ゾンビ論 (映画秘宝セレクション)

  • 洋泉社
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本棚登録 : 70
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800311382

作品紹介・あらすじ

ゾンビとは何なのか?その淵源はどこなのか?一群の歩く死体によって世界は滅ぼされる。暗い想像力はなぜ圧倒的人気を誇るのか?ゾンビ映画血みどろの歴史を辿りながら、その魅力を縦横無尽に論じる!

感想・レビュー・書評

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  • みんな大好きなゾンビ映画の系譜を辿るには最適な一冊。
    しかし、伊藤氏以外の執筆陣は少しゾンビ愛が足りてへんような。。。

  • ゾンビ映画の本質は、人間の狂気を描くことにある。
    無賃金で働く理想的な労働力として、ゾンビが作られるという。完全にイカれてる。

  • 第3章以降がうるさい
    あとは楽しかった

  • 【概略】
     ジョージ・A・ロメロによって生まれた「蘇る死者」、すなわち「ゾンビ」は、本来のブードゥー教の呪術から生まれるものとは異なる道筋を歩み、人気を博してきた。本書では3名のゾンビマニアにより、ゾンビの誕生から派生を振り返るとともに、ゾンビの将来に対する考えに触れる。

    2023年01月12日 読了
    【書評】
     小学生の頃、映画「バタリアン」と出会って以来、無類のゾンビ好きだったりする。好き過ぎるので(ハマってしまい廃人化してしまうため)ウォーキングデッドなどには近づかないようにしているくらい。ブードゥーゾンビも、本書で紹介された「ゾンビ伝説」を通じて知っていた。ただ当たり前だけど「(知識について)上には上がいる」訳で。もっと凄い「ゾンビ好き」の方々の意見を知りたくて読んでみた。
     ゾンビの歴史や知識、とりわけ初期のゾンビの派生については勉強になったなぁ。ジョージ・A・ロメロのゾンビ三部作からの派生ではなく、イタリアから広がるゾンビの世界線については、あらためて「あぁ、まだまだ作品を観きれていないなぁ」と思った次第。
     もうちょっと深く読んでいきたいなぁ、見せてもらいたかったなぁと思ったのはゾンビ「論」というタイトルと複数の著者さん=複数の視点という部分から、もう少しゾンビの魅力であったりゾンビへの没入感がどこから来ているのかといったところ、もう一つは、本が出版されたのが2017年ということもあり、もう少し「現在の地点」に至るまでのゾンビの系譜というものを見せてもらいたかったなぁと思う。
     前者(ゾンビの魅力等)の部分は難しいとしても、後者(ゾンビの系譜)については、一つの章を設けてもよいかなと思ったかな。たとえば「28日後」「28週後」などはゾンビではないのだという意見があったりする。視聴者からすると一見ゾンビのように見えるけど、あれは死人ではなく感染者だったりする。そうなると、そもそもの「ゾンビとは?」という定義を(この本なりに)置いてもらうといったものもあったりするといいのかも。
     ・・・と、この書評を書いていてニヤリと思ってしまったのが、本書内で小見出しになっていた「ロジックは無用」とシンクロしてしまうこと。そう、映画なのだよね。娯楽なのだよね。
     そうはいっても例えばアメリカ陸軍あたりでは「国内でゾンビが発生したら?」という想定で訓練をしちゃったりしてる。「ゾンビ」という言葉を使うと空想度が高いけれど、「バイオハザードによって狂暴化してしまった人間」なら、あり得るよね。さっきの「ゾンビとは?」とつながって、そして「生きているということは?」「死ぬ・死んだ状態ということは?」という議論に行き着く。そこにこそ、ゾンビ映画の魅力があるのだと、個人的には思ってしまうね。

  • 2019/12/21購入
    2019/12/23読了

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