独裁国家に行ってきた

著者 :
  • 彩図社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801302907

感想・レビュー・書評

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  • 独裁者が君臨し運営する国への旅行記です。
    独裁政策には成功と失敗がありますが、失敗しても長期政権になりやすい恐ろしさがあります。
    失敗後には国全体がゆっくりと腐り、役人そして国民までも腐敗していくのです。
    著者は不運なのか、それらの国で最悪な状態を経験しています。
    個人的に狂気を感じたのは、会話と手続きが成立しないコンゴとベネズエラ、そして幸福の独裁国家ブータンです。
    旅行者を受け入れる余裕がそもそもない、内政危機の国家を知ることができる一冊。

  • 地図を見て名前は知っているけれど実態を知らない国は多いのではないだろうか。

    著者は204カ国に行ったと書いていたが、世界にはそんなに国が存在するのかと驚いた。
    それほど、いろんなところを旅をした著者だからこその体験談が、めちゃ面白かった。

    面白かったと言うのは失礼なほど、殴られたり、強盗にあったり、逮捕監禁されたりと危険な目に遭いまくっていた。

    自分では絶対経験できない(したくない)ことを、本を読むことで追体験できて、読んでいる間ドキドキ、ソワソワしっぱなしだった。

    世界はこんなにも発展しているのに、世の中にはまだまだ金銭的にも精神的にも余裕がない地域が多く、様々な暴力がはびこっている。

    他の国のことを知ると、本当に日本が恵まれているなと感じるとと同時に、もっともっと良くしていきたい気持ちも湧き上がってきた。

  • コンゴ、リベリア、ベネズエラ、サウジアラビアあたりは、本当にただただひたすらひどい目にあって終わった感。天井から犬の小便がたれてくる、車内も吐いた吐瀉物そのままのバスとか…。シンガポールは清潔すぎてものたりない、ナウルは極限までにゆるく無気力、ベラルーシはほぼ鎖国のなかすれてない美女とデートを楽しむが…と。リビアでは、カダフィ政権崩壊直後で、Libya is Free!と話しかけるとフレンドリーになれ。トルクメニスタンは終身大統領だった故ニヤゾフ大統領の太陽のほうに向かって回転する金ピカの銅像にあてられる。などなど。独裁による情報の制限が、現地の人にとって良い方向に現れているのであれば、まだ救いはあるのだけれども。

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