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- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800300959
作品紹介・あらすじ
武装した百姓、郷村の地頭、傭兵たちが戦場の主役だった!伊達氏の「兵士動員記録」から、謎だった天下統一直前期の戦国軍団の構成員を解明。
感想・レビュー・書評
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武装した百姓、郷村の地頭、傭兵たちが戦場の主役だった。
伊達氏の「兵士動員記録」から謎だった天下統一前期の戦国
軍団の構成員を解明。
第一部 政宗の家臣団と「兵農分離」
第二部 政宗と百姓兵の合戦史
本書は1588年の刀狩令と91年の人掃令により兵農分離
が完成されたという世の中の常識に対し、伊達家の「野臥日
記」を読み解く事により戦闘部隊の構成員の中心は郷村の百
姓だったことを明らかにしている。
中央の兵農分離政策に対し、奥州の事例をぶつけて実は
兵農分離が進んでなかったというのもどうなのだろうかと
いうのが率直な感想である。著者の専門が城郭研究とい
うこともあるかもしれないが全体的に物足りなさは否めない。
とはいえ、伊達家直属の名懸衆や不断衆といった下級家臣の
存在を知ることが出来たことは良かった。また、相馬氏の軍
事力に触れていることも良い。第二部では城郭解説もあり収
録されている城略図は綺麗で本領を発揮している。
伊達家の来歴や家臣団構成(一門一家制)を手軽に知ること
が出来るので読んで損は無い1冊である詳細をみるコメント0件をすべて表示
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