- 本 ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800262783
感想・レビュー・書評
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著作「つらいといえない人がマインドフルネスとスキーマ療法をやってみた。」がとても良かったので、続けて本作。
前作をさらに簡素化し、イラストやチャート等を用いて、とても視覚的に理解しやすい内容だった。
出会えて本当によかった著作。
メモという視覚情報によって、安心できる事柄や出来事を常に身近に感じて、ストレスから自分を助けるための手段を沢山持つというのは、驚きだった。
趣味も楽しみもないし…などと思い込んでいたが、自分が楽しめる事柄や項目が、記載事例の中で見つかり、とても安心できた。「こんなことでもいいんだ!」と。
お金をかけたり、どこかに出かけなくても、幼いころの温かかった子どもたちの手の温もりであったり、好きな匂い(味噌汁でもOK)であったりと、自分自身がよい記憶と印象を持つもので充足できるというのは、目から鱗だった。
私はネグレクトの機能不全の家庭で育ったため、どうしても自己評価が低い。私自身、作中にある早期不適応的スキーマ(幼い頃からの養育環境等による本人の思い込みのようなもの)が、根深くあることが分かった。
だから誰かに認めてほしくて、でも誰もわかるはずがないと、怒りも溜めこんだ。一方でやはり褒められたくて、自己犠牲にして他人事まで引き受け、自分を抑え込んできたんだなと改めて振り返ることができた。
これからは自分自身の心の声に耳をしっかり傾けて、自分を大事にしていきたい。
「これでいいのだ」バカボンのパパって、すごい人だったんだ!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まずストレスはどういうものか、そして対処するコーピング、マインドフルネスの方法がワーク式にできるようになっている。この本を読むことも自分にとってはコーピング(ストレスへの対処法)の一つになった気がする。
今後この本の方法を参考に、日々のストレス対処をできるように心がけたい。 -
よく聞くようになったコーピングという言葉。
コーピングとはなんぞやから、ストレスの分析から具体的なコーピングの方法まで分かりやすく書かれていてとても読みやすかった。
コーピングを実践するための入門書という感じ。早速挑戦してみたい。 -
コーピングについてわかりやすく説明されていて読みやすかったです。試してみたいことがいくつか出てきました。この本を読むこと自体がすでにコーピングなのかもと思ったり。
毎日の生活の中でストレスを感じないということはあり得ないと思いますが
自分の感情や行動をありのままに受け止めることで
その原因や対処法が浮かび上がってくるんだなと思いました。 -
さすがの分かりやすさ。ありがとうございますという感じ。質より量のコーピングの書き出し作業。自分のスキーマを探る作業。マイントフルネスのワーク。どれか一つを取り出して習慣にしてしまえれば良いのだけれど、どの一つを取り出すかで止まる。これも「ふーん、そこで止まるんだ、」「一つ取り出すのが難しいって思った」んだな。がんばりまっす笑。
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半分まで読んだところで返却期限が来た。
一旦未読扱いに戻す。 -
ストレスの原因であるストレッサーとストレス反応。自分にとっての、ストレッサーとストレス反応に気づく事が大切。同じ環境でもストレスに感じる人と、感じない人がいる。
コーピングは質より量!レパートリーは100個はつくる。
「問題焦点型」と「感情焦点型」をバランスよく取り入れる。できるだけ、お金のかからないコーピングを用意しておく。試したら検証し点数をつける。点数が低くても残しておく事。
コーピング考えるの楽しそう。書き出してみよう!
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ストレッサ―とストレス反応への意識的な対処=コーピングを身につけることを目的として、ストレスとは何かという概念的なことから対処法としてのマインドフルネスまで、平易な表現で紹介されている。
実際に生きづらさを抱える人にももちろん役立つ内容だと思うが、より幅広く、ちょっと仕事がうまくいっていない人や人間関係でつまづいている人など、ストレス社会といわれる中で暮らす多くの人に触れてほしい内容でもある。 -
読みやすい。紙感触がいい。
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最近ストレスの研究が進むとともに、その対処(コーピング)も注目を浴びている。ストレス・マネジメントの中で、特にコーピングを中心にまとめた入門書。
まず1冊目として読むには読みやすいし、よくまとまっていると思う。以下に本書の内容を簡単にまとめておく。
1章 自分のストレスを知る7つのステップ
ストレス環境(ストレッサー)とストレス反応(心と体)に分けて、事実から、認知行動療法の4領域(にtんち、気分・感情、身体反応、行動)→まとめ からまず気づくことについて焦点を当てている。
2章 コーピングでストレスから自分を助ける
コーピングは、質より量であり細分化するなどでまずは多く作ることが大切である。
また、有効なのは4領域の内「認知」と「行動」のみである。また「問題焦点型」と「感情焦点型」、「認知的コーピング」と「行動的コーピング」にわけて考え、常に持ち歩いて検証することの大切さ、を伝えている。
3章 ぜひ試してほしい5つのコーピング
代表的な5つのおすすめのコーピングの紹介
4 あるがままに受け止め、味わい、手放すマインドフルネス
マインドフルネス12ワークの紹介
5 「スキーマ」に気づき、より深く自分に近づく
代表的な9スキーマの紹介
著者プロフィール
伊藤絵美の作品





