【2017年・第15回『このミステリーがすごい!大賞』大賞受賞作】 がん消滅の罠 完全寛解の謎 (『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 230
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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800265654

感想・レビュー・書評

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  • 著者のバックグラウンドからして専門的な内容になることは想像できたが、黒幕の存在とホワイダニットのパンチが弱く拍子抜け。期待感があったので残念。テーマ設定は良かったんですけどね...。

  • 最後まで読み終えた時に、なかなかすごい展開だったと実感。謎に対するカラクリなどが最後まで読み終えないとわからない内容です。
    ストーリーとしては、とても面白かったですが、読み進めるのに少し時間がかかってしまいました。本筋とサイドの話の進め方がもう少しテンポ良く進むといいなと思うところです。

  • なるほどと唸ること数回。
    このミスの大賞に選ばれるには、それなりのわけがある。

    読み始めて少し、がんを弄んでいるような嫌な気持ちがした。
    が、その気持ちが薄れるほど、トリックはうまく仕組まれていた。
    結局、最後まで読まされてしまった。
    面白かった。

  • 医療ミステリーとして十分に読み応えあり。残念なのがキャラに色の乏しいことと文章力のもう一歩感。今後、海堂尊に続いてもらいたい。

  • ちょっと難しい話

  • 岩木一麻さんの2017年度「このミス」大賞受賞作の本格医学スリラーにして陰謀小説の傑作です。冒頭で「がん消滅」トリックが即種明かしされて「そうか要するにE・クイーン「神の灯」の応用技なのか」と落胆しましたが、やはり高評価作とあってそんなに単純ではありませんでしたね。結果的にトリックの大筋は偶々当たっていましたが、他にも終盤の予期せぬ急展開と最終行のサプライズは素晴らしかったですね。殆ど会話体で淡々と進む物語なのに読ませる理由は医学知識が勉強になる為でしょう。でもこんな悪夢が現実化しない事を切に祈りますね!

    まあ本書のテクノロジーが現時点で実際に実現可能かどうかは存じ上げませんが、こんな悪徳医師はいないでしょうしチェック機構も働くだろうし警察も頼りになる事を信じたいですね。本書について2点だけ腑に落ちない事を書きますと、まず当事者には周知の事実なのにDNA調査をやる意味があったのか?という点で、仮に後々の事を考えての「するフリ」だったとしても何か釈然としませんね。それからこれは著者がわざと筋書きを誘導した為だとは思いますが、夏目と羽島が謎の解明をあっさりと諦めて如何にも怪しい宇垣医師を追求しなかった点ですね。

  • 悪役がかっっっっこいい!!!正義の反対は別の正義パターンは本当に熱いなー。悪役のやること、倫理的にはアウトなんだけど、覚悟があってやってる姿が神々しい。倫理さえ無視してしまえば、そんな風に強大な力をつけて、社会を変えていけるんだ~と、やばいと思いながらいいぞもっとやれ!!と思う自分もいた。

    医療用語が多く、トリックも難しいので、解説はたくさんしてくれてるけど完璧に理解できたかは謎。「末期がんが完璧に治る」ことよりも、がんに対するイメージとか
    正義の反対は別の正義パターンは本当に熱いなー。

  • 余命宣告されて保険金を受け取った後の癌完全寛解が続いたことに疑問を覚えた医師が、それを追いかけるうちに元恩師の病院と何らかの関係があることに気づきます。私自身は調べたことがあるので多少の知識は持っていましたが、実際にがん研究センターで癌研究のキャリアを持つ作者だからこその丁寧な描写には、今まで興味のなかった人にもわかりやすく訴えるものだと思います。でも色々なことを盛り込みすぎたのか、読みやすくはなかったですし最後のひとつはいらなかったような気がします。後半の怒涛のような展開はミステリとしては楽しめました。

  • 最後まで一気に読んでしまった。ラストが衝撃。

  • 予測できなかった結末。
    医療的な内容を理解するのに集中力を要したが、ストーリーが面白くて引きこまれて読んだ。

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著者プロフィール

1976年、埼玉県生まれ。神戸大学大学院自然科学研究科修了。国立がん研究センター、放射線医学総合研究所で研究に従事。現在、医療系出版社に勤務。第15回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、2017年に『がん消滅の罠 完全寛解の謎』でデビュー。他の著書に『時限感染』(以上、宝島社)、『テウトの創薬』(KADOKAWA)がある。

「2022年 『がん消滅の罠 暗殺腫瘍の謎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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