樹木希林 120の遺言 ~死ぬときぐらい好きにさせてよ (上製本)

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  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800291929

感想・レビュー・書評

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  • 読みたかった一冊。

    画面を通して見ていた樹木希林さんって、普通の女優さんとは違った唯一無二の独特な個性を感じさせてくれる女優さんだったと思っています。

    本書はタイトルに遺書と書かれていますが、この本の為ではなく、生前の希林さんが、雑誌やTVのインタビューなどで語った言葉を「生」「病」「老」「人」「絆」「家」「務」「死」の7つのテーマにそって纏めたもの。

    樹木希林という女優が人として、どう考え、どう生きたかの実話。


    説明
    内容紹介
    「楽しむのではなくて、面白がることよ。
    面白がらなきゃ、やっていけないもの、この世の中」

    女優の樹木希林さんが2018年9月15日に他界されました。
    本書は樹木さんが生前に遺した120の言葉を掲載しています。

    老い、孤独、病い、仕事、家族、夫婦関係……誰もが人生で直面する
    「壁」をどう乗り越えればいいのか――。
    きっと樹木さんの言葉がヒントになるはずです。

    『NHKスペシャル「"樹木希林"を生きる」』や朝日新聞の連載「語る 人生の贈りもの」
    のインタビュー、雑誌、専門誌、フリーペーパーでの発言に至るまで、
    多岐にわたるメディアから、心に響く樹木さんのメッセージを厳選しました。

    <ありのままの自分>を貫き、最期まで<自然体>で生きた樹木さんの
    率直な言葉には、彼女の人となり、そして人生哲学が詰まっています。

    生前、親交があった養老孟司さんからご寄稿もいただきました。
    「自然体とはこういうことかと思った」
    「男でいえば、将の器がある。身体は小さいし、
    声だってとくに大きいわけではない。印象的な女性でした」

    また、樹木さんの若かりし頃の秘蔵写真や、
    懐かしのドラマの貴重カットなども多数掲載しています。


    ▼――本書に収録した<言葉>より

    ◯ときめくことは大切。
    自分が素敵になれば、
    それに見合った出会いも訪れるものです。

    ◯どうぞ、物事を面白く受け取って
    愉快に生きて。
    あんまり頑張らないで、
    でもへこたれないで。

    ◯一人でいても二人でいても、
    十人でいたって寂しいものは寂しい。
    そういうもんだと思っている。

    ◯嫌な話になったとしても、
    顔だけは笑うようにしているのよ。

    ◯本物だからって
    世の中に広まるわけじゃないのよ。
    偽物のほうが広まりやすいのよ。

    ◯籍を入れた以上、引き受けていくしかない。
    夫の中には今も、純粋なもののひとかけらがみえるから。

    ◯がんがなかったら、私自身がつまらなく生きて、つまらなく死んでいったでしょう。
    そこそこの人生で終わった。

    ◯病気になったことでメリットもあるんですよ。
    賞を取っても、ねたまれない。少々口が滑っても、おとがめなし。
    ケンカをする体力がなくなって、随分腰が低くなったし。

    ▼――章立て

    第一章 生――人生と幸福について
    第二章 病――がんと病いについて
    第三章 老――老いと成熟について
    第四章 人――人間と世間について
    第五章 絆――夫婦について
    第六章 家――家族と子育てについて
    第七章 務――仕事と責任について
    第八章 死――生と死について

    出版社からのコメント
    ※上製本(ハードカバー)です。 ※本書の定価は1,296円(税込)です。
    内容(「BOOK」データベースより)
    とにかく、世の中を面白がること。老いだって、病気だって、自分の栄養になる。孤独、成熟、家族、仕事…希林さんが教えてくれたあるがままの生き方。

