ぼくは思い出す (フィクションの楽しみ)

  • 水声社
3.50
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 17
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801000957

作品紹介・あらすじ

エッセイ?連歌?「ぼくは思い出す」という新ジャンルの誕生!ジョー・ブレイナード『ぼくは覚えている』に想を得て、四八〇の「忘れられた、どうでもいい凡庸な思い出」を列挙しつづける、ウリポの作家ならではの「記憶」をめぐる奇妙な試み。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 走馬灯のような、幽霊のような、どこかの誰かの家族の歴史の一部のような本。

  • 「ぼくは思い出す」というフレーズから始まるペレックの480個の短い文章の記憶は、この本を読んでいる僕自身の過去も色々と思い起こさせるような、遊び心を感じさせる一冊だった。歴史もサブカルチャーも同じラインにある感覚はやっぱりタイプ。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1936年生まれのフランスの作家(両親はポーランド系ユダヤ人で、第二次大戦中に死去)。パリ大学、チュニス大学の文学部で学んだ後、国立学術研究センターに勤務。1965年、ヌーヴォー・ロマンの手法を駆使して消費社会の空しさを暴き出した処女作『物の時代』でルノドー賞を受賞。以後、大胆な実験作を次々と発表して注目を集め、1978年には大作『人生使用法』にメディシス賞が与えられたが、1982年、46歳の若さで病没。広範な視野から現代世界を鋭く抉るその前衛的作品群は、文学の新たな可能性をひらくものと評価されている。日本文学にも関心を寄せていたことは、本書中の『枕草子』からの引用においても示されている。邦訳作品に『眠る男』(海老坂武訳、晶文社)、『物の時代』『小さなバイク』(弓削三男訳、白水社)、『人生使用法』(酒詰治男訳、水声社)などがある。

「2000年 『考える/分類する 日常生活の社会学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ジョルジュ・ペレックの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×