妻を殺してもバレない確率 (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800277503

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  • [未来予測システム] 条件を入力すれば簡単な未来を確率で調べることができる。
    妻を殺してもバレない確率
    あの子が同じ電車に乗ってくる確率
    明日、世界が終わる確率
    彼が奥さんと別れる確率
    空から女の子が降ってくる確率
    娘に彼氏ができる確率
    私が一生独身の確率
    ネット小説大賞でグランプリを受賞したのは、表題作の妻を殺してもバレない確率ですが、他の話も読み終わった後にじんわりくる良い話ばかりでした。一冊の本にしてくれて嬉しいです。

  • あなたは確率を教えてくれる未来予測システムがあったら、どんなことを調べますか?

    妻を殺してもバレない確率、と物騒な表題作はじめ、
    あの子が同じ電車に乗ってくる確率
    明日、世界が終わる確率
    彼が奥さんと別れる確率
    空から女の子が降ってくる確率
    娘に彼氏ができる確率
    私が一生独身の確率
    と、さまざまな確率に沿って話が展開されていく。

    明日、世界が終わる確率。
    主人公は中学二年生、陸上選手の女の子。
    事故で今後歩くことすらままならない状態にあるという。
    走ることがだいすきだった私。走ることに生きる意味を感じていた私。
    毎日、明日世界が終わる確率を調べるようになっていた。
    リハビリを頑張ろうと思えず、先生が気分転換にと図書室に連れ出してくれる。
    そこであるノートを見つける。もう長い間使われていなさそうなノートに、なんとなく確率を書いておいた。次の日、なんとノートには、どうしてそんなことそんなことを願っているの?とタマという人から書き足しが。その日からタマちゃんとの交換ノートのようなやり取りが始まる。
    タマちゃんにはなんでも話せた。家族には言えない愚痴や隣のベットのおばあさんが好きじゃないこと。
    このタマちゃんに会うべく、リハビリを頑張ろうと思えていた矢先…
    ラストはほろっとする話。

    娘に彼氏ができる確率は高校生の娘をもつ父が主人公。
    最近学校を休みがちの娘、千夏。
    なぜ、休むのか理解出来ない父は娘に不真面目な男の存在が原因か、と考える。
    妻に娘もやっているから何か分かるかも?とSNSアプリを勧められる。
    そのアプリである2人に慣れない世界で良くしてもらい、娘の相談にのってもらうことに。
    オチはシンプルだけれど、それが逆に良かった。
    妻が何もかもお見通しなのがほっこりする。

    物騒なタイトルに反して心が温まるお話ばかりで読みやすい。

  • 短編集で、それぞれ内容に繋がりがある本なので、飽きることなく読むことができると思う。中高生にお勧めしたい。ちなみに私は1話目で泣いた。とても面白かったです。

  • タイトルで気になって読んでみたけどどれもめっちゃいいお話!もしも未来予測システムがあったら、、、。確率の本当の意味を知ると暖かい心になる。私は最後の話が一番好きだったかな

  • 物騒なタイトルに「どんなお話?」と興味惹かれた一冊
    桜川ヒロさんの作品は 発想が面白いです

  • タイトルはミステリっぽいですが、恋愛色濃いめの短編集。
    コンピュータで、未来に起こる事の確率を知れるようになった世界の話。
    どの話も縁が根底にあり、ほんのりといい話ばかりで、癒されたり元気が出たりします。

    表題作の『妻を殺してもバレない確率』と『彼が奥さんと別れる確率』『私が一生独身の確率』あたりが好きでした。

  • 高校生の頃、本屋でそのタイトルに惹かれ軽く立ち読みしたらおもしろすぎて全部読んでしまい、少ないバイト代を使ってまで手に入れた短編集。
    読破後の感覚が気持ちいい。数年越しに読むと初回の時のような感動はなかったが、非常に読みやすいので読書初心者にも勧めやすい1冊。

  • 友人から借りて読んでみた。
    タイトルだけ見ると、こわ!っと思うが、意外にもほっこりハッピーエンドなお話ばかりでとても良かった。
    全部お気に入りだけど、同い年というのもあり、最後の「私が一生独身の確率」がグッときた。
    数年に一度読み返したいような小説。

  • 物騒なタイトルに惹かれて購入。
    ちょっと優しい気持ちになれる本だった。

  • 表題とはまったく趣の違う作品だった。「未来予測システム」で、妻を殺してもバレない確率を検索する夫。少しづつ繋がっていく連作短編集。派手な出来事は無いけれど、ほっこりしながら変化していく日常が描かれていた。

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著者プロフィール

広島県出身。『妻を殺してもバレない確率』(宝島社文庫)で第5回ネット小説大賞グランプリ受賞。その他の著書に「花琳仙女伝」シリーズ(SKYHIGH文庫)などがある。秋桜ヒロロ名義でも活躍中。

「2022年 『春夏秋冬あやかし奇譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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