環境も大いに関係してくるのだろう。そのあたりのことが、事件の勘所になってくる。

  • 女性犯罪捜査班…のハラマキシリーズ。

    ハラマキ不在中に事件が起きるが…。
    スピード感があって、面白く、今回もイッキ読みでした。

    夫の則夫がマキの不在の弁明を推測するのですが、そこは元公安!鮮やかです。




    「5グラムの殺意」の5グラムってウェイトベアの重さだったのね。

  • 原麻希「女性犯罪捜査班」シリーズ第2弾。
    六本木の違法クラブで、女子中学生がバットで殴打され、殺害される事件が発生。女性捜査班にも声がかかるが、肝心の原麻希が行方不明…困った班長の織江は、有給を利用して1週間早く産休に入った圭子を捜査に引っ張り込むことから、物語は始まる。何だろう?決してつまらない訳ではないのだけど、事件に対して、無駄な伏線が多過ぎたり、軽いノリの登場人物たちがちょっと嫌になるところも…このシリーズ、こんな軽いノリだった???事件は女子中学生の連続殺人事件に発展していくのだけど、犯人の動機がどうにも受け入れがたく、読後感もすごく悪い。

  • 原麻希シリーズ第7弾。これまで快調にシリーズを重ねて来たのに、一体どうしたんだと心配になるくらいに不出来な作品。

    描かれる事件は興味深いのだが、冒頭の原麻希の謎の行動、麻希の娘の菜月の推理などは無駄に描かれているだけで、一生懸命、言い訳のようにしつこく描かれる犯人の動機も今ひとつスッキリしない。女性犯罪捜査班の扱いも軽く、まるで女子会のようだし。

    違法クラブで発生した女子中学生撲殺事件は連続殺人事件へと発展していくのだが…

  • 女性犯罪捜査班の面々がそれぞれに捜査してきた案件が1つに繋がる。
    サイコパスを作り上げるために自分の娘を利用する女医、ウェイトベアの重さが動機の引き金となる展開、親の研究に利用された杏花と萌花がなんとも切なく描かれている。
    秀逸な作品

  • 3月-6。3.0点。
    原麻希シリーズ。クラブで女子中学生が惨殺される。
    同様の事件が発生しているが、連続なのか、無関係なのか。

    スピード感はさすが。登場人物のキャラも確定してきた。
    次作も期待。

  • 原麻希警部補、女性犯罪捜査班シリーズ、第二弾。

    六本木の違法クラブで、女子中学生が撲殺される事件が起きる。
    女性犯罪捜査班の面々が臨場するなか、肝心の原警部補は、こっそりハワイでバカンスとか...

    そして、事件は、連続殺人の様相を見せ始める。
    また、別のママ友トラブルにも巻き込まれ、てんやわんやの状況に。

    やがて、連続殺人とママ友トラブルが、奇妙なリンクを。
    二転三転するストーリー、本当の犯人は誰なのか?

    表題の「5グラムの殺意」、最後にそういうことか、と理解しました。
    原警部補のバカンスの謎も解けて、スッキリしました。

  • 評価は5

    内容(BOOKデーターベース)
    六本木の違法クラブで女子中学生が惨殺される事件が起きた。警視庁「女性犯罪」捜査班の面々はさっそく現場へと赴くが、肝心の原麻希は休暇中で連絡がつかず、妊娠八カ月の圭子を捜査へと駆り出すことに。そのころ、たまがわ市に住む女子中学生が二人死亡していることが判明。麻希の娘の葉月はいち早くそれが連続殺人事件であることに気づくが―。天才捜査官・原麻希が難事件に挑む、文庫書き下ろし長編ミステリー。ハラマキ捜査官シリーズ。

    ここに出てくる女性たちは皆努力とガッツがあって読んで居て清々しいし。今回は大阪府警や奈良県警の懐かしい刑事も出て来てさらにたのしめた。

    しっかし女医!最低やな〜。

  • 相変わらず原麻希サンのやり方は突拍子もないけれど、今回は仲間もいろいろ活躍しているし、男性社会の警察で女性が活躍しているのた楽しい。いままでの麻希さんが担当した事件はけっこう残忍な印象だけれど、今回も確かに事件そのものは残忍だけれど、もう1つの事件がほのぼの系(と言っていいのか?)に感じられるし、事件に関わる参考人たちもほとんどが女性なので、殺人事件なのにやわらかいイメージで読めるのが不思議。

  • クラブシアマーナに行きたい。
    ただそれだけ!
    2/2/15

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著者プロフィール

『私の結婚に関する予言38』(宝島社文庫)にて第3回日本ラブストーリー大賞のエンタテインメント特別賞を受賞し、2008年デビュー。近著に『ブラッド・ロンダリング』(河出文庫)。そのほか、「原麻希」シリーズ(宝島社)、「新東京水上警察」シリーズ、「海蝶」シリーズ(ともに講談社)、「十三階」シリーズ(双葉社)、「警視庁53教場」シリーズ(KADOKAWA)、「感染捜査」シリーズ(光文社)など著書多数。

「2023年 『警視庁捜査一課八係 警部補・原麻希 グリーン・ファントム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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