  • 本書にまえがきを寄せている養老孟司氏は、よくこう言った。「生老病死は人の自然。」人は気がついたら生まれ、やがて歳をとり、病を得て、そして必ず死ぬ。その意味で、希林さんはまさに自然体という言葉がぴったりの人ではないだろうか。
    この本にも、生老病死それぞれの項がある。そこに、それらに対する希林さんの態度というものが現れている。たとえば、生について希林さんは次のように言う。
    「わたしは全てのものに対して、絶対こうでなければいけないという鉄則はないと思ってるんです。たとえば私の顔。これはミスして出て来ちゃったわけですよ(笑)。でもこのミスを活かそうと思ってやってきた。」
    誰でも、こんな顔にしてくれと親に頼んで生まれてきたわけではない。それでプチ整形したり、写真を加工してインスタグラムにアップしたりする人がいる。でも、何も美人に生まれなくったって、その顔を活かそうと思えば、希林さんのように活かせるのである。それが個性だからである。
    病気についてもそうである。がんになっても、自然のこととして受け入れて、あっけらかんとしていらっしゃった。「人生がすべて必然のように、私のがんもまったく必然だと思っています。」「ガンになって死ぬのが一番幸せだと思います。畳の上で死ねるし、用意ができます。片付けしてその準備ができるのは最高だと思っています。」
    希林さんが亡くなられて、惜しい人を亡くしたとは思う。でも、それを痛ましいことと受け取るのは何か違うと感じた。なぜなら、すでに書いたように、自然体の人だからである。死は自然のなりゆきだから、仕方がない。希林さんの言葉にも出てくるが、そういう態度を「覚悟」と言った。希林さんは覚悟のできている人だった。
    希林さん、ありがとう。そして、あらためてご冥福をお祈りします。

  • 表紙の写真が新聞紙面に載った時は衝撃だったな
    たくさんのいい言葉に出会った一冊
    「年齢に沿って生きる」
    「愚痴を言わない」
    「面白がる」
    うふふ
    私ごときが生意気だけどアンチ「アンチエイジング」
    それなりに年とって未熟なままで終わりたい
    樹木希林さん お疲れさま!

    ≪ 老いだって 病気ですらも 栄養に ≫

  • 話題になった樹木希林さんの金言本。
    まず表紙の写真が目にとまる。これはミレーのオフィーリアだ。イコール死につながる。
    がんを患い、死というものをすぐ近くに感じながらたゆたうように生きていた樹木さんらしい写真なのだろう、と想像した。

    2018年に75歳で亡くなった樹木さんの、長年のインタビュー記事やテレビでの発言を基に構成された本で、この本のためにそれらしい言葉を用意したものではない。
    「生」「病」「老」「人」「絆」「家」「務」「死」の8章からなる。
    私の年齢はまだ樹木さんが生きた人生の半分くらいの地点だし、結婚も出産も大きな病気もしていないので心から理解できる部分は多くはなかったと思う。老いることもまだ、ものすごく差し迫ったものではないし。
    だけどこれを読むことによって、心構えのようなものは多少できる気がした。
    ここまで達観することは難しくても、こんな時こんな風に思うように心掛ければいいのだ、というような感じで。

    「人に期待しない」「自分にも期待しない」「過剰な欲を持たない」樹木さんの発言の端々から、この3つのことをとくに感じた。
    これは今現在の私自身色んな時にそうありたいと思っていることなのだけど、実際自分の思考や生き方に根付かせるのはとても難しい。
    日々自分に意識させることが、自然とそういう心持ちになることに繋がるのだろうか。と、最近はそう思いながら生きている。

    与えられたものをそのまま享受して、諦めず、だからと言って大きく期待もせず生きていく。
    一生かかってもその境地に達することができる人は多くはないのだろうな。
    夫の内田裕也は世間的にはぶっ飛んで見える人だったけど、彼より樹木希林の方がぶっ飛んでたらしい。それはなんかすごく、分かる気がする。笑
    優しく厳しくて温かい本。折に触れて開きたい一冊になりました。

  • 内容紹介 (Amazonより)

    「楽しむのではなくて、面白がることよ。面白がらなきゃ、やっていけないもの、この世の中」

    女優の樹木希林さんが2018年9月15日に他界されました。
    本書は樹木さんが生前に遺した120の言葉を掲載しています。

    老い、孤独、病い、仕事、家族、夫婦関係……誰もが人生で直面する「壁」をどう乗り越えればいいのか――。
    きっと樹木さんの言葉がヒントになるはずです。

    『NHKスペシャル「"樹木希林"を生きる」』や朝日新聞の連載「語る 人生の贈りもの」のインタビュー、雑誌、専門誌、フリーペーパーでの発言に至るまで、多岐にわたるメディアから、心に響く樹木さんのメッセージを厳選しました。

