何様ですか? (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 81
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800257499

感想・レビュー・書評

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  • 途中までは、この話スゲーとなって、
    最後どうなるんだって期待値がすごかった。

    正直最後は、
    なんじゃそりゃ。
    となってしまったかなぁ。

    色々な意味でブラックでした。

  • あっさり読めた。
    全体的に厨二病感すごい笑
    展開は騙された。

  • 想像を超える闇の深さに思わず顔をしかめた。
    まさにブラック。
    好感の持てる人物がただの一人も登場しないというのもなかなか珍しい。
    大量殺人計画を遂行しようと企む美和。
    美和に好意を持つ「ぼく」。
    自らの日常をブログに綴る穂乃果。
    この三者によって語られる物語は、とんでもない結末を迎える。

  • 何となく表紙に目を奪われて購入しました。
    大量殺人計画は成功してくれた方が面白いと思いました。終わり方は説明するまでもなく最悪です。「は?」と思いました。
    しかし主人公である平林美和の毒舌ぶりは見ていて面白かったです。

  • 女子の裏工作って怖い。

    って話だったはず。
    実はそれぞれに思惑があって、主に決めている人がいて、それぞれ指示にきっちりしたがっている話

  • 面白い!笑!!!いや、そうだよね。みんな大体思うよなぁ。こういうこと。と、思うような毒舌や、学生時代あるあるそうそうと思う一連の場面。この著者が言うように、なぜか学力云々以外にも、ブスばっかりのクラスとか、暗い性格の冴えないやつばっかりのクラスがないとか、なるどな。

    と。笑!!ある一定の割合でもって、人気のあるグループ1割、出しゃばり、仕切り屋、暗い冴えないやつ、コメディたっちのやつ、真面目なやつがうまいこと混ざるようになってクラスって確かに成り立ってるよなぁ。と、

    そして、なんらかのグループに所在していることがそれぞれわかっているような気がする。笑!

    私は美人のグループには、入れてないな。とか。笑!

    そのあたりの自らの立ち位置のミスがイジメとかになるんでないかなぁ。と、思いつつ読み進めた一冊でした。

    この自らの立ち位置を自分で考える力って、幼少の頃から培わないと、浮く原因になるよなぁ。と、子育てをしている今現在、娘や息子の正しい立ち位置の認識を改めねば。と、女子校のような学校出身の私は身にしみてわかるような気がする一冊でした。

    女って大体同じだよなぁ。笑

  • ミステリ。サスペンス。イヤミス。
    才羽楽『カササギの計略』と共に、第14回このミス大賞隠し玉として刊行。帯によると、『カササギの計略』の"ホワイトどんでん返し"に対して、"ブラックどんでん返し"とのこと。たしかに黒い!
    人には勧めにくいが、嫌いではない作品。

    結末の黒さだけが持ち味の一発ネタにも思えるが、構成がなかなか効いてるのでは?
    平林・戸塚原・倉持の三つの視点から物語が進む。
    平林は内面もしっかりと表現されているのに対し、戸塚原は兄への手紙、倉持はブログと、決して本心を表しているわけではないのが重要。
    倉持の本性を隠すことに成功しているように思う。
    戸塚原の視点は、事件前・事件後の平林へのイメージの変化を描いているのだろうか。
    …と、素人ながら勝手に妄想。

  • このミス大賞隠し玉作品。「ブラックどんでん返し」だそうです。
    全然爽やかではない学園ミステリ。でもこの年代特有の歪みと痛々しさというのは前面に押し出されていて、ある意味このうえなく「青春」を描いている作品かも。
    毒がたっぷりで、「ファイナルプラン」がいったいどのように行われるのかどきどきしながら読み進みましたが。たしかにこのオチは予想できませんでした。そして衝撃的。最凶に酷いなこの罠は……たしかに「キャリー」も真っ青です。

  • 図書館で借りた本。
    高校生の平林美和は、影のある美少女だった。幼い頃に義父の虐待で弟を殺されてから、心の声のユウちゃんと大量殺人計画を立てていた。一方、クラスの人気者のもう一人の美少女穂乃果は将来アナウンサーになる為にブログを開設して高校生時代の自分の記録を残していた。

