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- / ISBN・EAN: 9784801400023
感想・レビュー・書評
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幸いなことにママ友や職場の人間関係に悩みはないのですが、将来の我が娘たちの処世術を知るためと、いつか現れるかもしれないボスママに嫌われないようにと、本書を手に取ってみました。
特に参考になったのは、褒められた時の返し方。
ママ友から私の娘について褒められた時、いつも困っていました。卑下しても子どもの自尊心が傷つきそうだし、かといって娘のことを褒めすぎても自慢していると嫌われそうで。なので、私はいつも「あっ、ありがとうございます、〇〇(娘の名前)褒められてよかったね。」と言っていました。
でも明日からは、本書で紹介されていたように、相手の優しさを褒めて気持ち良くスマートな返しを実践しようと思います。
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【例】「かわいいね」と女性から褒められた時。
◆前提
女は褒めることによって、「嫉妬もしない、相手のよいところを認める、性格のよい人」を演じることが多い。(←えっ!?)
◆対処法
・「そんなふうに言ってくれて本当にありがとう」とお礼。
・「本当だとしても違うとしても、言ってくれたことが嬉しい」と、可愛いか可愛くないかの判断軸は相手に委ねる言い方をする。
・そういう風に言ってくれた相手の優しさにお礼を言う。「自分がかわいいかどうか」の話ではなく、「人をほめてくれる、あなたは優しい」という話にしてしまう。
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他の事例では、男の前で態度を変える女の対策が書かれていました。少女マンガに出てきそうな露骨な女性には、なかなか出会ったことがないですが、そんな相手にストレスを感じない割り切り方は勉強になりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
女性社会で生きる男性こそ読んで欲しい本。
まず、女性の中で女性としての自分をここまで分析している人は数少ないし貴重だと思い筆者に感心します。
この本の女性は、自身で運命を決められない、他人に依存する特徴だと捉えられています。
だから自分と比べるのでなく他人と比べてしまう。
つまり、周りの視線と評価を軸に生き続ける性であると。
男性も同じですが、女性はより承認欲求を外に求める傾向が強い。
そして、その理由が記されています。
さらに、じゃどうすればいいの?
という世の女性に解決策も投げかけられています。
現代はインスタ映え、YouTubeなどSNSが発達しました。
周りからイイネを貰う事に人生を注ぐ人が増えてきました。
つまり、他人から自分の価値を決められる比べられる世界に生きている人が増えたのです。
その事自体に善悪はありません。
しかし、依存しすぎる弊害もある事を知っておくべきでしょう。
この本の評価が低いのは、女性が買ってまるで自分の事を否定されているように感じる「女子度の高い女性」が多い事かもしれません。
しかし、本質を捉えた本です。自分と向き合うためには読んで損はなしです。
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うーん、、、なんとも。。
まぁたしかに、と思う反面、
このご時世に女子、という区別の仕方…
多少の偏りはあるにせよ、
個人差 というものを尊重する時代は来ないのか…
とも思った。かな。 -
男性ですが、妻や娘の気持ちや考え方の参考になればと手に取りました。
なるほどと頷ける部分とそこまで画一的にまとめられるものか?と思う部分がありましたが、とても参考になりました。
職場でのトラブルの90%は人間関係とよく言われます。実際に見聞きすることも多いです。
これから社会に出ていく娘に贈りたいと思った一冊です。 -
この本を読む時は「女」という言葉の使い方に過剰反応してはいけません。
特にフェミニズム系の考えを持つ方は「なによ、『女、女』って!」と怒る前に、本書で言う「女」とは何かチェックしてください。
ここでいう「女」は女性そのものを意味する言葉ではありません。ちなみに本書では
