殺人はお好き? (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800266743

感想・レビュー・書評

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  • 昔の上司から依頼され、来日したアメリカ人探偵ロガード。
    上司の妻を探るうちに事件に巻き込まれていく。
    「このミステリーがすごい! 2014年版」、「復刊希望! 」ランクイン作の復刊。

    1962年から国鉄の機関紙「交通新聞」に津田玲子名義で連載され、国鉄職員に読まれたものだそう。
    ライトなハードボイルドものって感じですが、あと書きからも著者のハードボイルド好きが伝わってきます。
    犯人はわかりやすかったかな。

  • そこそこ愉しめましたよ。犯人はある程度はわかりますが(行動が見え見え)、ロガートが気付いた手掛かりには全く気付かず。とほほ。

  • 軽快なハードボイルドだが、悪く言ってしまうと凡庸という言葉が浮かんでしまった。古い作品なので仕方がないのかもしれないが、ウィットに富んだやりとりが「ああ、ハードボイルドだなぁ」というぐらいで特筆すべき点はなかった。

  • あの冴羽獠にも劣らない色男ぶりの私立探偵ロガート・ガイである。全篇これ男のロマン、といった感じの冒険活劇は、本作発表当時、幅を利かせていた社会派推理小説とは好対照をなしている。今回、作者が翻訳の仕事もしていることを知って、他の作品を読んで印象的だった饒舌な文体や独特の比喩表現の素地がそこにあったのかと納得した次第。

  • こういう軽ハードボイルドは都筑道夫も書いててどっちが先かと調べたらだいたい同時期だった。

  • 1960年代を舞台に選んだ割に現代とのテクノロジーの違いを露骨に表現することもなく、語り口調にも何故かクラシックなテイストが漂う妙な作品だと思っていましたが、あとがきで1962年に書かれたと知ってさもありなん。
    イージーに人が死に過ぎるきらいがあるもののライトなハードボイルドとして悪くないという読後の印象でしたが、当時の女性作家としては異色の作品だったのではないかな。
    ただ、何故ガイがモテるのかは全く分からない。せっかく女性が書くのだから、これが本当のモテる私立探偵だ!というような魅力を見せて欲しかった。

  • 日本を舞台にGI上がりのアメリカ人私立探偵が、酒とタバコと女を渡り歩きながら事件の謎を解き明かしていく。小泉喜美子がハードボイルドが大好きなんだなあというのがすごく伝わってくる長編作品。
    このノリが書けるからこそ、あのクレイグ・ライスの作品数々の素敵な翻訳へ繋がっていくんだなぁと思いました。

  • ★★★
    タイトルである”殺人はお好き?”このタイトルの意味が最後の最後で分かりました。 そして、読みながら違和感があった、ある登場人物の言動が最後に分かってすっきり。 この本は少しずつ読み進めました。 主人公の行動のかっこよさに、たまにドキッとしてしまう、でも、ミステリー小説。笑

  • 古き良き?探偵物って感じ。
    だけど、正直私はあまり好みじゃなかった。
    最後の30ページとか、普通だいたい一気読みな気がするけど、寝落ち 笑
    なかなか読み終わらなかった。

  • 2017/03/30読了

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著者プロフィール

1934 - 1985。推理作家、翻訳家。1963年に『弁護側の証人』でデビュー後、多くの作品や翻訳を手がけたほか、ミステリーに関するエッセイなども。歌舞伎好きとしても知られ、論考を残している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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