  • 最初はくっつき虫の女子と主人公の会話が面白いと読み進めつつも最後はどんでん返しといいよりちゃぶ台返しさながら、テーブルの上のごはんぐちゃぐちゃって感じ。

  • まず、改行が少ない
    ページぎっしりの文章
    読み応えのある内容ならいいが、本編とさほど関係のない文書の羅列
    途中の作家の悪口をみんなで言うところは面白味があり、校長なども同じように吊し上げられるのかとおもったが、最後は下ネタでのオチ
    友達の裏切りは逆をついた内容でよかったが、あのゲスいオチはいらないような
    その後に大きなことをやるなら分かるが、あれで終われば不完全燃焼
    題名と内容も合っていない
    『このミステリーがすごい! 』大賞・隠し玉作品、ということだが、ちらばった伏線の回収もなく、嫌ミスな要素を続けると言うわけでもなく、ある意味誰もが予想しない方向で終わる。

  • 面白かった。淡々と濃い内容が進んでいき、登場人物全員が主人公のような感じがした。後味は悪いがもう1回読んでみたくなるような本。

  • ラストにかけて徐々に胸糞展開してくのが気持ち悪く最高に面白かったです。
    映像化して欲しいと思った作品です!

  • 色んな意味で凄すぎ。彦摩呂風に言うなら”悪意のミルフィーユや~”って感じかな。
    あらすじ(背表紙より)
    中学時代に養父から性的暴行を受けた女子高生・平林美和は、義父に殴り殺された弟“ユウちゃん”を内面化し、その囁きに従って“ファイナルプラン”と名づけられた大量殺人計画を遂行しようとする。一方、倉持穂乃果は意識が高く社交的で、自らの日常や読んだ本の感想をブログに書き続けていた。そんな倉持を嘲笑しながら着々と計画を進める平林であったが、その先には思いがけない事態が―。

  • ミステリアスな美少女は心の中で世界を倦んでいた。そして構想する最高の幕引き"ファイナルプラン"を遂行するべく行動を始める。しかしその幕引きはもう一人の少女の暗躍によってまさかの打ち止めを喰らう。
    悪意の満ちた青春小説。

  • 「いわば一種のギャンブルである」という解説末尾の言葉に、大きく頷く。

    賛否ある結末だろうけど、衝撃はデカい。

    終始何かと痛々しいのだが、作家星村しおりのエピソードは、それはナイ!、とツッコんでしまった。
    それまでも、主人公平林美和には、彼女が作り上げたかったであろう冷徹ミステリアスな主人公像、、、が揺らめくような素振りを見せる。
    謎の30分インタビューもしかり。
    しかし、ここ、星村しおりへの質疑応答シーンで、まさにガラガラと崩れ去ってしまうのであった。

    ていうか、ユウちゃん、もうちょっとアドバイスの方法、考えてあげて!

    ……さて。解説に本歌取りとあった辻村深月『オーダーメイド殺人クラブ』が読みたくなった私であった。

  • 読んでいる途中でビリビリに引き裂いてやろうか、
    ついでに燃やしてやろうかと悩むことしばしば。

    とりあえず敬意を払って最後まで読んでみれば、
    「嫌いな奴はこうやっていじめるんだよ~」と書いてある。

    イヤミスがどうとか以前に、作者が何を思って執筆したのか欠片も理解できない
    これを評価するような人間とは関わりたくないほどの不快感。
    久しぶりの大ハズレでした。

  • 学園物ミステリー
    軽いタッチの物語かと思ったら意外とブラック
    面白いねと、読み進めたが、最後にもう一捻り欲しかったな~

  • 途中から読むのが辛くなった。
    私には、合わなかったみたい。
    本当に、何様ですか?

