鷹野鍼灸院の事件簿 謎に刺す鍼、心に点す灸 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
3.26
  • (2)
  • (10)
  • (20)
  • (1)
  • (2)
本棚登録 : 156
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800256287

作品紹介・あらすじ

鷹野鍼灸院に勤める新米鍼灸師の真奈は、往療に出てばかりの院長・鷹野がいないところで、いつも様々な問題に巻き込まれる。妻へのモラハラを繰り返す四肢の麻痺した男や、とある患者を治療して以来何度も同じ悪夢を見るようになったオーストラリア人鍼灸師、体に折れた鍼が残った認知症の女性など、真奈の手に負えなくなった問題を、院長の鷹野が鋭く解決する。心をほぐす鍼灸ミステリー第二弾、開院!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • アイスマンについての大胆な解釈は面白かった。最期のおばあさんの話もいい話だった。全体的にテンポもよく楽しんで読める。これ読むと鍼灸に行きたくなるね。

  • アイスマンの話と1番最後の「今なお君をたずねて」がよかった。特にカチューシャの歌のくだりは愛っていいなと思わされます。

  • ・鍼灸院が舞台の短編集第二弾。いちおうミステリ?
    ・鷹野さんへの真奈さんの当たりが強くなったような。
    ・真奈が他者の人生に関わりがちなのに鷹野は批判的だ。
    ・鍼灸師のすべきこと、できることは?
    ・真奈のお節介さは変わらないし作品にとって必要条件。
    ・アイスマンの話が鍼灸って感じで舞台にそぐってた。
    ・真奈の性格も相まって基本的に人情話。

  • シリーズ二作目。鷹野と五月女自身の話は少なくなって、題材は日常のものとはいえとても重いものが多いです。一作目からどうも主人公の五月女に思い入れができなかったのですが、今回は特に一応守秘義務とかあるでしょうに、謎を解くためとは言え、ほかの患者さんにペラペラしゃべってしまったり感情に任せて動いたり、行動が浅はかに感じ読んでいてイライラしてしまいました。さらにもともと重い話なのに読後感がいい話ばかりでないのも辛かったです。高評価の方が多いですが、鍼灸のことは興味深く読めてもそのほかが私には合わなかったようです。

  • 若い女性の鍼灸師にどうして探偵顔負けの活躍ができるのか、かなり都合の良い展開でしたが、その違和感を除けば物語の流れはスムーズで読みやすい。
    通勤時の気分転換としては良かったと思います。

  • 新米鍼灸師真菜が高野鍼灸院で働きながら、患者の私生活に知らず知らず深入りし、問題解決してく。必ず鍼灸の話題が入っていて、興味深い

  • 2017/11/30 Amazonより届く。

  • 鍼灸ってどこまでの治療ができるのかよく知らないけど、鍼灸師自身が入院とか手術するのって抵抗あるのか…。

  • 【収録作品】二人のクラウン/坂道に立つ女/師、去りし後/アイスマンの呼ぶ声/今なお君をたずねて
     鷹野鍼灸院に勤める新米鍼灸師の真奈。鷹野に患者との距離の取り方を戒められながらも、病状の背景を探るうちにトラブルに巻き込まれる。
     鷹野の鍼灸と西洋医学のバランスのとれた考え方はまっとうで、読んでいて安心感がある。偏狭な人のほうが強気な分幅をきかせているのが不快だが。

  • アップするの忘れてました。

    サクサク読めるけど、
    妻の不倫を許せない夫、
    身元不明の痴呆老人など内容は重め。

    鷹野先生にもっと登場してほしかったかな。

    主人公だけだとちょっと苦手かも。

全14件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1971年東京生まれ。小説家・劇作家。2010年『完全なる首長竜の日』(宝島社)で第9回「このミステリーがすごい!大賞」を、『忍び外伝』(朝日新聞出版)で第2回朝日時代小説大賞を受賞しデビュー。2013年『忍び秘伝』(文庫化タイトル『塞ノ巫女』)で第15回大藪春彦賞候補。近年は作品の英訳版が発売され、中国のSF雑誌にも掲載されるなど、海外での評価も高い。『機巧のイヴ』シリーズ(新潮社)、『見返り検校』(新潮社)、『僕たちのアラル』(KADOKAWA)、『ツキノネ』(祥伝社)、『ねなしぐさ 平賀源内の殺人』(宝島社)など、著書多数。

「2020年 『ドライドックNo.8 乾船渠八號』 で使われていた紹介文から引用しています。」

乾緑郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×