木曜日にはココアを

著者 :
  • 宝島社
3.76
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本棚登録 : 478
レビュー : 58
  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800275714

感想・レビュー・書評

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  • 少し冷え込んだ今日この頃にぴったりの温かい小説(^^)
    東京に始まりシドニーで展開して東京に戻る12のリレー短編でココアを媒介にしたあたたまる話。
    振り出しのココアと上がりのココアが素敵にリンクするのが好ましい如何にも女性受けしそうなロマンチックな本でした♪
    たまにはオジサンにもこんな本もよろしい かな?

  • 一杯のココアから始まる小さな物語がリレーのように繋がり、
    最終章では第1章と繋がり、見事に輪になった

    シドニーと東京を舞台にした物語は、12色の色仕立てになっており、クレパスのふたを開けたみたいにカラフル

    静かなカフェの片隅で、ココアを飲みながらと言いたいところだけど、私的にはブラックコーヒーを飲みながら読みたいな

    第6章の半世紀ロマンスが、一番気に入った
    金婚式を迎えたご夫婦のほんわかとしたステキな物語
    「 ねえ、聞いてくださる? 」と奥さんの美佐子さんが語り出すご主人進一郎さんとの馴れ初めやのろけ?

    進一郎さんは、ずっと変わらないのよ。実直で謙虚で、いつもほほえんでいて。どんなえらい人にもペコペコしないし、どんな新人にもいばったりしないの
    私は思うんだけど、正しい謙虚さというのは正しい自信だし、本当のやさしさは本当のたくましさじゃないかしら?

    読んでいて、とても幸せな気持ちになった
    この章の色はgrey だけど、これはご主人がステキなロマンスグレーの髪だったから
    気持ち的には、pink がぴったりのお話だった

  • ホットココアを飲んだかのような暖かい気持ちになります。

    10ページから20ページほどの短い物語が少しづつ繋がっていて、そのつながりを探すのも楽しいです。


    そして、私が思うこの物語の魅力は「多様な視点」です。
    それぞれの物語のそれぞれの主人公は悩みを抱えていることが多く、その悩みを解くヒントをくれるのは、別の物語の主人公です。

    幸せは周りの誰かが持っているのだなと考えさせられました。

  • 心が寒くなったときに読みたくなるような、温かいお話がつまった短編連作集。一編一編に色のタイトルもつけられている。SydneyのGrey、Green、Orange、Turquoiseの話が好きだった。

    カフェの雇われ店長の男の子のココアに纏わる話から始まり、前のお話の登場人物が次のお話の主人公になるリレー形式で、最後にまたココアに戻る。リレー形式の小説は最近の流行りのひとつなのかな?最近、別の小説でも見かけた。登場人物が重なり合うことで、人とのつながりがより温度や色彩をもって表現されている感じがして、好きだな。

    著者はシドニーに住んでいたことがあるそうで、自然や街、人々の様子が活き活きと描かれているのが印象的。
    シドニーの春を彩るジャコランダの紫の花を懐かしく思い出した。

  • 川沿いの桜並木の端にひっそりと建つ小さな喫茶店「マーブル・カフェ」。
    カフェで飲む一杯のココアから始まる連作短編は、仕事や子育て、恋愛等様々な悩みを抱える人達が緩やかに繋がっていく物語。
    年代や住んでいる国、言葉の違う、一見無関係な人達も知らず知らずの内に繋がっていき、短編が一巡りした後は穏やかな気持ちになれる。

    「好きな場所にいるだけで、元気になることもある」
    私も安らげるとっておきの居場所を見つけて、ホットココアで温まりたくなった。

  • オムニバス形式の短編集。
    一遍ごとに登場する人物が、次の一遍の主人公になる感じ。人との繋がりで日本の小さなカフェからシドニーまで物語が膨らんで、そしてまた日本の小さなカフェに戻ってくる。モブなんて一人も居らず、登場人物全員が物語のメイン。

    「どうすれば魔女になれるのかわからなくて、誰も教えてくれなくて、でも絶対になれると信じていた」そこから始まるオレンジのサンドイッチ屋さんと、ターコイズブルーの魔女さんのお話が好き。

  • 様々な人が繋がっていく連作短編集。
    ずっと気になっていた。
    どのお話も優しくて胸があたたかくなるものばかりでした。読後、気持ちがどこかほぐれるような、温かくほっこりとなりました。
    まさに、タイトルのように、お話に出てくるカフェで、ココアを飲んだ後のようでした。
    タイトルの意味ににんまり。最後は胸キュンでした。

  • 半年くらい前から、彼女はひとりで来て、必ずそこを選んで座る。
    オーダーはいつも同じ。
    「ホットココアを、お願いします」
    雨上がりの雫みたいな瞳で僕を見上げて、肩まで流れる栗色の髪を揺らして。


    タイトルと表紙が良かったので。

    温かいココアをひとくち含んだような、ほっとする12の短編が連なった連作短篇集。
    少しずつ繋がりがあって一周するお話たちは、12人の人生をひとかけらずつ集めましたって感じ。

    例えば喫茶店でちょっとの隙間で読むのにいいかな。ボリュームもそんなくらい。

    十二国記で荒んだ心にちょうど染み入りました…。うん、こういうのも好きだ。

  • カフェを巡る連先短編。
    連先短編のわくわくするところは
    次の物語へのバトンを渡すみたいなところ。
    そのバトンの渡し方が素敵な1冊。

  • 僕が働く喫茶店には、不思議な常連さんがいる。
    必ず木曜日に来て、同じ席でココアを頼み、エアメールを書く。
    僕は、その女性を「ココアさん」と呼んでいる。
    ある木曜日、いつものようにやって来たココアさんは、しかし手紙を書かずに俯いている。
    心配に思っていると、ココアさんは、ぽろりと涙をこぼしたのだった。
    主夫の旦那の代わりに初めて息子のお弁当を作ることになったキャリアウーマン。
    厳しいお局先生のいる幼稚園で働く新米先生。
    誰にも認められなくても、自分の好きな絵を描き続ける女の子。
    銀行を辞めて、サンドイッチ屋をシドニーに開業した男性。
    人知れず頑張っている人たちを応援する、一杯のココアから始まる温かい12色の物語。
    (アマゾンより引用)

    オムニバス形式の短編集。
    めっちゃ良かった!!
    1編読むたびに、「あ~っ」ってなる。
    最後の1編が最高の締まり方。
    この絶妙な人の繋がりが素晴らしい。
    ほっこり気分になれる1冊。

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