  • 何そのオチ…
    なんかいろいろがっかりしちゃった
    ブラックコメディだね

  • 軽快な悪意、皮肉でぽんぽん進んでいく感じは非常に気持ちいい

    しかし、ラストに近づくにつれそれぞれのキャラクターの、役作り感、厨二病感におなかいっぱいになってしまう

    最後も大成功にしろ大失敗にしろ
    ちがう結末がよかったなあ

  • 面白さがなく3人の視点から綴られるけど読みにくくてなかなか進まず。
    とりあえず読んでしまおうと一気に読んだけど
    面白くない。
    途中からこっちかも、って思ったら
    やっぱりそういうことだし
    内容も面白くない
    ただただなんか思春期の気分悪い感じ

  • はまる人ははまると思うが、私個人はいまいち

  • 全てのモノごとに辛辣な批評をする文章は、最初は面白かったが 1冊分読み終えるころには お腹いっぱいになってた。
    物語の展開は ちょっと乏しく、途中で「これはミステリーじゃないのかも?」と疑って読み進めたので、最後の結末はすんなりと受け入れられた。大量殺人計画の顛末は、完全成功するか、こんぐらいのしっぺ返しを喰らうかするぐらいが丁度良い。
    巻末の解説で、本作が「このミス大賞」の隠し玉であること、読む人を選ぶ作品であることを述べていたが、学園ミステリーを求めて本書を手に取った自分には言い訳がましく感じた。
    でも時間を無駄にしたという感じはないかな? それだけ読み易く惹かれる文章力だったと思う。

  • ぬるい、下品

  • 厭世的で孤高を気取っている美少女の犯罪計画のお話
    ただ、最後まで読むと途中までの雰囲気がガラッと変わる

    評価は1寄りの2
    読んだ時間を返せとまでは言わないまでも、色々な意味で痛々しい
    読み終わってみればそこかしこに作者の中二病なところが感じられて身悶えするほどの恥ずかしさをおぼえる
    うーん、あんまり人にはすすめないかな

    物語は3人の視点で描かれる
    メインは、義父のDVで亡くなった「ユウちゃん」と内心で会話し、周囲の人間を酷評しながら「ファイナルプラン」という犯罪計画を実行しようとしている平林美和
    二人目は、平林を好きな男子による兄への手紙という形式の近況報告
    三人目は、平林美和のクラスメイトで誰にでも分け隔てなく接する意識高い系の脳内お花畑的キラキラ女子のような行動の倉持穂乃果の実名ブログ


    「このミステリーがすごい!」の大賞は受賞しなかったけれども、翌年に題名を変えて出版された隠し玉作品らしい

    解説でも書かれてあるけど、ワンアイデアの構造としては面白いんだけど、どうも間延びしているというか、冗長な部分を多く感じる


    覆面作家らしいけど、この作品以外に出版しているものはない
    まぁ私なら、こんな中二病全開の痛い小説を出しておきながら二作目以降なんて恥ずかしくてとてもとても出せないので、多分名前を変えて他の名義で出版してるんじゃなかろうか?


    面白かったのは、「夢授業」のところかな
    一人目の講演者が後に薬物で捕まり
    二人目の星村しおりの質疑応答に関しては誰かさんを彷彿させるディスり方が面白かった
    でも、そのディスが結局はこの作品、そして自分へのしっぺ返しになってるというのは作者は自覚してるんだろうか?

    このときの倉持穂乃果の行動がフォローに回るでもなく焦るでもなく質疑応答の進行をしてたのに違和感を感じたんだけど、最後まで読めばその行動は納得


    それにしても、痛い部分が多すぎる

    まぁ、私自身も「30歳くらいで死んでもいいかな」と思っていたような黒歴史があるので、作中の人物達の考えがわからないでもない
    ただ、読んでいて「やめろォー」と叫んで顔を覆いながら床をゴロゴロと転げ回らんばかりの恥ずかしさを覚えるんだよね

    「A・A同盟」というネーミングが痛い
    そしてその2人がという内容も如何にも中二病で痛い

    「なぜ夢を追いかけないのか」というタイトルが
    TRICKの「なぜベストをつくさないのか」の丸パクリで痛い

    「ファンタスティック・4」というネーミングセンスが痛い
    小学生ダンスィーレベルですよ?
    まったくもって世代の言葉を使えていない作家という作中の批評がそのまんまブーメラン

