やさしくわかる子どもの起立性調節障害

著者 :
  • 洋泉社
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本棚登録 : 20
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800310170

感想・レビュー・書評

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  •  思春期の子どもに特徴的な「起立性調節障害」について、主に保護者向けに、どのような症状が現れるのかという症例の紹介や、どう対処すればよいのか、心構えや声かけの仕方について述べた本。学校関係者向けのコメントもあり、保護者をサポートする上でも、教員にも役立つ内容となっている。
     名前は聞いたことあるが、正直「うつ」との違いがあまり分からず、読んでみた。おれの理解では、朝起きれない、夕方から元気になる、なんてまさに鬱で不登校の生徒とあまり変わらないけれども、「起立性~」の場合は、明らかな身体症状としてそれが出るという違いがある、ということだろうか。というかもともと抑うつ傾向で、そのうち身体に影響が出てるもの、という分類は違うのだろうか、というのが疑問だった。ハートとメンタル、という話が本書にも出てきたが、病状としてハートが先行しているのか、メンタルが先行しているのか、という違いと捉えられないのだろうか。面談の仕方も、要するに傾聴するとか、あとは褒めて自信を与えてあげるとか、他の不登校の子とあんまり変わらないような気がした。
     ただこの本では、とにかく「怠け」、「さぼり」ではありませんよ、「気合が足りない」とか言ってはいけません、ということが繰り返し何度も書かれている。結局は「本人に寄り添う」姿勢が周囲の大人には求められるということだと思う。「病気を憎んで、子どもを責めず」(p.148)ということは大事だと思った。体の病気として現れてなくても不登校の子には、「思春期を憎んで、子どもを責めず」と思えばいいのだろうか…?と考えた。(18/04/14)

  • 子供の時にはこんなに丁寧な対応はなかった。

  • 図書館で読みました。
    よく聞くが、詳細を知らない病気だったために、見つけて手に取りました。
    いくつかの型に分かれること、その診断の方法も書かれていて、わかりやすかったです。
    冒頭から事例がかかれていたこも、参考になりました。
    自分が関わりの中でできることも少しだけ分かりました。

  • 【内容紹介】
    出版年月 : 2016年8月
    ISBNコード :978-4-8003-1017-0
    (4-8003-1017-2)
    税込価格 : 1,620円
    頁数・縦 : 183頁 19cm

    中学生の10人に1人が発症!多くの子どもが苦しんでいる「朝、起きられない」には理由がある!「朝起きるとめまいや立ちくらみがする」「学校に行きたいのに行けない」起立性調節障害の子どもをもつ保護者・先生が知っておきたい「生活習慣」「食事」「心のサポート」を、わかりやすく紹介!確認してみよう!起立性調節障害の症状11の項目。小学生から大学生まで、10人のケーススタディ。
    http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033479594&Action_id=121&Sza_id=B0


    【目次】
    起立性調節障害の症状 [002-003]
    はじめに(田中大介) [004-005]
    目次 [006-013]

    第1章 起立性調節障害の実態――朝起きられなくなる病気にかかった子ども10人のケース 015
    起立性調節障害の症状や経過は人それぞれ016
    テーラーメイドの治療が必要
    [ケース1] 起立してすぐ顔色不良。自ら定時制に進む――U君小学6年生男子
    [ケース2] 昼夜逆転と自信喪失。そこに反抗期も…… ――Fさん小学6年生女子
    [ケース3] 休み明け後に学校に行けなくなる――A君中学1年生男子
    [ケース4] 重症タイプで長期欠席。幸運な出会いも――Lさん中学2年生女子
    [ケース5] エネルギー不足が心配。1日1食のことも――H君中学3年生男子
    [ケース6] 担任の先生と医師が連携して対応――8さん中学3年生女子
    [ケース7] 10時に起きる約束を治療に生かす――Hさん中学3年生女子
    [ケース8] 全日制高校をやめ、通信制→留学→大学進学――Eさん高校1年生女子
    [ケース9] 高校中退後も瓢々と自分のペースで大学進学――J君高校年1生男子
    [ケース10] 生活リズムが乱れ大学の1年間を休学――Cさん大学1年生女子

