図解 ホモ・サピエンスの歴史

制作 : 岡村 道雄 
  • 宝島社
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レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (121ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800273062

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  • 今、人類史がマイブームなので、ムックとしては安価なので買った。結果は安かろう、悪かろうだった。『サピエンス全史』(ユヴァル・ノア・ハラリ)にインスパイアされた図解ムックだが、そこで不足していたホモ・サピエンス登場前史と、日本のサピエンス歴史を各一章を設けて解説している。日本編は岡村道雄氏を監修者に呼んでいる。

    今まで『暴力はどこからきたか』や『絶滅の人類史』に言及されていたことと、あまり乖離は無いが、豊富な写真でイメージは膨らんだ。ヨーロッパ全域を含むネアンデルタール人発見地図を見ていると、そこを回って博物館めぐりをしたい気持ちが起きるが、無論出来ない相談ではある(可愛く美しく過ぎて殺されたと言う説のある少女の顔等)。遺伝子解析では、ネアンデルタール人男と、サピエンス女から生まれたという組み合わせしかないらしい。反対も十二分にあるはずなのに、どうしてそうなってしまうのか、最後まで納得いかなかった。

    ホモ・サピエンスの裸の効能は長距離移動時の熱の発散以外にも、脳に熱の溜まるのを防ぎ、大型化を促したと言う学者もいるらしい。ユヴァルの1番の主張は「虚構を作り出す能力が、サピエンスを地球の支配者にした」というものだ。大筋で賛成だ。

    サピエンスの日本ルートは、幾つかの波があったようだ。38000年前の朝鮮半島ルート(ヒマラヤ南ルートから丸木舟で、熊本石の本遺跡・静岡井出丸山遺跡・長野貫ノ木遺跡)、34000年前の北方ルート(石刃技法石器)、30000年前の沖縄ルート、25000年前の北方ルート(細石刃技法)、20000年前は黄海を歩いて大量のサピエンスが中国から来たらしい。その他、DNA解析の解説をしているが、どうもあまり厳密ではない。今ひとつよくわからなかった。根拠は明らかにしていないが「(日本は)2300年前の人口は約8万、1000年前までに60万人 、7.5倍化している」と書いている。世界は「一万年前は500万人、西暦1年ごろは2億8000万人、このうち農業従事者は2億6000万人」らしい。

    終章で、人類史研究会という一切著者名を明らかにしない怪しい団体は「自説」を述べている。
    曰く。
    「(長いスパンで見れば、どんな温暖化でも人類は生き延びたのだから)今問われているのは、温暖化を止めていままでの生活を維持するのか、それとも温暖化のまま新しい生活を築くのか」
    ←つまり、環境問題はなすがままにせよ、ということだろうか?

    曰く。
    「(サピエンスの歴史を見たとき)人々は富を求めた。土地を求めて戦いが起き、それは国家と国家の戦いになっていった。そのときになって、これはいけないと思っても、結局、核まで行き着いたのだ。いまさら引き返せないだろう。サピエンスは核と共存する世界に生きるしかない。地震と共存する日本のように」
    ←これで、このムックを終えている。この人たちは、何のために人類史を学んでいるのか?呆れてものが言えない。人類が武器を持って40万年の歴史のうち、戦争を始めたのはせいぜい9000年前なのはご存知でしょう。どうして「共存」という言葉が出るのか、意味わかんない。

    2018年11月読了

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