皇華走狗伝 星無き少年と宿命の覇王 (宝島社文庫)

制作 : 佐々木 久美子 
  • 宝島社 (2018年1月11日発売)
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  • 本棚登録 :25
  • レビュー :3
  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800280077

作品紹介・あらすじ

中華平原に名を馳せる強国・禍国。十八年前、"覇王"の宿星を持って生まれた皇子・戦は、柔和な物腰で謀略渦巻く王室を生き抜いてきた。-同じ時、ある"稀有な才"を持ちながらも戸籍を持たぬ故に人扱いされず書庫に引き籠もる少年・真は突如、皇帝より大任を命じられる。即ち皇子・戦の番犬として尽くし、彼の初陣を勝利で飾る事。昼行灯の皇子と、地位無き少年が出会う時、世を統べる王を目指す戦いが幕を開ける!

皇華走狗伝 星無き少年と宿命の覇王 (宝島社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 本作は長きにわたって、「小説家になろう」サイト上で連載されていたものなのだが、実はサイト上では、
    「覇王の走狗」(禍国側)
    「覇王の番犬」(剛国側)
    のふたつの物語として書かれている。この両方を読む事で世界観を互いに補完できるだけでなく。片方の国からだけの視点で書かれていることから、より深くその国のキャラクターたちに共感でき、物語にはまることができる。
    そういう面白い構成だったわけだ。

    しかし、書籍化されるにあたり、ふたつの物語は統合された。理由を作者から直接お話いただけたのだけれど、直接的に、「覇王の走狗」冒頭、区切りに良いところまででは紙数が足りなかったのだそうだ。
    なるほど、これはいかんともしがたい。
    そのかわり、ふたつの物語が統合されていることで、時の流れがつかみやすくなり、読む側としてはさらにスリリングを味わえるのではないかと思う。

    それぞれのキャラクターは大変魅力的だ。
    個人的には、愛らしい薔姫イチオシ。私はロリではないけれども、5歳~8歳という、最高に愛くるしい年頃の薔姫には、まさに萌えつきてしまう。
    これも、作者の「萌え」がこれでもかと傾注されているのだと聞いて深く納得。
    女性としては、完璧な淑女でありながらおくての椿姫も素敵だし、不幸な生まれの主人公、真は、決して世に出る事がのぞめない生まれでありながら鋭い知性と博学さをあわせもち、戦皇子という人物と巡り会う事によって、はからずも活躍する事になるというそのものが面白い。彼と絡んでいくことになる戦王子や、剛国の闘王子(闘王)もまた、かたや覇王の星を約束されながら後ろ盾がないためになんとかうまく立ち回って、暗愚の身に落ちつつある父王や兄皇子らの毒牙をかわしているところや、闘王子が同様に母の身分が低い生まれであるのに、剛国の標準スタイルである騎馬民族的な、好戦的な部分だけでない智慧を駆使するあたり、爽快なかっこよさもある。
    基本的にこの物語の背景は戦国であって、男の登場人物はほとんど「武辺である」事が求められている。なかで個人的にイチオシなのは、一応武門の出だが、底辺から叩き上げてきた武人、克。彼も軍人として出征したい気持ちがあり、技量もあり、だんだんと出世していくうちに変わっていきそうな、期待の大きなキャラクターなのだ。

  • 「身分が低く顧みられない者が駆け上がる話」と、よくあるパターンながらも好みの内容で、この先の話もあるといいなと思えるくらいに満足です。『覇王』の運命を持つ戦皇子は軍師たる真がいるけれど、闘王子は自身の力量のみみたいなので実力的には本来なら闘王子の方が上かな。人格的に覇王っぽいし。戦VS闘の決着はつくのかな。それと、真が思い描くような10年後の未来はやってこないかもw。薔姫は離れないだろうし、戦皇子も真を手放さないようなw。

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