女子の人間関係

著者 :
  • サンクチュアリ出版
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レビュー : 197
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801400023

作品紹介・あらすじ

2019年10月ノンストップで紹介され話題!

なぜ、あの“女"(ひと)はあなたの感情を乱すのか?
すぐ感情的になるひと 裏表のあるひと 群れたがるひと 張り合ってくるひと…
対人関係のイライラは、医学的に見れば99%解消できる。

感想・レビュー・書評

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  • 女性社会で生きる男性こそ読んで欲しい本。

    まず、女性の中で女性としての自分をここまで分析している人は数少ないし貴重だと思い筆者に感心します。

    この本の女性は、自身で運命を決められない、他人に依存する特徴だと捉えられています。

    だから自分と比べるのでなく他人と比べてしまう。

    つまり、周りの視線と評価を軸に生き続ける性であると。

    男性も同じですが、女性はより承認欲求を外に求める傾向が強い。
    そして、その理由が記されています。

    さらに、じゃどうすればいいの?
    という世の女性に解決策も投げかけられています。

    現代はインスタ映え、YouTubeなどSNSが発達しました。
    周りからイイネを貰う事に人生を注ぐ人が増えてきました。

    つまり、他人から自分の価値を決められる比べられる世界に生きている人が増えたのです。

    その事自体に善悪はありません。
    しかし、依存しすぎる弊害もある事を知っておくべきでしょう。

    この本の評価が低いのは、女性が買ってまるで自分の事を否定されているように感じる「女子度の高い女性」が多い事かもしれません。

    しかし、本質を捉えた本です。自分と向き合うためには読んで損はなしです。

  • この本を読む時は「女」という言葉の使い方に過剰反応してはいけません。
    特にフェミニズム系の考えを持つ方は「なによ、『女、女』って!」と怒る前に、本書で言う「女」とは何かチェックしてください。

    ここでいう「女」は女性そのものを意味する言葉ではありません。ちなみに本書では
    「いろいろな女性にみられる、一連の困った特徴」と表現しています。

    そして一連の困った特徴とは・・・
    ・自分より幸せそうな女性の足を引っ張ったり、ねたんだりする
    ・裏表がある
    ・男性の前では「かわいい女」「頼りない女」を演じる
    ・他の女性を差し置いて、自分だけが好かれようとする
    ・すぐに群れたがる。群れの中では均質を求め、異質なものを排除しようとする
    ・自分と違う考え方、意見の人を受け入れられず、敵扱いする
    ・感情的に敵・味方を決め、敵に対しては攻撃する。攻撃方法の多くは「普通は~」「常識的には~」という言い方をする。
    ・陰口や悪口が好き
    ・あいまいな話し方で「わかるでしょ」という態度。わかってもらえないと機嫌を損ねる
    ・「お母さんぶり」「お姉さんぶり」で自分の意見を押し付けたり決めつけたりする

    といったことが挙げられていました。
    正直「女のみんながみんな、こうじゃない!」と反論したくなりますが、先ほど断ったように、ここでいう「女」は女性そのものの話ではありません。このような特徴を持つ人を「『女』度が高い人」と呼びます。

    この本の最初に書かれている、「女」についての本書での使い方の説明と、なぜそうなったかという「女性」性についての背景についてが第一章に詳しく書かれているので、ここを熟読した上で、各章のケースステディを読み進めていくとスムーズです。

    ケーススタディも、女性の人間関係で「あるある」な話満載。

    そしてこれらをかわしながらも、嫌われないように世渡っていくには「自分の中の『女』度を下げることが大事」と説かれています。

    本書の後半にあたる章には世渡り方だけでなく、自分の中にある「女」をどう癒していくかについてもケースごとに書かれています。女子の人間関係に悩む人必見。

    実は私は、女児の人間関係について読みたかったので、少しアテがはずれてはいたのですが、解説もわかりやすく、実生活と自分の心の持ち方にかなり役立ちそうなので、借りてよかったです(ちなみに図書館で借りました。いつものことですがw)

  • 「いち抜けた!」で行こう。

    女子の人間関係はとかくめんどくさい。それはどうやら女が生まれ持っているサガからくるものらしい。どんな女子の中にでも多かれ少なかれあるこれら女特有のイヤなサガを総称して「女」と呼び女子の人間関係の様々なシチュエーションごとに

    1.「巻き込まれない」 取りあえずの対処法
    2.「自分を守る」 攻撃の対象にならないよう自分の身を守る
    3.「『女』を癒す」 本当の意味で、相手と良い関係を築くには