「いろいろな女性にみられる、一連の困った特徴」と表現しています。
そして一連の困った特徴とは・・・
・自分より幸せそうな女性の足を引っ張ったり、ねたんだりする
・裏表がある
・男性の前では「かわいい女」「頼りない女」を演じる
・他の女性を差し置いて、自分だけが好かれようとする
・すぐに群れたがる。群れの中では均質を求め、異質なものを排除しようとする
・自分と違う考え方、意見の人を受け入れられず、敵扱いする
・感情的に敵・味方を決め、敵に対しては攻撃する。攻撃方法の多くは「普通は~」「常識的には~」という言い方をする。
・陰口や悪口が好き
・あいまいな話し方で「わかるでしょ」という態度。わかってもらえないと機嫌を損ねる
・「お母さんぶり」「お姉さんぶり」で自分の意見を押し付けたり決めつけたりする
といったことが挙げられていました。
正直「女のみんながみんな、こうじゃない!」と反論したくなりますが、先ほど断ったように、ここでいう「女」は女性そのものの話ではありません。このような特徴を持つ人を「『女』度が高い人」と呼びます。
この本の最初に書かれている、「女」についての本書での使い方の説明と、なぜそうなったかという「女性」性についての背景についてが第一章に詳しく書かれているので、ここを熟読した上で、各章のケースステディを読み進めていくとスムーズです。
ケーススタディも、女性の人間関係で「あるある」な話満載。
そしてこれらをかわしながらも、嫌われないように世渡っていくには「自分の中の『女』度を下げることが大事」と説かれています。
本書の後半にあたる章には世渡り方だけでなく、自分の中にある「女」をどう癒していくかについてもケースごとに書かれています。女子の人間関係に悩む人必見。
実は私は、女児の人間関係について読みたかったので、少しアテがはずれてはいたのですが、解説もわかりやすく、実生活と自分の心の持ち方にかなり役立ちそうなので、借りてよかったです(ちなみに図書館で借りました。いつものことですがw) -
「いち抜けた!」で行こう。
女子の人間関係はとかくめんどくさい。それはどうやら女が生まれ持っているサガからくるものらしい。どんな女子の中にでも多かれ少なかれあるこれら女特有のイヤなサガを総称して「女」と呼び女子の人間関係の様々なシチュエーションごとに
1.「巻き込まれない」 取りあえずの対処法
2.「自分を守る」 攻撃の対象にならないよう自分の身を守る
3.「『女』を癒す」 本当の意味で、相手と良い関係を築くには
という3つのステップで学校で、職場で、ご近所で、サークルで、女子の悩ましい人間関係からの脱出(!)方法を指南してくれる。
・すぐ感情的になる
・裏表がある
・群れたがる
・「敵」「味方」を作りたがる
・比べたがる
・男の前で演じる
・男ができると変わる
・「自分は自分」「他人は他人」という見方が苦手
等々、御しがたい女のサガの数々。
挙げてるだけでもなんか耳痛いぞ。
女は元来「選ばれる性」であるため
常に「選ばれる人がいる」=「私は選ばれなかった」という
他者との相対的な関係性の中で生きているという話は眼からウロコ。
「あの人美人だよね」=「私は美人じゃない」
「彼女とランチしてきたんだ」=「私は誘われなかった」
「息子がA校に合格した」=「うちの息子はB校だ」
みたいなコトですかね。
冷静に考えればかなり被害妄想的な思考回路。
でも女が、自分がそんな状況に陥るのを避けようという防衛本能が働いた結果
「群れ」て「味方を作り」「感情的」になって「裏表」を持ち「陰口」をいうという
ところにつながるのね。
メスとしてはオスに選ばれる可能性のある自分以外のメスは詰まるところ
全てライバルであり「女の敵は女」というところに行き着く。
ではその女同士の闘いから解放されて気持ちを楽に生きるにはどうすればよいか?
自分が、「女の敵である女」にならないこと。
それは決して「女性であることをやめろ」ということではなく
ここで言うところの女の問題点の総称としての「女」を捨て
その「闘いの場から自ら降りよ」ということ。
著者さんはこれを「女度を下げる」と表現している。
そのために必要なのは、自分の生き方を、女の「選ばれること」を最終目的にした
「どうすれば好かれるか」ではなく「自分はどうしたいか」に置き換えること。
「自分」-「女」=「自分らしさ」 みたいなイメージですかね?
