茶の本 (いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ)

  • 致知出版社
3.74
  • (12)
  • (8)
  • (9)
  • (6)
  • (0)
本棚登録 : 172
感想 : 15
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800910370

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • P17 もし文明国と呼ばれるための条件が、身の毛もよだつ戦争による勝利によって与えられるものであるなら、私たちは喜んで「野蛮な国」のままでいましょう。
    私たちの国の芸術や理想に敬意が払われる日まで、日本人は喜んで待つつもりです。
    P48 本当に大事なのは完成させようとすることであり、完成させたそのものではありません。
    P74 禅という名称は、サンスクリット語の「ディヤーナ」という言葉を起源にしています。その意味するところは、瞑想。
    すなわち禅というのは、深い瞑想を通して、自己認識の極限に到達できることをうたっているわけです。
    P125 「民衆は、その耳でもって、絵を批評する」中国の批評家

  • 日露戦争後間もなく米国を歩いていた岡倉一行を停める声あり「おい、てめー!何ニーズだ? チャイニーズかジャパニーズかって聞いてんだよ!」に、「おまえは、何キーだ?ヤンキーか、ドンキーか? おい、まさかモンキーなのか?」で返した岡倉先生の Book of tea 現代語訳。

    東京芸大の始祖が唱える日本の(茶の湯を中心とした)芸術論に触れ、何故か、引っ越し経験者しかわからない荷出しの後の侘び寂びを感じた現代社会の俺です。

    懐紙にしたためた「喫茶去」が越えて行く、海の大きさを感じる一滴。否一冊。

  • 読みやすい、ありがとうございます。

全15件中 11 - 15件を表示

著者プロフィール

1863~1913年 美術評論家・思想家。本名は覚三。文明開化の風潮の中で、フェノロサとともに日本美術の復興に尽くした。東京美術学校開設に尽力し、のち校長となる。その後、日本美術院を創立し、明治日本画家の指導者として活躍、ボストン美術館中国日本美術部長などを務める。英文著書による日本文化の紹介者としても知られる。著書は本書を構成する『茶の本』『日本の覚醒』に加え、『東洋の理想』の三冊が代表作。

「2021年 『茶の本 日本の覚醒 矜持の深奥』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岡倉天心の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×