    という3つのステップで学校で、職場で、ご近所で、サークルで、女子の悩ましい人間関係からの脱出(!)方法を指南してくれる。

    ・すぐ感情的になる
    ・裏表がある
    ・群れたがる
    ・「敵」「味方」を作りたがる
    ・比べたがる
    ・男の前で演じる
    ・男ができると変わる
    ・「自分は自分」「他人は他人」という見方が苦手

    等々、御しがたい女のサガの数々。
    挙げてるだけでもなんか耳痛いぞ。

    女は元来「選ばれる性」であるため
    常に「選ばれる人がいる」=「私は選ばれなかった」という
    他者との相対的な関係性の中で生きているという話は眼からウロコ。

    「あの人美人だよね」=「私は美人じゃない」
    「彼女とランチしてきたんだ」=「私は誘われなかった」
    「息子がA校に合格した」=「うちの息子はB校だ」

    みたいなコトですかね。
    冷静に考えればかなり被害妄想的な思考回路。

    でも女が、自分がそんな状況に陥るのを避けようという防衛本能が働いた結果
    「群れ」て「味方を作り」「感情的」になって「裏表」を持ち「陰口」をいうという
    ところにつながるのね。

    メスとしてはオスに選ばれる可能性のある自分以外のメスは詰まるところ
    全てライバルであり「女の敵は女」というところに行き着く。

    ではその女同士の闘いから解放されて気持ちを楽に生きるにはどうすればよいか?

    自分が、「女の敵である女」にならないこと。
    それは決して「女性であることをやめろ」ということではなく
    ここで言うところの女の問題点の総称としての「女」を捨て
    その「闘いの場から自ら降りよ」ということ。
    著者さんはこれを「女度を下げる」と表現している。

    そのために必要なのは、自分の生き方を、女の「選ばれること」を最終目的にした
    「どうすれば好かれるか」ではなく「自分はどうしたいか」に置き換えること。

    「自分」-「女」=「自分らしさ」 みたいなイメージですかね?

    自分と共通する「女」の部分を感じさせず自分らしく生きる女子に対しては
    女は警戒心を解きなおかつ癒されるというのだ。

    面白いのは、女の闘いから解放されるならこの「自分らしさ」が人から見て
    多少「変わり者」であってもいい、という考え方。
    裏返せば、女子のめんどくさい人間関係から「いち抜けた!」するには
    それくらいの覚悟も必要ってことか・・・

  • 姪の積読を借りたもの。
    女子の人間関係とあるが、「受動的でなく、自分の価値観をもって能動的に生きる」、という趣旨では男性にも当てはまるもの。
    とはいえ、女性とは傷つけられた心だという指摘はすごくふに落ちる。男性は違うのかどうか知らないが、多分女性はそうだと、自分を振り返っても思う。
    面倒な女性をスルーするスキルは、自分自身の注意で身につけることができるものとして、他人を変えるより自分を変えることを推奨。また、聞く力を重要視し、他人の話を聞くことが自分も癒すことがあるというあたり、精神科の先生ぽい。この辺りは自分でも注意しようと思う。いろいろ身につまされるところがある。
    作者は精神科医でもあるので、ここで出てくる面倒な女性は患者さんにも多いのかもしれない。大変そうな仕事だと思った。

  • 「女」の特徴の多くが、虐待やいじめなどにより他人から傷つけられてきた人の特徴と共通している、という冒頭の指摘がなにより目から鱗である。この一文をもってして、☆5つである。あとは網羅されたケース集をもとに、敷衍して述べており、それらも実践的に役に立つ。

    ・「これだから女は」とさらに傷つけていくのではなく、癒していくことが必要。
    ・決めつけが強い人ほど不安が強い。
    ・陰口は「女」たちの心の傷を反映したもの。
    ・相手が自分と同じぐらい不幸でないと落ち着かない。
    ・親が子どもの領域に踏み込むことが子どもの成長を阻害することが多いのに対して、子どもが親の領域に踏み込むことは愛情として感じられることも多い。
    ・心配しているアピールが強い人は領域意識が希薄で、ふとしたことから秘密を打ち明けがち。
    ・女の振る舞いを観て不愉快に感じるのは、女の心。それに対して、女をスルーするのは、どんな振る舞いをしようと、その人の自由と割り切る賢明さがある。
    ・女から脱するのは、どうすれば好かれるかではなく、自分はどうしたいか。