自分と共通する「女」の部分を感じさせず自分らしく生きる女子に対しては
女は警戒心を解きなおかつ癒されるというのだ。
面白いのは、女の闘いから解放されるならこの「自分らしさ」が人から見て
多少「変わり者」であってもいい、という考え方。
裏返せば、女子のめんどくさい人間関係から「いち抜けた!」するには
それくらいの覚悟も必要ってことか・・・ -
「女」とは面倒くさい、と読む前からずっと思っていたが、やっぱりとっても面倒くさかった。女を辞めたい。
相手のことでは無いという仮定の話でも、「女」の目に余る「女」に言及すると、自分のことだと被害妄想を膨らませ「女」は自分が否定された!と敏感に反応し物凄い反撃が飛んできます。私が相手の領域に踏み込んでしまっていたのでしょうか。とにかく自他との境界線が曖昧な「女」度が高い「女」は他人事の話も自分の事ではないかと常に猜疑心に蝕まれており、爆弾を抱えているので爆発しないように繊細に扱わなければならない。。。疲れる。
とにかく内容は大変に勉強になるのだが私のような不器用な人間には難易度が高いしやろうと思ったら相当疲れる。だからやっぱり「女」には否定しない、に注力し距離を置こう。
どうしたら気に入られるか、ではなく自分はどうしたいか、どうしたら魅力的に見えるか、ではなくどういう魅力を持ちたいか、受動的ではなく能動的な意識を持つ、少なくともこれらに気付くだけで相当数の「女」はいなくなるのではないか。
男性に振り回されない生き方の模索が必要。経済的自立はマストであり、一人でいるときにこそ最大の自由があり、あとは何かの目的の為にその自由をどの程度犠牲にしていくか、という風に人生を考えてみれば良い、という記述の中にある「何かの目的」は結婚や自分の大切にしている物が入るかも知れない。また誰かに依存して結婚、出産等の形になる物ばかり求めているととても不安定な人生になってしまう、という記述には共感の嵐である。女性に多いような気がするが、結婚を人生最大のイベントとして捉えるのではなく、仕事、趣味、結婚、子育て等の人生のパーツの一部として捉えると良いのかな。経済的自立はマストでしょうから後は無くてもO.K.位の大らかな気持ちで。経済的にも精神的にも自立が先決。大人にならなければ!
この本は教科書にして男女共に読んだ方が良い。推薦図書に推したい。
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「女」度が低い、高い、自分を分析してみたらどちらにも当てはまる要素があった。
できるだけ自分の中の「女」を減らして、自分を大切に自由な日々を過ごしたいと思った。
前を向いて進んでいくことが大事。 -
姪の積読を借りたもの。
女子の人間関係とあるが、「受動的でなく、自分の価値観をもって能動的に生きる」、という趣旨では男性にも当てはまるもの。
とはいえ、女性とは傷つけられた心だという指摘はすごくふに落ちる。男性は違うのかどうか知らないが、多分女性はそうだと、自分を振り返っても思う。
面倒な女性をスルーするスキルは、自分自身の注意で身につけることができるものとして、他人を変えるより自分を変えることを推奨。また、聞く力を重要視し、他人の話を聞くことが自分も癒すことがあるというあたり、精神科の先生ぽい。この辺りは自分でも注意しようと思う。いろいろ身につまされるところがある。
作者は精神科医でもあるので、ここで出てくる面倒な女性は患者さんにも多いのかもしれない。大変そうな仕事だと思った。 -
「女」の特徴の多くが、虐待やいじめなどにより他人から傷つけられてきた人の特徴と共通している、という冒頭の指摘がなにより目から鱗である。この一文をもってして、☆5つである。あとは網羅されたケース集をもとに、敷衍して述べており、それらも実践的に役に立つ。
・「これだから女は」とさらに傷つけていくのではなく、癒していくことが必要。
・決めつけが強い人ほど不安が強い。
・陰口は「女」たちの心の傷を反映したもの。
・相手が自分と同じぐらい不幸でないと落ち着かない。
・親が子どもの領域に踏み込むことが子どもの成長を阻害することが多いのに対して、子どもが親の領域に踏み込むことは愛情として感じられることも多い。
・心配しているアピールが強い人は領域意識が希薄で、ふとしたことから秘密を打ち明けがち。
・女の振る舞いを観て不愉快に感じるのは、女の心。それに対して、女をスルーするのは、どんな振る舞いをしようと、その人の自由と割り切る賢明さがある。
・女から脱するのは、どうすれば好かれるかではなく、自分はどうしたいか。
著者プロフィール
水島広子の作品





