脱近代宣言

  • 水声社
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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801003507

感想・レビュー・書評

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  • ・四法界説
    ・中論
    ・エジソンは片耳聞こえなかった
    ・福沢諭吉 経済的に自立して初めて自由が手に入る
    ・フォード式生産 トヨタ iPhone
    ・野口英世、仏教、GHQ

  • たぶん、P.226〜237だけ読めばいいかも。
    半分以上はなに言ってるかわからんかった。



    詳細
    再魔術化のあたりは、レベルが高すぎて?横文字多過ぎて、何言ってるのかわからない。脳内では、意識高い人たちがしゃべってるのを凡人が理解できないけど理解しているふりをする地獄のミサワ的シチュエーションが再生された。もはやミサワ。

    人による近代を終わらせ、新しい自然観を構築するのが落合のライフテーマ。

    エジソンと一休が好き。

    人間以外がインターネットへコンテンツを供給する世界。人間の五感とは違う感覚での行動がとれるようになる?

    全員が比較的平等なツールをもっているのに、不満を述べたり、誰かに対してネットで上から目線で攻撃するのは20世紀的発想であり、ダメ。

    リアリティをみんなが作れる。受け身になっていたらダメで、参戦しないと話にならない世界観になりつつある。

    トランプのプロモーションやってたケンブリッジ・アナリティカという会社はFB解析やってた。好きなミュージシャンやファッションから政治的思考を推測し、それに対しどのように広告を打つか、ということをやってた。ボランティアにもアプリを配り、これから会う人はこのような考えである可能性があるので、このように話しましょう、というガイドをしていた。

    人間は生まれる時に特微量(黒丸三つを画像で出すと人の顔に見える)がプリインストールされているので、子供の頃は壁や天井のシミや模様が人の顔に見えやすい。

    認知症になっても特微量は失っていないかも?

    LSDを使うと大脳機能不全になるが、特微量は残っているので「いっぱい顔が見える」状態になるのでは…幻想を見るのではなく、単純に顔認識が激増する。赤ちゃんはラリった状態(笑)

    エアーマウンテッド・ディスプレイ
    メタマテリアル・ホログラフィ
    何もかけなくてもVRになる。

    人の感覚外の外部接触やらも可能だし、動物のインターネットは本当にインターネットにつなげることができるかも?兵器にもなれば、優秀な道具にもなる。

    西洋近代の人間中心主義✖︎

    P.226〜237
    近代化による規格化。それにより同じものを大量生産する必要がかあった。大量生産の工場の補完的なものとして、教育の力を借りながら均質な人間を増やしてきた経緯がある。
    この均質な人たちは変化を嫌う傾向をもっている。傾向をもつように教育されてきた。=作られた。

    未来価格が予想できているものに対して、現在価格で価値を手に入れられるという資本主義のテコを小学校では習わないので、元手がないとなにもできないと思ってしまう。

    身体は資本、というのは労働力商品だということ。

    ベーシックインカム付き資本主義のほうがよい。ライフラインを確保できたら、好きなことを探したり制作したり熱中する勇気がもてる。
    ある程度人が欲するような水準になったら生産にもなる。今は、嫌なことでもやらないと家賃や食費が払えない!死ぬ!となってしまっている。

    全員が生産手段をもっている。

    標準化教育の弊害。機械による効率化が職を奪うところとそうでないところがあるということを考えないといけない。
    テレビベースの社会はある種の国民国家の理想郷を目標としていて、同質のサービスによる平等性を探していた。
    だが、多様性がある社会ではいままでの尺度では出てこなかった人がたくさん出てくる可能性がある。

    過去の人が残した情報や知識、統計的アプローチにあたれるような手法がもっと増える。



    華厳の法界縁起。四法界説。

  • デジタルネイチャーという考え方、物の捉え方がようやくわかって来た。

  • この本を手にとるきっかけは「花神」「戦後日本の独立」「ホモ・デウス」と歴史小説や時代回想対談や未来予想論を読んでいる頃です。

    帯には「人類イルカ化計画」と書いてあります。「…落合陽一さんって天才過ぎて光になっちゃいそう。」と感じてしまっていました。でも、わたしにとっては妖怪界のエリート「ゲゲゲの鬼太郎」にみえてきました。

    本文には「解像度が高い物資と解像度が低いものの間をどうやって作っていくか」と落合陽一節が続きます。この本を対談形式でなければ理解できなかった部分が多々あったと思います。例えば、wow「LUX」の作品紹介で清水高志さんが「解像度がでかい(から一度も見たことのない影でだね)」と解説を入れてくれます。また、3章の事事無礙法界とデジタルネイチャーにて、清水さんの考えが西田哲学の延長線上にあり、その哲学を落合さんが肯定するという進行で文系のわたしでもなんとなくですが理解が進みました。

    あ、これが上妻世海さんのキュレーションなのか!

    最後に落合さんが「(下らない)力学を破壊する、というのが僕のスタンスなんです」と力強いお発言。すごくクールなお三方に出会えた読書体験になりました。

  • 近代までのモノお見方やその立ち位置を変えるというのが脱近代ということだと思うが、内容は古典や芸術、物理、化学、言語の多岐にわたり3人の分析、編集の能力に感心するばかり。言葉で語るだけでなく、脱近代を自分の表現や製作で実践しているので言葉にも迫力がある。

  • ふいー、『脱近代宣言』読み終えた。『日本再興戦略』を哲学的・美術的・技術的に補完する、脱近代思考決定版といったところ。落合さんの鼎談相手が、哲学者、キュレーターの方なので、意図的にいつもと違う言語で語っているのが面白い。イルカたちの神殿。

  • そもそも脱近代、とはなんなのか。知性派三名による対談はジェットコースターのように目まぐるしく展開し、読み始めは何度も振り落とされては読み返し…の繰り返しだった。

    しかし徐々にこちらの準備が整い
    ・二元論の呪縛からの脱却
    ・人間の近くを越えた高解像度
    ・脱近代が社会に受容されるか
    といった論点(無論、わたしなりの解釈なので対談者からは「わかってないな」といわれるかもしれないが)がおぼろげに見えてきてくる。

    理系,文系という類型には当てはまらない二元論を超克した対談という性質上、読み手にも相応の理解力やその理解力を身に付けるための努力が必要とされるが
    その研鑽自体にも価値がある。

    個人的には、終盤で語られる海洋生物のコミュニケーションが印象深かった。

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著者プロフィール

落合陽一(おちあい よういち)
メディアアーティスト、研究者。2015年より筑波大学図書館情報メディア系助教、デジタルネイチャー研究室主宰。2015年Pixie Dust Technologies.incのCEO。2017年から筑波大学学長補佐、大阪芸術大学客員教授、デジタルハリウッド大学客員教授を兼務。2017年12月からは、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社による筑波大学デジタルネイチャー推進戦略研究基盤 基盤長 及び 准教授を兼務。代表作に、最初の著書『魔法の世紀』、『日本再興戦略』『デジタルネイチャー』など。ほかにも様々な作品と著作に関わる。2019年9月7日、『2030年の世界地図帳』を刊行。

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