響け! ユーフォニアムシリーズ 立華高校マーチングバンドへようこそ 前編 (宝島社文庫)

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  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800258724

感想・レビュー・書評

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  • 立華高校編。
    前編は吹奏楽コンクール京都府大会まで。

    マーチングバンドが本命の高校とはいえ、夏休みに入ってからコンクールのメンバー決めと練習を開始していることにびっくりした。モデルとなったと思われる京都橘高校の吹奏楽部はどうなんでしょう…それで関西大会へ進めるなんて凄いけど…自分の過去を振り返ると年明けくらいからコンクールの練習始まった気がするから「えぇ〜〜!!」となってしまった。

    先輩・後輩・同輩同士の楽器の技量による嫉妬・羨望が混ざったいざこざは吹奏楽あるあるだなと思った。
    これは圧倒的女子多数の自意識の高い年齢の集団では起こり得て当然なんだと思うけど、ちょっとリアルで胸がキュッとなった。栞先輩が怖い…

  •  本著のモデルとなっている高校の公演に感動して吹奏楽に興味を持ち、響けユーフォニアムシリーズを読み始めたが、モデル校に対する綿密な取材をもとに本著が書かれただけあって、モデル校の華やかなマーチング舞台の裏にある努力や競争、人間関係を感じられた。
     特に高校生特有の感性や微妙な人間関係の表現がリアルで高校時代を追体験している気分になる。
     物語の展開は特に劇的ではなく、淡々と進む日常が描かれているが、高校の部活動をテーマとした武田さんの表現力の豊かさやリアルさが一際輝いている作品である。

  • 「響け!ユーフォニアム」シリーズのスピンオフ。本編にもチラチラと登場してた久美子の中学時代の同級生で、トロンボーン吹きの梓が主人公。マーチングをやりたい彼女は久美子とは違うマーチングの強豪、立華高校に進むが、そこにもいろいろな人間関係があり、いろいろな出来事が起きる。
    まあ、前半なので、私には誰が誰を理解するだけで終わった感じ。ようやく分かって来たので後半が楽しみ。
    立華のモデルはサッカーでも強い橘やね。実際にもこんなにハードなんやろうな・・・ 頑張れとしか云いようがない

  • あみかと梓の共依存の関係。
    お互いのアイデンティティが、
    「相手に頼っている・頼られている」
    の関係に終始している。

    高校時代の瑞々しい感性がダイレクトに伝わってくる。

  • 【再読】久美子の中学時代の吹奏楽仲間、佐々木梓を主人公とする新シリーズ。マーチングの強豪・立華高校吹奏楽部に入部したトロンボーン奏者の梓と友人たちや先輩達との交流が描かれます。北宇治高を舞台とした本編よりも人間関係の描写に重きを置いており、努力を厭わない梓に対する周囲の畏怖、尊敬、嫉妬などの感情が痛いほど伝わってきて、ハラハラしながら読み進めました。後編ではマーチング大会の様子だけでなく、梓を中心とした人間関係の改善は語られるのでしょうか…。

  • 北宇治の話をずっと読んでいたから、
    立華の話も面白い。
    たった一歳二歳の年齢差だけなのに、
    できることが違う
    一年間での成長を意識します。
    どんな成長をしたんだろうか、
    私はどんな成長ができるのだろうか、
    上級生を見る
    後からついてきている初心者をみる、
    初心者はいつまでも初心者ではないし、
    上級生も同じように、それ以上に成長を続けている。
    一人では奏でられない音楽、
    人数が集まることにより生まれる力。
    その一端を担えるだけの力が
    自分に発揮できるのか、
    誰かを助けることは誰のため?
    自分のため? その誰かのため?
    初心者だと思っていた人が、
    自分の意思で一歩を踏み出した時。
    不意に驚かされるんです。

  • 感想は1巻に

  • 『響け!ユーフォニアム』本編で少しだけ登場した、久美子の中学時代の友人梓を主人公にしたスピンオフ。
    本編では触れられなかった、マーチング強豪校立華での梓の出来事。

    梓とあみかは共依存のよう。
    能力のある後輩が部内に波風を立てないよう、梓が社交に気を配る様子が苦しかった。
    そういう意味では、高坂麗奈と対照的だなと。

    後編ではその八方美人ぶりに苛つく芹菜とのエピソードが深掘りされそう。

  • 立華高校の話来たな〜〜〜!?!?


    感想〜〜〜〜!!!