    第2章 起立性調節障害のメカニズムと病態――子どもたちはなぜ、朝起きられないのか? 063
    起立性調節障害はなぜ起こるのか――そのメカニズム 064
    自律神経ってどんな神経? 064
    交感神経と副交感神経のそれぞれの働きは? 067
    体のなかの血液の循環 068

    起立性調節障害の病態を理解する 072
    発症していても気づかれにくい病気 072
    起立性調節障害の特徴と主な症状 076
    ストレスとの関係も忘れてはならない 077

    第3章 小児科での診断法と治療の道すじ――知っておきたい! 起立性調節障害のメディカルケア 079
    最新! 起立性調節障害の診断のしかた 080
    早めの診断で適切な治療を 080
    新起立試験ってどんな試験? 083
    起立性調節障害の四つのサブタイプ 085
    重症度の判定 090
    ほかの似た病気とどう違うのか 091
    さまざまに現れる症状に混乱しないように 091
    起立性調節障害の治療の流れ 094
    千差万別の症状に対応するには 094
    ①疾病教育/②非薬物療法/③学校での指導や連携/④薬物療法/⑤環境調整(友達・家庭)/⑥心理療法

    第4章 立ちはだかる難題をどう乗り越えるか――子どもが感じている起立性調節障害のつらさとは? 101
    健康面でのつらさ――生活改善で緩和を図ろう 102
    眠れないことのつらさ、そのメカニズム 102
    季節や天気にも左右されるつらさ 108
    社会的なつらさ――余計なプレッシャーを感じさせない 110
    遅刻が多くなって学校に行きづらくなる 110
    自分のなかの3人の自分 112
    病気が長期化するつらさ――将来への道を模索する 114
    心のリハビリの必要性 114
    高校の選択肢を広げて将来のパスポートをゲッ卜する 115
    高校に行く目的は何? 117
    つらいけど楽しい経験も必要 120
    子どもたちの不思議ではない不思議な現象 120

    第5章 小児科医がすすめる日常でのひと工夫――実践したい起立性調節障害の改善法とサポートノウハウ 123
    まず知っておきたいこと①――五つの大切なこと 124
    理解が足りないと悪化する 124
    健康に生きていくために 125
    まず知っておきたいこと②――「二つの心」 128
    二つの心にいかに向き合うか――ハートとメンタル 128
    まず知っておきたいこと③――子どもと話す技術 131
    子どもの相談にのるときのポイント 131
    小児科医として心がけていること 132
    子どもたちにすすめたい、病気を改善する日常生活のコツ 134
    朝の大作戦 134
    日常の姿勢にも注意 137
    日常の環境で気をつけたいこと138
    食事では塩分と水分を 139
    悪化を防ぐために運動を 140
    1日のなかのゴールデンタイム 140
    親にできるサポートノウハウ――著者からの提案 142
    起立性調節障害の親の会へのお誘い 142
    見えないへその緒を感じて 144
    「ありがとう」の力と居場所 146
    病気を憎んで、子どもを責めず 148
    あせらず、あきらめず、愛情を注ぐ 149
    教師にできるサポートノウハウ――著者からの提案 150
    学校と医師の連携 150
    力リスマティック・アダルトって何? 153
    勉強の遅れへの対応案 154
    医師にできるサポートノウハウ――著者が気づいたこと 155
    グッドマークシステムで応援する 155
    子どもと親の味方になる 158
    それでもなかなか治らないときは――付き合いながら生きる 159
    お母さんにねぎらいの言葉を 159
    大人になれば症状は軽快していく 160

    付録 Q&A――起立性調節障害とたたかう保護者の疑問 163


    おわりに(田中大介) [178-179]
    巻末資料――起立性調節障害に関する情報提供サイト [180-181]
    まとめ&索引――起立性調節障害の理解とケアのポイント [182-183]

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プロフィール

田中 大介
田中大介:桜の聖母短期大学キャリア教養学科准教授

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