    <ありのままの自分>を貫き、最期まで<自然体>で生きた樹木さんの率直な言葉には、彼女の人となり、そして人生哲学が詰まっています。

    生前、親交があった養老孟司さんからご寄稿もいただきました。
    「自然体とはこういうことかと思った」
    「男でいえば、将の器がある。身体は小さいし、声だってとくに大きいわけではない。印象的な女性でした」

    また、樹木さんの若かりし頃の秘蔵写真や、
    懐かしのドラマの貴重カットなども多数掲載しています。




    「私は人のこと嫌いなんです。煩わしいから。〜だけど裏腹に、人間そのものにはすごく興味があるんです。」って部分、とても共感します。
    私もおんなじだぁって思いました。自分も同じ煩わしい人間なんですけどね...

  • 言葉の個展って感じかな

  • 2020年、一冊目。
    実家に帰ったら、母親が読んでいたので、読んでみた。
    「自然体」、「覚悟」とかとか。
    樹木希林さんも好きだけど、内田裕也さんも好きでした。

  • 樹木希林 120の遺言 死ぬときくらい好きにさせてよ(上製本)
    著作者:樹木希林
    宝島社
    タイムライン
    https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698

  • タイトルは「樹木希林120の遺言」とあるけど、生前、インタビューなどで語った樹木希林さんの言葉が載せてある本だった。
    この本は8章に分かれていて、第一章は「生ー人生と幸福について」、二章は「病ーがんと病いについて」となっていて、あと、老、人、絆、家、務、死と続いている。

    読んでいて、とにかくすごい人だなぁ・・・と思った。
    修行をしている僧や哲学家でも中々ここまでの域にはいけないのでは・・・という思いや考えが語られている。
    達観しているし、とにかく隙がない。
    ただ、私は何でも多角的に、そして斜めに物を見るので・・・例えば、
    生前、樹木希林さんが物がいらないと言ってたのは、欲がないというのはもちろん、既に物も何も備わっていたからだろうな・・・と思った。
    何もない人がそれ以上にシンプルに、何もいらないとはならないと思う。
    だけど、それを実行しているのはすごい。
    すごいけれど、飄々として自然なのがまたすごい。

    会談の様子をテレビで見た際、笑っているけれど目が鋭い、笑ってないという顔だったのはこういう事だったんだ・・・とこの本を見て納得した。
    でも、それを意識的にしてやって、さらに自然になってしまうというのがすごいと思う。

    この本で印象に遺ったのは、北大路魯山人の『人はいつ死んでもよいのである。人はこの世に生まれて来て、どれだけの仕事をしなければならぬときまったわけのものではない』という言葉。
    その言葉を樹木希林さんが気に入っていたというのはらしいな・・と思った。
    あと、お孫さんの一人を、自分のことを嫌っていて、自分もあまりいい感じをもってなかったと書かれていたこと。
    達観しているといってもそういうのはあるんだな・・・と思ったし、それをさらっと書いてるのもすごいと思った。

    ・・・というように、この本のレビューでは「すごい」を連発。
    それだけに、この本に書かれている事を見習って・・・とか、人生の書に・・・とは私にはならなかった。
    すごい人だったんだなぁ・・・と読み終えてただただ、思う本だった。

  • 最近、鬼籍に入った人で、ショックだったのが、西城秀樹とそしてこの本の樹木希林。
    なぜか一緒に時代を歩んできた先輩というスタンスを置いていた人達。
    私にとっては心の落ち着く1ページ、1ページでした。

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著者プロフィール

樹木希林(きき きりん)
1943年1月15日 - 2018年9月15日
東京都神田区(現・千代田区)生まれの女優。1961年に文学座付属演劇研究所入所。「悠木千帆」名義で女優活動を開始。1964年、森繁久彌主演のテレビドラマ『七人の孫』にレギュラー出演し、人気となる。1966年に文学座を退団するが、多くのドラマ、映画、舞台に出演した。2008年、紫綬褒章受章。映画賞受賞歴多数。2018年9月15日2時45分、東京都渋谷区の自宅で逝去。死後刊行された『一切なりゆき』が100万部のベストセラーに。2019年8月刊行の『9月1日 母からのバトン』も話題になる。

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