    ・あ〜〜〜〜〜〜新しい登場人物かよ〜〜〜〜〜〜名前覚えるの苦手なんだよな〜〜〜〜〜〜
    ・「別々の制服、別々の方向を向いているけれど音楽で繋がっている。」ってなんかいいな
    ・え???何?梓闇深そう
    ・こういう人がトップなのすげえよな...これぞリーダーシップよ...
    ・幹部つえぇ〜〜〜
    ・橋本杏奈と橋本環奈母音一緒(だから何)
    ・2番目に上手って悔しいな
    ・梓から時々みえる冷めた思考大好き
    ・おん?梓?未来先輩?
    ・いや、でもいた、ただ会話するだけで無駄に緊張する先輩
    ・今私は梓未来なのか梓あみかなのかCP判断に迷っている
    ・梓ママかっこよい...
    ・立華高校の顧問かっけーー!!!
    ・志保に闇を感じる
    ・「その中世的な横顔に、梓の心臓はトクンと跳ねた。」????????梓未来?????
    ・熊田先生かっけーー!!!!(n回目)
    ・休みもないし練習クソ厳しいのにそれでもやり続けられるって本当に何か信念がないと無理よな
    ・我、志保、吹部辞めるフラグだと見た
    ・ユーフォの主人公はみんなJKの脚見まくる変態なの?
    ・足引っ張って迷惑ばっかりかけてるって分かってるならやることは一つだよな???泣いてねぇで練習しろって話だな??
    ・えっっっ闇ふっっっっか
    ・はーーーーーーーいフラグ回収ーーーーーー
    ・なんかチームプレイっていかに無駄なプライドを捨てられるかが大事よな...出来ないことをちゃんと出来ないって認められて尚且つ恥を捨ててでも努力できるかって。だから夏紀は推せる(突然)
    ・でもそういうの無しにしてめちゃくちゃ辛いとか辞めたいって気持ちは死ぬほど分かるので志保の気持ちも分かる
    ・奢らず謙虚にが大事なんやな...(?)
    ・強いな...梓は本当に強い...大抵「下のやつが上のレベルに合わせろ、上が下に合わせてたらいつまでたってもレベル低いまま」って考えになるだろうし私もその気持ちは分かるけど梓みたいに「できるまで一緒にやろう」って下と同じ目線で上がろうとできるって本当強い...尊敬する、たとえそれが自分の為だけであっても。
    ・雑な扱いされる太一ほんますこ
    ・うわぁ...もう今のとこめっちゃ刺さって思わず読み込んじゃったわ...
    ・なんかこう、身に覚えがあるような描写があるからちょっとすごいよなユーフォ
    ・いやもう黄前久美子といい梓といい目線が変態のそれ
    ・また新しいキャラでてきたな
    ・不機嫌なときのほうが美しかった、って謎にいいな
    ・え?何?梓、芹菜に支配されてんの?
    ・ヒィィィィ闇ふけぇぇぇぇ
    ・クラスの人気者といつも端にいるような子が地味に繋がりあるそれね…
    ・梓のその気持ちわかる〜〜〜〜〜〜!
    ・合宿の夜の梓とあみかのシーン、黄前久美子と麗奈の殺すよのシーンに似たものを感じるな
    ・頼られなくなったら、必要とされなくなったら自分には何も残らないと考えていそうな感じ
    ・ああああぁ、こういうシーン大好き、いつも強気で弱さなんて見せない人が、ぽろっと、本当にぽろっと弱音を吐く感じ
    ・完璧な人の完璧じゃないところを見るのが好き。甘えられるのは得意なくせに甘え下手な人の、不器用ながら甘えようとしてるところを見るのが好き。とても人間味があっていい。
    ・あみかいい子やな〜、いい子すぎて苦手←
    ・あーーーもう梓の気持ち分かりまくりますねぇ...
    ・梓は結局頼られてる自分が好きなだけで、それがなくなるのは存在価値を失うことと同じだから頼られなくなることが怖いんだろうな。
    ・梓って「この人は〇〇だから好き」っていう表現多いな。好き嫌いがハッキリしててすごい
    ・ちゃんと踏み込んではいけないラインを察せるあみかは本当にいい子だな
    ・あみかと梓ってまさに共依存って感じで闇が深い
    ・これで梓からじゃなくてあみかから梓を切ったら、梓はどうなるんだろう?冷静なフリをしていた自分を保てなくなるんだろうか、芹奈のときみたいに。
    ・こえええええええええ吹奏楽のバチバチこええええええ
    ・麗奈みたいな絶対的な自信と、それを裏付ける努力ができるような人間になりたい
    ・花音はあすかっぽさを感じるな、自分ができれば周りはどうでもいい的な
    ・いやぁ分かる、本番の時の観客に見られている緊張感とか、試合で点を入れた時とかいいプレイができた時の歓声とか、めちゃくちゃ楽しいんだよな
    ・うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!来てしまったこの時が!!!恐れていたことが起きたぞ!!!!!!しかもここで終わりとか!!!続き気になる!!!!!!

  • 響け!ユーフォニアムシリーズでたまに出てくる強豪立華高校に進学した久美子の友人佐々木梓さんの物語。
    北宇治高校とはまた違う強豪校ならではの葛藤や人間関係や梓も優秀だからこその困難さが描かれる。基本的に主人公の梓が優秀なのでスムーズに行きそうな感じもするんだけどそうは行かないのが強豪校の怖いところ。
    まだしも北宇治のほうがマシかなという気もするが困難となる原因の半分は梓にあるのでこれまた難しいところ。
    後編も楽しみになる1冊でした。

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著者プロフィール

1992年京都府生まれ。第8回日本ラブストーリー大賞最終候補作に選ばれた『今日、きみと息をする。』が2013年に出版されデビュー。『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』がテレビアニメ化され話題に。同シリーズは映画化、コミカライズなどもされ人気を博している。2020年に『愛されなくても別に』が第37回織田作之助賞の候補に、また2001年には同作で第42回吉川英治文学新人賞を受賞。その他の著作に、「君と漕ぐ」シリーズ、『石黒くんに春は来ない』『青い春を数えて』『その日、朱音は空を飛んだ』『どうぞ愛をお叫びください』『世界が青くなったら』『嘘つきなふたり』などがある。

「2023年 『愛されなくても別に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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