スマホを落としただけなのに (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 2502
レビュー : 362
  • Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800270665

作品紹介・あらすじ

麻美の彼氏の富田がタクシーの中でスマホを落としたことが、すべての始まりだった。拾い主の男はスマホを返却するが、男の正体は狡猾なハッカー。麻美を気に入った男は、麻美の人間関係を監視し始める。セキュリティを丸裸にされた富田のスマホが、身近なSNSを介して麻美を陥れる凶器へと変わっていく。一方、神奈川の山中では身元不明の女性の死体が次々と発見され…。

感想・レビュー・書評

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  • 本の内容が、全てタイトルに集約されている一冊でした。

    ある日、彼氏がタクシーにスマホを置き忘れた。
    それが悪夢の始まりだった。
    拾った男はクラッカーとよばれる殺人鬼だった───

    詳しく書くとネタバレになってしまうので、ちょっとだけ。

    怖かったです…
    もしもスマホを落としてしまったら…
    自分の身にも降りかかってくるかもしれないと思うと、
    背筋がぞくっとしました。
    そして最後に明らかになった事実にあ然…

    あの小さな機械の中にある膨大な情報、
    それらに対応できるスキルもないのに、
    何気なく扱っていることが急に怖くなりました。

    忘れた時に困るからと、安易に設定しているパスワードを、早速見直さなくては!
    そして何より、スマホは絶対に落としてはいけない。

  • タイトルと素材が如何にも今風なので、それに釣られて読んでみた。たしかに安易にSNSにのめり込み気味の風潮が顕著ではあるから、警鐘を鳴らす意味合いもあるミステリーになっている。
    半ばまでは結構な運びだったけど、終盤のバタバタな終わり方がミステリー要素詰め込み過ぎで残念な印象が強い。
    なので解説者の手放しの称賛に鼻白んでしまった。

  • う~ん。。。
    しょっぱなから、読んでいて嫌~な気持ちが続いていく。
    タイトル通り、最初はスマホを落としただけだったのである。
    それなのにあれよあれよという間に暴かれていく
    個人情報、、、
    悪意と知識を併せ持ったやつに拾われると
    こんなにヤバイことになってしまうのね。
    読みながら終始私が嫌~な気持ちに覆われていたのは
    私は絶対大丈夫!とは思えなかったからだ、、、
    『推測されるようなパスワードは使わない』
    『facebookで個人情報を公開しない』
    充分わかっているつもりでいたことだけれど
    『ちゃんと守らないと、こんなことになっちゃいますよ!』と、
    今ものすごく恐ろしい再現VTRでも見せられたような気分です。。。

  •  解説が誉めすぎでは?

  • 昨日の仕事帰りに購入し、数時間で読了。
    これはスマホを持っている全ての人が震えるんじゃないかと。
    あの小さな機械に入っている情報が如何に大きいか。
    本当にこの手の犯罪は誰でも引っかかりそうなものだから、身近に感じて余計に怖い。
    サイバー犯罪恐るべし。

    次作が楽しみな作家さんです。

  • コワッ。スマホ、こんな小さな物なのに、この中には個人情報がギュッと詰まってる。
    今の私の状況はどうかな?LINEはしてるけど、他はしてない。これ読んじゃうと益々したくなくなるし、絶対しないと思う。

    最初から犯人がわかってるようで実像はなかったけど、やっぱり途中から颯爽と出てきた奴だった。
    武井はとばっちりを食ったが、嫌な奴だったから自業自得。
    麻美も秘密があったし、富田は憎めない奴だったね。

