秀吉研究の最前線 (歴史新書y 55)

  • 洋泉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800307101

作品紹介・あらすじ

人生前半はプラス、人生後半はマイナス、こうした秀吉像は正しいのか?最新の秀吉研究は、戦国の世を多様な人材を登用し、臨機応変に混乱を収めていく人物像を解明する。後世に歪められた秀吉像は、いま大幅な変更を迫られている。

感想・レビュー・書評

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  • 第1部 政治権力者としての実像とは
    第2部 誰もが知っている秀吉が命じた政策
    第3部 秀吉の宗教・文化政策の実像
    第4部 秀吉の人生で気になる三つのポイント

    編者:日本史史料研究会
    著者:堀越祐一(1966-、茨城県、日本史)、光成準治(1963-、日本史)、神田裕理(1970-、東京、日本史)、木下聡(1976-、岐阜、日本史)、岡田謙一(1966-、東京、日本史)、鈴木将典(1976-、東京、日本史)、荒垣恒明(1968-、東京、日本史)、竹井英文(1982-、東京、日本史)、長屋隆幸(1972-、山形、日本史)、小川雄(1979-、神奈川県、日本史)、生駒哲郎(1967-、東京、日本史)、清水有子(1972-、京都、日本史)、大嶌聖子(1968-、日本史)、片山正彦(1973-、大阪、日本史)、金子拓(1967-、山形、日本史)、平野明夫(1961-、千葉、日本史)、渡邊大門(1967-、神奈川県、日本史)

  • 長、家康ときて今度は秀吉。信長や家康ほどには面白さを感じられなかった。
    秀吉の出自がはっきりないせいもあり、どうしても戦国の後期中心の内容になっちゃうんだよな。そうすると、せいぜい戦国の半ばくらいまでしか関心の範囲が持たない身としてはどうしても興味をそそられなくなっちゃう、ということなんだろう。
    とはいえ、織豊期が好きな向きにたぶん面白いと思う。

  • 人生前半はプラス、人生後半はマイナス、こうした秀吉像は正しいのか?最新の秀吉研究は、戦国の世を多様な人材を登用し、臨機応変に混乱を収めていく人物像を解明する。後世に歪められた秀吉像は、いま大幅な変更を迫られている。(2015年刊)
    ・はじめに
    ・第1部 政治権力者としての実像とは
      五大老・五奉行は、実際に機能していたのか
      秀吉は、「大名統制」をどの程度できていたのか
      秀吉は、天皇・公家衆を思いのまま動かしていたのか
      秀吉は、官位をどのように利用したのか
      知られざる秀吉政権・黎明期の家臣たちとは
    ・第2部 誰もが知っている秀吉が命じた政策
      「太閤検地」は、秀吉の革新的な政策だったのか
      「刀狩」は、民衆の武装解除をめざしたのか
      秀吉が命じた「惣無事」とは何だったのか
      秀吉による「天下統一戦争」は、定説どおりか
      秀吉は、なぜ朝鮮に出兵したのか
    ・第3部 秀吉の宗教・文化政策の実像
      秀吉は、なぜ京都東山に大仏を造立したのか
      秀吉は、なぜキリスト教を「禁止」としたのか
      秀吉の人生にとって「茶の湯」とは何だったのか
    ・第4部 秀吉の人生で気になる三つのポイント
      秀吉の出自は、百姓・農民だったのか
      秀吉は本能寺の変後から全国統一をめざしていたのか
      秀吉は、家康を警戒していたのか
    ・あとがき

    「秀吉は、官位をどのように利用したのか」では、秀吉による官位秩序に関する研究の変遷をわかりやすくまとめている。第2部では、秀吉の革新的とされた各種政策が、近年の研究では、見直されていることがわかる。「秀吉は本能寺の変後から全国統一をめざしていたのか」では、織田体制を維持しようとしていた秀吉が、結果的に天下を統一することになったことがわかる。
    秀吉については、虚像に彩られたイメージが強いが、さらに研究が進展することを期待したい。

  • 全体を通して受ける印象は、従来の通説に対して、必ずしもそうとは限らない、といった再提起であり、今後更なる研究が必要、というもの。ここまで分かったと言うよりは、定説とされている秀吉の事績についても、まだ分からない事が沢山ある、という内容。(それを認識するのも最前線には違いないだろうが) 史料を多角的に捉え直して実像に迫っていく点は、妄設に惑わされる心配が無い分、安心出来た。

  • はい。具体的で楽しめました。

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著者プロフィール

2007年、歴史史料を調査・研究し、その成果を公開する目的で設立。主な事業としては、①定期的な研究会の開催、②専門書籍の刊行、③史料集の刊行を行っている。最近では、一般の方々を対象に歴史講座を開講し、同時に最新の成果を伝えるべく、一般書の刊行も行なっている。会事務所は、東京都練馬区石神井5-4-16 日本史史料研究会石神井公園研究センター。主な一般向けの編著に『信長研究の最前線』(朝日文庫)、『戦国僧侶列伝』(星海社新書)、監修に『戦国時代の天皇と公家衆たち』、『六波羅探題研究の軌跡 研究史ハンドブック』(文学通信)、「南朝研究の最前線(朝日文庫)、『日本史を学ぶための古文書・古記録訓読法』(吉川弘文館)、『戦国期足利将軍の最前線』(山川出版社)、『関ヶ原大乱、本当の勝者』(朝日新書)、『伝奏と呼ばれた人々』、『家司と呼ばれた人々』(ミネルヴァ書房)など。
http://www13.plala.or.jp/t-ikoma/index.html

「2022年 『論考 日本中世史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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