技術者のための伝わる!プレゼンテーション実践術
- 日本能率協会マネジメントセンター (2023年7月13日発売)


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本 ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784800591265
作品紹介・あらすじ
昨今、ビジネスパーソンは組織の内外を問わず日常的に様々なプレゼンテーションを行う必要があります。社内会議や報告会などはもちろん、上司への日々の軽微な報告などもプレゼンテーション能力が必要です。また、技術者の場合、社外では学会や技術紹介、顧客への説明など、いずれも会社の代表としてのプレゼンテーション力が要求されています。
このように、プレゼンテーションは極めて重要なものなので、多くの解説書や研修、セミナー等が開催されています。しかし、その多くはフォントや色使いに代表されるスライドの作り方に重点を置いた小手先のテクニックに頼るものばかり。見栄えばかりの魅せるだけの小手先のテクニックでは人は納得せず、動いてはくれません。プレゼンテーションは、テーマ、ストーリー、論理構成が基盤であり、そこにセオリー、テクニックといった要素が加わります。そして、準備から本番のパフォーマンスに至るまで、様々なノウハウやコツ、ポイントを交えながら内容と相手に合わせたものでなければなりません。
本書は、単なる情報発信にとどまらない、理解させ、納得させて人を動かすことができる伝わる論理的プレゼンテーションのノウハウを伝えます。基本的なテクニックや構想や内容の検討、ストーリーの組み立て、スライドの作成、そして本番の話し方や緊張の和らげ方、質疑応答などを解説します。また、類書ではほとんど触れられていない、実験結果や技術情報といった最も伝えにくい専門情報の伝え方についても解説します。
本書を読むことにより、①伝わるプレゼンテーション力、②説得力・承認獲得力、③ストーリー構築力、④人前で話すことを楽しむ自信、⑤聞き手を惹きつける伝え方、を身につけることができるでしょう。
感想・レビュー・書評
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私はITエンジニアなのですが、個人的に登壇やLT(ライトニングトーク)をする機会が多く、改めて学び直したいと思い、読んでみました。
そこまで目新しい情報はありませんでしたが、改めてプレゼンはこうあるべきだなぁという点でいえば良本でした。
この本で筆者が一番伝えたいのは、見た目だけじゃなくて中身にもこだわれということだと思います。見栄えばかり気にして中身が伴ってないプレゼンをなんどもみてきたのでしょう。私はそういうプレゼンをみたことはあまりありませんが、言いたいことは的を得てます。
というわけでプレゼント目的(ゴール)を据えてそこを目指すにはどういうプレゼンをすればというのが、つらつらと書かれています。
■よかったポイント
・プレゼンテーションにおいては、相手の感情に働きかけるということが必要
・プレゼンテーション成功の3要素は「課題の合意」、「価値の合意」、「関係の合意」
・技術プレゼンでは客観性や論理性が求められる
・プレゼンを構成する段階から、必要なこと、絶対に伝えたいことだけを伝えるということを意識をする
・技術価値の理解はイントロ(全体概要)で決まる
・イントロダクションの3要素は「問題意識」、「目的」、「ゴール」
・具体化によって部分に入り込んでしまい、全体が見えなくなってしまう危険がある
・要約による再説明は、一種の補足説明となって理解を促進するとともに、聴講者が自分の理解の確認を行うことができる
・要約をさらに発展させて「小結論」を要所ごとに構成する
・ひとつのスライドで言いたいことはひとつに絞る
・スライドの文は5行以内を目指す。(Five line rule)
・スライドは3秒以内に伝わるものを目指す。(Three second rule)
・不安や緊張の原因
- 考えや言いたいことがまとまってない
- どう話してよいかわからない
- この内容でよいかわからない(間違ってるかもしれない)
- プレゼンテーションに慣れてない
- 何を不安を感じるか理解できてない
・上手に話そうとするのではなく、わかりやすく話す
・「つかみ」で掴む(「あるある型」や、「驚き型」を利用して掴む詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
上手くでなく分かりやすく