筆跡鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない。 (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 356
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800246066

作品紹介・あらすじ

祖父が残した謎を解き明かすべく、美咲は大学一の有名人、東雲清一郎を訪ねるが、噂に違わぬ変人で…。著名な書道家なのに文字を書かず、端正な顔立ちから放たれるのはシビアな毒舌。挫けそうになるも、どうにか清一郎を説得。鑑定に持ち込むが-「気持ちに嘘はつけても、文字は偽れない。本当にいいんだな?」。鎌倉を舞台に巻き起こる文字と書、人の想いにまつわる4つの事件を描く、連作短編ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 端正な顔立ちで、著名な書道家なのに毒舌で変人の東雲清一郎に美咲が祖父が書いたラブレターの鑑定を頼む話から始まります。
    文字から読み取れる才能ってすごいなぁと感心しました。確かに筆跡ってみんな違うから奥深いなぁと。男女関係なく、すぐバカかという捻くれた性格だけど垣間見える優しさがいいですね。

  • こういう、なんやかんやありまして、猛獣使いになっちゃった的な関係性好きなんだよなぁ(笑)

  • 主人公のキャラがよい!面白かった

  •  2016-05-11

  • 容姿端麗、書の才能がありながら、人前では字を書かない大学生東雲清一郎。
    彼は、字からその人の思いを読み取る。ラブレター解析からストーカー対策まで、筆跡鑑定することにより解決する。ストーカーの表現がだいぶおぞましいけれど、後味はよい。

  • 連続短編で、祖父のラブレター、変人の偽物登場
    知人になりたくないけど有名人の残した書について
    主人公に関して流れていく誤情報。

    これでもか、と粘る主人公もすごいですが
    それほど祖父母が好き、というのがあったのかと。
    2話目に関していえば…何自分の都合だけを振りかざして
    詐欺のように取り扱っているのか、と突っ込みたい。
    天才とバカは紙一重、といいますがこれは…な3話目。
    結婚した奥さん、すごいです。

    な、3回分の接触により…としか考えられない4話目。
    思い込みが激しいのも怖いし、手段を選んでいないのも
    恐ろしいを通り越してます。
    そんな状況に『見せる』だけであの最後…。
    一体、彼の字は何を思い起こさせたのでしょう?

    変人と言われている彼ですが、これはこれで
    口から出る言葉が素晴らしいです。

  • 東雲くんに自分の字も鑑定して欲しいと思った。
    美咲と清一郎の会話が、見ていて面白い。
    ツンツンしてるのに放ってはおけない。まるで猫のようだ(`・ω・´)

  • 清一郎は何気に良い人で可愛らしい。
    鑑定は感覚頼りなので、ふんわりした感じ。
    話自体は面白かったけど、強引すぎる美咲の事はあまり好きになれませんでした。

  • 2018.1.28読了 9冊目

  • 初めましての作家さん。タイトル長!!
    書道部に在籍していながら、ほとんど顔を出さず
    書道家なのに文字も書かなければ、授業でも黒板を見ない
    ここは一番気になるところだったんだけど・・・
    美咲の大学では、美形なのに毒舌で、変人として有名・・・
    そんな美咲が、どうしても筆跡鑑定をしてほしくて
    清一郎に話しかけるが、いきなりバカ女と言われ拒絶される。
    4つのお話で、事件的には日常の謎的な感じ?
    ありがちな設定ではあるけど、書や文字に関しては、
    考えたこともなかったので結構楽しいです(^◇^;)
    ギャップ的には方向音痴なのがツボ。

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