珈琲店タレーランの事件簿 5 この鴛鴦茶がおいしくなりますように (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800263421

感想・レビュー・書評

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  • 意地でも「アオヤマ」呼びを維持する理由は何だろう。
    読者にはもう本名バレてんだから、
    美星さんと一緒にいない場面ではそこまでしなくていいのに。

    源氏物語が絡んだ謎解き。
    興味はあるけど、登場人物の名前に馴染みが無いだけでこんなにもお話が入ってこないのか、と驚いた。
    浮舟になぞらえるために、源氏物語の話の流れを書かれていて、その部分を読むのに何度も文字を追った。

    あと単純に浮気で絡んでくる人物が多くて、そのドロっとした気持ち悪さにあてられた。

  • 前作が過去の話などの短編集で、あまり現状に進展がなく残念だったので、今回はよりおもしろく感じました。

    アオヤマさんの初恋の人が登場。
    子どもの頃のこととはいえ、初恋の人との再会というのは、いい刺激になるのではと序盤から期待。
    今までになく恋愛沙汰を中心に置いたストーリーでしたが、初恋の人を取り巻く展開は予想外で。
    ちょっともやもやとした瞬間もありましたが、タレーランらしい謎解きもあり、最後まで楽しめました。

  • 913-O-5
    文庫

  • 久しぶりのタレーラン♡
    面白くて一気に読了!!!

    今回はアオヤマさんの話で、
    読んでて本当に面白かった(*⁰▿⁰*)
    源氏物語を読んだことのない私には
    途中途中で『?』てなってしまうことが
    あったけれど美星さんの解説で
    腑に落ちることたくさんあった(笑)

    また続き読むの楽しみ〜♫

  • アオヤマがコーヒーを飲むきっかけになった眞子。
    彼女の元婚約者が別れを選んだのは仕方ないにしても(理屈はわかっても、感情で納得できないんだろうから)、別れの理由になった同僚は許せない。
    お酒が入っての事だから、で済む話じゃないよ。
    最初から、その狙いがあって上がり込んだんじゃないの?
    その同僚は、今でも普通に暮らしているのかと思うと、ちょっと後味悪かった。

  • タレーラン第五作目、今回は長編。

    アオヤマくんの甘酸っぱい初恋相手の年上の女性眞子さんの話。

    そんなアオヤマくんにヤキモチを焼く美星さんの話。

    ダメだと分かっていても、傷付くと分かっていても止められない気持ちは仕方ないのだろうけど…眞子さんの行動と発想は、申し訳ないがちょっと怖くて痛いと思ってしまった。

    誰かに気付いてほしかった、止めてほしかった、ということなのかもしれないけど、少なからずアオヤマくんの好意を知っていての眞子さんの行動はちょっと重たいし、ずるい。

    源氏物語はちゃんと読んだことないので難しかったけど、分かる人には分かるのだろうか…?

    美星さんは源氏物語にまで精通していてさすが。

    おしどり、実は取っ替え引っ替えとは知らなかった…少しショック。

    鴛鴦茶含めて色々なバリエーションのコーヒーが出てきて、飲んでみたいと思った。

    …コーヒーあまり得意ではないけど…。

  • アオヤマさんの苦い初恋から始まる物語。
    長編ですが、ところどころに日常推理が挿入されて楽しめました。しかも最後には繋がっていることがわかります。
    主人公2人の距離が一気に縮まる回でした。

  • 様々な恋物語に魅了された。

  • 連作短編集のシリーズ第5弾。
    アオヤマの理想の珈琲を探し求めるきっかけのエピソードと
    その後の展開が描かれた今作。

    タレーラン伯爵の珈琲格言に対するアオヤマの珈琲探求。
    アオヤマの中学時代のエピソードとそこに出てくる1人の女性との
    11年ぶりの再会により、物語は展開していき、最後に待ち受けるのは・・・
    ってな感じで、感動?ほっこり?色々な感情が湧くと思いますが、
    最後はすっきりしたのかな。 気になる人はどうぞご堪能あれ。
    タイトルの鴛鴦茶がどういうものかを知りたい人もどうぞ。

    物語に源氏物語が絡んでいて、そのことを知ってると知らないとでは、
    感じ方が違ってくるかもしれません。
    自分は少し知ってるかなって程度だったので、
    ほぼ知らない組ですね(笑)。

  • そんな遠回しなメッセージは普通だったら絶対に伝わりませんが、さすがは美星さんですね。

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著者プロフィール

1986年福岡生まれ。京都大学法学部卒。2012年、第10回『このミステリーがすごい!』大賞隠し玉に選出された『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』でデビュー。翌年同作で第1回京都本大賞受賞、累計250万部を超える人気シリーズに。この他の著書に『夏を取り戻す』、『貴方のために綴る18の物語』、『Butterfly World 最後の六日間』など多数。

「2022年 『下北沢インディーズ ライブハウスの名探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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