    最後に偉そうに語っている倉持穂乃果は死にはしないしアナウンサーにもなれないでしょきっと


    あと、男の子視点の手紙は必要か?とも思うんだけど
    最後まで読むと、普通の人目線として個人の思惑なんてそんな大したことないというのを表現するための装置になっているんでしょうね
    でもまぁ、他にその描写の仕方もあると思うので、やはり冗長感は否めないかな


    最後のオチに関しても、下剤ってそんなに即効性ないのでは?と思ってしまう
    あと、そんな状況だったら無理矢理にでもトイレに行くんじゃないか?とも思う
    倉持穂乃果の計画も結構杜撰だと思うんだよね
    作者の考えたオチのために、都合のいいように不自然な行動をキャさせている浅はかさを感じる


    美和にしても「試食」を考えないとかバカなの?
    高校生というよりも世間一般の人の行動というものを考えてないよね
    それすらも思いつかなかった美和をバカにしているようで、実際は作者の創作力のなさを表していると思う


    安子の立ち回りも結構酷い
    二重スパイとして言っていた言葉も、結構本音の部分があるでしょ、きっと
    美和に対しても穂乃果に対しても



    縦読み(縦書きなので実際は横読み)のところは、メッセージの内容が平林の意図したものではなく、作者から読者への仕掛けになっているので
    実はこんな仕掛けしてました的な作者の浅はかさを感じて痛い
    痛い詩を考えなきゃいけないからこんな仕掛けをして真意は他のところにあるんだよという言い訳に使っているその考え自体が痛い


    元のタイトル
    『病の終わり、もしくは続き』
    何の病かは当然として、結末を仄めかしているので改題したのかね?
    「何様ですか?」というタイトルも、ダブルミーニングが何重にもかかっているんでしょうね
    ただ、読者から見れば、最終的に作者に対して「何様ですか?」と思うんですよね
    まぁ、作者からしたらそんな感想を抱く読者こそが「何様ですか?」なんでしょうけど……

    ミステリと言えば映像化できないトリックも多いけど
    これならまだ映像化はしやすいんじゃなかろうか?
    ま、私は映像化しても見ないですけどね



    イヤミスという評価もあるようだけど、個人的には「はぁ?小説」
    最後のどんでん返しのない、むしろそのまま実行された作品が読みたい

    辻村深月の「オーダーメイド殺人クラブ」が似たようなテイストらしいので、今度はこっちを読んでみたい
    辻村さんならクオリティは私の中である程度保証されているので安心して読めそう

  • イヤミス
    だけど、なんかすんなり読めてしまった。構成が単純だから??

    最後これで終わり??って感じ。

  • 最近読んだ漫画がちょうど小学生が毒殺される事件の話だったから、最後までストレートでみんな殺されるのか〜と呑気に読んでたら、主人公だと思ってた人が最後貶められておぉそっちか、となった。
    でも全体の悪口な感じが私は得意ではなかったのと高校生の強さが辛かった。

  • 『物語の中盤のあの台詞はどういう意味ですか?』
    「それは物語のなかに書かれてます。」
    『あたりまえだよ、それ以外のどこに書かれているっていうんだよ』とどこか覚めた平林美和。。

    『私の彼氏を紹介しまーーーす。じゃーん!!犬の○○君です。ねっ、かわいいでしょ。』みたいな倉持。。

    侍女みたいだが、裏切り裏切りちゃんの遠藤安子。。

    誰かが白を茶色にしてしまう。。汚ねぇ話だ。。

  • いやどういうことですか???三者の視点から描かれるし、結構このミス大賞面白いと思って読み進めたんだけど期待外れだった~(´;ω;`)そういうオチのつけ方あるのかと思った。伏線がめちゃくちゃありそうだっただけに、違う意味のびっくりラストです。ミスコンで優勝させてノンアルのシャンパンに下剤盛って、キャピ♡みたいな生徒会長が実は主人公に報復をみたいなストーリーこわすぎるだろ

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