異世界居酒屋「のぶ」 (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
3.90
  • (28)
  • (52)
  • (31)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 508
感想 : 52
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800260000

作品紹介・あらすじ

居酒屋「のぶ」の正面入口は、なぜか異世界に繋がっている。古都と呼ばれるその街には中世ヨーロッパのような、しかし全く別の文化が息づいていて、そこに住む衛兵たちや貴族、聖職者、ギルドのマスターなどが、今日もこの居酒屋の暖簾をくぐる。彼らは今まで味わったことのなかった"トリアエズナマ"という冷えた酒に驚き、未体験の料理に舌鼓を打つのだ。新感覚の異世界グルメファンタジー。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • WOWOWのドラマを観たのをきっかけに読んでみた。
    街の居酒屋が異世界と繋がっているという不思議、アイテーリアのおもしろい人々が、現代のこの世界とちょっとずれた別の見方で教え、くすっと笑わせてくれる。
    おいしい料理は、世界を超えるのだ。
    文字で紡がれたこの世界観、おいしい料理の匂いが、本から立ち昇ってくるようで、おもしろい。
    続刊もまとめて買ってしまった。これからが楽しみだ。

  • 本書を読む前にアニメを観ました。

    設定が面白かった事を覚えていてTSUTAYAに置いてあった本書を手に取る事に。

    文章で伝わってくるビールや熱燗の味わい!
    タイショウが作るビールに合う酒の肴!
    本当にただの文章なのに、お酒と旨いものが食べたくなってしまいます!!!

    話は現代の居酒屋を舞台とした話です。
    ただ来る客が中世のヨーロッパに近い異世界の住人達!?
    衛兵、僧侶、鍛治職人にギルドマスター!?
    彼等が冷えたビールに感動し、鳥の唐揚げ、湯豆腐や刺身がドラマを産み出す!

    角度が異なるグルメ小説!是非お立ち寄り下さい!!

  • 異次元の居酒屋
    タイトルどうりでファンタジーという感じ。
    こんな居酒屋があったら毎日でも行きたいですね。

  • 日本の料理が古都では、かなりの変わった料理になるのがすごく面白いです!本当に居酒屋とかで食べれるようなメニューなんだけど、夜に読んだらお腹なりそうになります(笑)色んな方の価値観や人生が変わるような料理が目白押し!事件発生するけど、周りの人達の温かさが素敵だなと思いました。
    ショートストーリーが一冊の本に合わさった感じもあるので、「ひとつのストーリーが長すぎて飽きる!」みたいなのもありません。むしろ、長く読めない!っていう人にオススメかも。これから居酒屋のぶがどう変化していくのか、続きが楽しみです!

  • 古都の外れにひっそりとたたずむ「居酒屋のぶ」。
    異国の奇妙な看板と建物だが、美味しい酒と料理が最近、古都で噂の店。
    仕事帰りの衛兵に、身分を隠した貴族たち、今日も吸い寄せられるように「のぶ」の扉を開く。
    カウンターに腰掛けて「トリアエズナマをひとつ!」とタイショーに声をかけると、黒髪の給仕係の女が熱いおしぼりと「オトオシ」豆をもってくる。

    異世界につながった「居酒屋のぶ」で美味しい料理とお酒を飲みながら、古都の人情が交差する。
    無性におでんが食べたくなったり、テンプラが食べたくなって困る。
    最近、ご飯の美味しいお話を続けて読んでいるけど、ダントツ。
    楽しく美味しく、時にしんみりとしみる。
    ---北方三領会議之顛末(〆の鮭茶漬け)まで。

  • 予想以上に楽しんでしまった(笑)
    突拍子もない設定だけどそのおかげで日頃見落としてた日本独特の文化、「居酒屋」の良さを見直せました。
    あ〜またいい居酒屋さん見つけに行きたい!

  • 設定の絶妙、気持ちのいいキャラクター、ほっこりストーリー。
    なによりトリアエズナマと料理がうまそう!

  • 世界観がものすごく完成されています。
    中世のドイツのようなイメージでしょうか。
    そこに日本食というテーマで飾っていく物語です。
    特に素晴らしいのは、それらの内容に政治的背景や、社会情勢が広大なスケール感で書かれているところです。
    なので料理の素晴らしさと相まって、
    奥ゆきと、うま味すら伴なってしまった良書だと思います。
    たぶんこれからも躊躇なく次回作も手に取ってしまうことでしょう。

  • 読んでたらお腹すいた

  • よみやすかった。
    食べたことのない人たちに、日本の料理を食べさせる、というだけで物語が成立するという素敵小説。

    (2018-1)

全52件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1983年、大阪府生まれ。大阪市立大学文学部卒。会社勤めの傍ら、読書趣味が高じて文章を捻り始め「邪神に転生したら配下の魔王軍がさっそく滅亡しそうなんだが、どうすればいいんだろうか」でデビューするに到る。著書は他に『異世界居酒屋「のぶ」』(宝島社)がある。

「2016年 『邪神に転生したら配下の魔王軍がさっそく滅亡しそうなんだが、どうすればいいんだろうか6』 で使われていた紹介文から引用しています。」

蝉川夏哉の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×