養生訓 (いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ)

著者 : 貝原益軒 城島明彦

• 致知出版社 (2015年11月27日発売)

作品紹介・あらすじ

『養生訓』は、江戸、明治、大正、昭和、平成という五つの時代を超えて三百年以上も読み継がれ、心身の"国民的健康書"として多くの人々の記憶の中に生き続けている。

感想・レビュー・書評

[norihonさんの感想 · 2021年9月1日]

貝原益軒の有名な「養生訓」。江戸前期の著名な医者で８４歳で本書を著して翌年死去。期待して読んだが、内容は現代においては極めて凡庸。健康にとって大事ではあるがあまりにもありふれていることが記載され、新しい知識には殆どない。▼「三欲を忍べ」と、「飲食欲」「色欲」「睡眠欲」の有害性を説く。睡眠時間を短くすると無病になる、というのは、元気な人が睡眠時間が少なく元気に働いている様からそういう認識に至ったか？▼「内欲（耳・目・口・体の欲）」を少なく、「外邪（風・寒・暑・湿）」の侵入を防ぎ、「時々は体を動かし」、「睡眠時間は少なく」、これが養生の４大要と説く。▼また食後は寝ずに３００歩歩けは意味不明。「養生の基本は楽しむこと」は賛同したがありふれたこと。（１４０ページで中断）。

[かぼすさんの感想 · 2023年8月1日]

なるほど。こういう内容だったのか…
養生生活取り入れるにあたり、確認。
正しいような、笑っちゃうような。

[mishuranmanさんの感想 · 2021年7月13日]

訳が読みやすいのと、注釈の量が私には適切だった

[神戸国際大学情報センター（図書館）さんの感想 · 2021年3月18日]

https://act-02.kobe-kiu.ac.jp/opac/volume/371929

[mark55skywalkerさんの感想 · 2020年4月4日]

江戸時代前期の儒者・本草学者貝原益軒の代表著書。
「元気」は「気の元」で気を整えるのが大事。風・寒・暑・湿・火・燥が六邪でこれらを避けること、内欲（食欲、睡欲、色欲など）は程々にし、慎むこと。養生の第一は心気を養うこと。治療より予防。治療は下策。など概念的なことが最初の総論に書いてあり、その後に飲食や五官、洗浴、択医、用薬、鍼灸など具体的な提言がされている。
例えば、食べたら、ずっと座っていてはいけない、横になってはいけない、少なくとも数百歩歩きなさいとあり、これは糖尿病の人がやらないといけないことでもあります。昼寝はしてはいけない、寝るときは上を向いて寝ること。自分の好きな物ばかり食べてはいけない。少しにしなさい。
「冷たい物は食べてはいけない」という例に「冷麺」というのが出てくるが、韓国料理の冷麺とは違うと思うが、初めて見た。どういうものか知りたいと思った。

[とむライブラリさんの感想 · 2016年12月14日]

『養生訓』は日本初の健康本で、現代の予防医学から見ると間違っている部分もあるが、驚くことに概ね正しいことが書かれている。全８巻をまとめた内容ですが、ほとんどの巻で未病、鍼灸の東洋医学が関連しております。 当時の医療は東洋医学ですから当たり前なのですが。

[からべーさんの感想 · 2016年6月18日]

■書名

書名：養生訓
著者：貝原 益軒、城島 明彦

■概要

『養生訓』は、江戸、明治、大正、昭和、平成という五つの時代を
超えて三百年以上も読み継がれ、心身の“国民的健康書”として多く
の人々の記憶の中に生き続けている。
(From amazon)

■気になった点

なし

[ghostriderさんの感想 · 2016年2月1日]

少欲知足。衛生（健康）は替えが効かない我が身を整えること。気づかないうちに我が身を傷つけることのないよう，知識を身につけ実践する。

著者プロフィール

貝原益軒

一六三〇年生まれ。江戸前期から中期にかけての儒学者、博物学者、教育家。筑前福岡藩主黒田家に仕えた。藩費で十年間京都に遊学する間に、朱子学者、博物学者と交際し、上方に興りつつあった経験・実証主義思潮に触れたのが、その後の学風に生かされた。膨大な編著は各方面にわたり、儒学では『大疑録』、博物学では『大和本草』『花譜』『菜譜』などが知られる。晩年には『養生訓』『大和俗訓』など多くの教訓書を書いた。一七一四年没。



松田道雄

明治四十一年（一九〇八）、茨城県生まれ。昭和七年、京都帝国大学医学部を卒業、小児科教室に入る。昭和十二年より府立西ノ京健康相談所に勤め、結核患者の診療をおこなう。昭和二十二年に京都で小児科を開業。診療のかたわら、ロシア思想を学び、思想史家としても知られる。著書に『私は赤ちゃん』『育児百科』『洛中洛外』など多数。平成十年（一九九八）没。

「2020年 『養生訓』 で使われていた紹介文から引用しています。」