大島てるが案内人 事故物件めぐりをしてきました

著者 :
  • 彩図社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801301405

感想・レビュー・書評

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  • 事故物件について調べ、体験してきたレポート。最後の、現場検証に立ち会ってきた警察官の方の言葉が印象に残った。
    「浄土真宗だったか、人間は生まれたときから死につかっているというわけではないんですが、みんないつか死ぬわけだから、死に様をどういうふうに迎えるかというだけなんです。私も明日死ぬかわからない。、だから、その日その日を大事に生きるしかない。」p139
    孤独な遺体に接した時に、看取ってあげたからねと遺体の顔を拭いてあげる彼の優しさと誇りを感じた。
    生きているうちにできることは何か、何をするのか、したいのか、考えさせられた。

  • 文章がひどい。
    あと、内容も中途半端。

  • 人が亡くなった物件か。
    心理的瑕疵を気にするもしないも、人それぞれ。
    そんな物件に関わる人達の、インタビュー。

  • 『大島てる』のタイトルに期待すると肩透かしを食らうだろう。20頁位までしか出てきちゃいないし。
    物件めぐりは前半だけで、後半は事故物件の基礎知識やかかわる人(本人含む)とのあれこれ。知識的な個所は、ほとんど引用だったけど、初見だったので個人的には良し。
    ただ、素直にいくつかの物件を回っても面白かったんじゃないかなぁ。

  • 心霊ホラーというよりも、事故物件となった人々を巡る人生模様というか。

  • ・実際の事故物件の紹介
    (筆者が取材にいった物件や、事故物件と知って住んでる人へのインタビュー)
    ・事故物件の基礎知識
    (事故物件に関する裁判事例や、告知義務の話、事故物件の見分け方など)
    ・事故物件に関わる人へのインタビュー
    (警察、ハウスクリーニング業者、不動産会社)

    ざっくり書くとこんな感じの三部構成。…ただ本の薄さから分かる通り、それぞれはそんなに重くない(と思う)

    個人的に裁判事例とかは面白かったけど、他はわりとよくあるかな…。特にメインになりそうな事故物件の紹介は、似たような内容と流れで、私はちょっとなかだるみしました…

    あと大島てるさんに関しては、最初にちょこっと登場する(メールでの会話レベル)だけなので、これを期待すると裏切られるかも(笑)

  • 事故物件に関わる人たちのインタビューや見抜く方法を書いた本です。

    タイトルには大島てると書いてありますが何件か紹介しただけですっごく影が薄いです。
    正直がっかりしました。
    多分、大島てるさんとサイトが有名になってきたので客寄せでしょうね。

    そしてでてくる人全員、事故物件に悪い印象を持っていないことに驚きました。
    よく考えなくても病院で死ぬのが当たり前でなかったような古い家は事故物件だらけでしょうしね。
    長い期間住みたいとは思いませんが私自身もあんまり気にしません。霊感ないし。

  •  事故物件をテーマにして、そこに住んだ人、取り扱う人、清掃する人などの関係者に聞いた作品。
     大島てるさんの影が薄いのにびっくりする。
     タイトルに期待してはいけない。

  • 事故物件、特に、自殺があったり、孤独死で発見が遅れた場合は、物件価値の毀損も大きいし、清掃やリフォームの費用もかかる。そんな事故物件に関係を持つ不動産屋、警察官、清掃業者、事故物件と知って敢えて住む居住者などにインタビューを行い、また、著者自身が発生直後の事故物件を見に行くことなどから、事故物件とはどのようなものかをレポートし考察する。
    高齢化社会を迎えて、孤独死は増え、事故物件も増えるだろう。でも、死者にとって、病院での死と自宅での死のどちらが幸せだったかは分からない。孤独死だから不幸だったかというと、そうとも限らない。死者に敬意を払いつつ、住居まで死なせてしまわなくてもよいのではないかというのが関係者の考えの最大公約数のようだ。
    インタビューによる事故物件の初期状態は、文章によるものだけで写真はないが、それでも読むだけで中々えぐいので、気の弱い人は要注意。

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著者プロフィール

菅野久美子(かんの・くみこ)性と死をみつめるノンフィクション作家。1982年、宮崎県生まれ。大阪芸術大学芸術学部映像学科卒。著書に『家族遺棄社会 孤立、無縁、放置の果てに。』(角川新書)『超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる』(毎日新聞出版)『孤独死大国 予備軍1000万人時代のリアル』(双葉社)『事故物件めぐりをしてきました』(彩図社)などがある。また、生きづらさ、女性の性をテーマにした記事やエッセイを、各種web媒体にて精力的に執筆している。

「2022年 『ルポ 女性用風俗』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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