    ネットの怖さにドキドキしながら、読むのが止まらなかった。結構面白かったです。

  • 手が止まらないほど面白かった。そして怖かった。もうSNSには手を出したいとは思わないほど。文句の付けどころのない緻密なミステリだがタイトルで損してるようなきがする。奇を衒った軽薄な作品では決して無いので未読の方はぜひ。
    あらすじ(背表紙より)
    麻美の彼氏の富田がタクシーの中でスマホを落としたことが、すべての始まりだった。拾い主の男はスマホを返却するが、男の正体は狡猾なハッカー。麻美を気に入った男は、麻美の人間関係を監視し始める。セキュリティを丸裸にされた富田のスマホが、身近なSNSを介して麻美を陥れる凶器へと変わっていく。一方、神奈川の山中では身元不明の女性の死体が次々と発見され…。

  • 一読して、フェイスブックを止めようかな、と思いました。
    いや、本当に怖い。
    サラリーマンの富田が、タクシーにスマホを忘れてしまったことから大騒動は始まります。
    スマホを拾ったのは、ある男。
    男はフェイスブックを使って、麻美に接近しようと試みます。
    フェイスブックでそんなことまで出来るのかと、読んでいて本当に恐ろしくなりました。
    しかも、富田のスマホには、富田の彼女である稲葉麻美のあられもない姿まで写っています。
    悪意のある男が、プライバシーの塊と言っても過言ではない他人のスマホを拾ったらどうなるか。
    考えるだに恐ろしい。
    たしかに犯人の男も怖い。
    でも、本当に恐ろしいと思ったのは、実はこの男ではありません。
    我が身を振り返り、あることに思い至ったからです。
    それは、家族や友人との連絡をスマホに頼り切っているということ。
    自分に何か起きた時、本書にあるようなことは十分に起き得ます。
    本書は最近、映画にもなりました。
    そういう意味でも話題作ですね。
    読んで損はありません。
    解説で、作家の五十嵐貴久さんも激賞しています。
    五十嵐さんといえば、「リカ」で話題をさらいました。
    私も読みましたが、面白いやら怖いやら…。
    その五十嵐さんに、「十年後、出版に携わる者、もちろん読者、そしてあらゆる階層の者たちが『志駕以前』と『志駕以降』というタームで、ミステリーというジャンルを語ることになるだろう」と言わせるのですから尋常ではありません。
    次作も期待。

  • 11月の映画公開を前に、この1年で早くも10刷を数えている評判の原作を読んでみた。

    褒め殺しの解説子が云うように確かに読みやすい。久しぶりに約1日で読み終えた。それは反対に言えば、(私の基準では)読み応えがなかったということでもある。よくあるサイコパス。よくある連続異常殺人。よくある警察捜査の迷走。そして、被害者たる女性も、その恋人も、何処かに居そうな共感出来ない人物像。それでも読ませてしまったのは、よくある(私もしょっちゅうやる)スマホを落とした事が、事件のきっかけだったこと。しかもその後がホラーだったからである。セキュリティの危うさと、そこから続き紐のように引き出される個人情報の描写が、ぞっとして読ませるからに他ならない。

    しかも、女性は既に北川景子で脳内に刷り込まれているので、主人公がいくら気に食わなくても、どうなるのか心配して読んでしまう自分がいる。私は何が気に食わなかったのだろうか?それは、作者のホントに描きたいモノがわからないからだ。サイコパスを描きたいのか?毒島刑事を描きたいのか?それとも麻美を描きたいのか?読んだ後は悪役にせよ、善人にせよ、心に残る魅力的な人物が残らないからである。

    原作と映画は別物である。久しぶりの中田秀夫監督のジャパニーズホラーに期待したい。

    2018年10月読了

  • ほんとうに怖いです。
    facebookなんてしなくていい。
    位置情報もいらない。
    パスワードは予測されないものに変更します。

    文学的ではないけれど、ドラマを見ているようなリアル感があって
    実際に起こってしまいそう、いや起きているかもしれない内容に身震いしました。
    きれいな黒髪の女性は気をつけて。

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著者プロフィール

1963年生まれ。第15回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉作品『スマホを落としただけなのに』にて2017年にデビュー。他の著書に『ちょっと一杯のはずだったのに』『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』がある。

「2019年 『あなたもスマホに殺される』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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