ドキュメント・長期ひきこもりの現場から

著者 :
  • 洋泉社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800311733

感想・レビュー・書評

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  • ライフワークとして、ひきこもりの人たちと関わっている石川さんのルポ。個人で関わっておられるので、多くの人とは関われないとしても、一人ひとりにじっくり向き合っておられ、とても興味深かったです。日本は同調圧力など、周りに合わせないといけない雰囲気があるため、生きづらさを感じてしまう人は多いと思います。多様性を認めるだけでなく、最近では発達障害や、精神疾患に気付かずに、ひきこもったことによって、そのことがわかる人も多いのではないでしょうか。この日本の風潮が変わるには長い時間がかかるとは思いますが、少しずつ変わっていっていることも伺えました。私の二男も高校中退して3年間うちにいたので、よくまあ社会復帰できたもんだと思います。親が抱え込まないことと、本人を否定しないことは、特に大切ではないかと思います。多くの支援者の方、また苦しいご本人や家族のことも少しですが知ることができました。

著者プロフィール

石川清

名古屋大学工学部航空学科・同大学医学部卒業。1978(昭和53)年、名古屋市立大学病院麻酔科に入局。トロント大学留学を経て助教授。94(平成6)年、名古屋第二赤十字病院麻酔科・集中治療部長。阪神淡路大震災救援、スーダン紛争被災者救援などを経験。2007(平成19)年、院長就任。定年退職後、愛知医療学院短期大学学長。12(平成24)年、救急医療功労者厚生労働大臣表彰。21(令和3)年、瑞宝中授章受章。名古屋市出身。

「2022年 『人生のやりがいを求めて(中経マイウェイ新書)055』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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