  • 本書でカギカッコに括られて登場する「女」とは、「選ばれる性」としての女性という、いささか古めかしい観念に囚われている女性のこと。
    「選ばれる」ためには、好かれる必要があります。
    必然的に、「女」の言動は、全てこの「好かれる」を判断基準になされることになります。
    本来、好かれるべき自分より、別の女が好かれるのは、「女」にとって看過しがたい事態です。
    「女の敵は女」と言われるのは、つまり、そういうことです。
    本書を読んでいると、「女」の具体例が、これでもかというくらい出てきます。
    嫉妬して張り合ってくる「女」、他人のライフスタイルを非難する「女」、「女」である母もまた困った存在で、「私を生きがいにする母」なんてのも出てきます。
    でも、ご安心を。
    本書は、そんな面倒臭い「女」たちに、どう対処すればいいかを懇切丁寧に教えてくれます。
    また、読者自身が、そんな面倒な「女」にならないためにはどうしたらいいかも懇切丁寧に教えてくれます。
    カギは「女」度を下げることにあるそうです。
    自分は男ですが、幸いにも、これまで、こうした「女」とはほとんど出会わないか、出会ってもそれっきり、親しい関係には発展せずに来ました。
    私ははじめ、これを自分の人徳ではないかと考えました。
    そういう面倒な「女」が寄ってこないのは、藤井聡太六段ではないですが「僥倖」であり、これはひとえに自分の人徳であると、そう考えたのです。
    ただ、よく考えれば分かる通り、「女」が寄って来ないのは、私の人徳などではありません。
    「好かれたい」という欲望を持つ「女」が好かれたいのは、私のようなうだつの上がらない男などではなく、見目よくお金もたくさん持っている男だからです。
    なるほど、だから自分の周りには「女」がいないのか。
    私は声を殺して泣きました。
    でも、悲しむことはありません。
    私の周りには、「女」を脱し、自分のために生きる、自由でのびやかな女性が両手に余るくらいいます。
    そんな彼女たちを、私は全力で応援しています。
    共に頑張りましょう。

  • ここに載っているような「女」に会ったことがない女性がいるとしたら、相当レアだと思う。多くの人は、こういう事例のいくつかはリアルに感じられるんじゃないかな。そして、他人事ばっかりじゃなくて、自分も嫌な「女」の部分を持ってるんだなって、身につまされる本でした。

    「女」に巻き込まれないための方法も提案されていて、「変わった人になる」というのが気に入りました。「あの人はちょっとおかしいから」「変人だから」「付き合い悪いから」ってなれば、みんなと同じでなくても許される。最高!

  •  久しぶりに読んでいて痛い。
     これは私の中の「女」が「イヤマジ無理っすよ」って叫んでいるのか、あるいは書き手が女性だと知っているせいなのか。

     なんとなくなんですが、周りの視線を気にする空気読みスキルの高い「女」に対し、不用意にこの本に書いてある通りの事を行うと、「裏に透ける気持ち」がバレて酷いことにならないかなぁ?と。
     悪口を言わないとあるけれど、結構酷いコト言ってるし考えているぞ。作者の言う「女」を超えたものって何なんだろう……。

     私がここに書かれているほど酷い「女」を見たことが無いからかもしれないけどね。うん。やばいときは逃げようって思った。やばくなりそうな時も逃げようって思った。

  • 職場の女性のことでちょっと嫌な思いをしていて、何かヒントが欲しいと思ってこの本を読みました。

    女性の中にあるイヤな部分を「女」と呼び、そういう部分が出るのは選ばれる性だからということや、社会や周りから女だからと言われて自分を抑圧してきたことなどが原因と書かれていました。

    女性だからみんな「女」要素が強いわけではないのはそういった背景があると考えると納得できました。

    この本を読んでめんどくさい女性の対応の仕方がわかったのと、自分自身の「女」の部分もけっこうあるなと認識させられました。

    そういうところから自分を解放したら、ちょっと楽になれそうです。

    女子の人間関係で悩んでいるかたは読んでみるとヒントになると思います。

  • こういう女性を擁護するような本を読む時、どうしても自分かわいそう的な見られ方をされないか気にかかるけどその懸念が浮かぶこと自体間違いだ。
    序盤の女性に対する考察が最も興味深い。自分も女性的になりたくないと強く思っているけど自分ではない誰かが褒められたり、食事に誘ってもらえなかったりした時にすごく不快な気分になってしまう。それは相対評価の世界にいるから自分が価値のない努力不足な人間としての烙印を押されるからだ。
    だから女性は褒めてあげると喜ぶ、という言葉の通りささいな事でも褒めてあげないと彼女らの自尊心は委縮したままで自分に価値がないのだと常に不安に晒され、結果として周りに悪影響を及ぼす行動に出てしまうのだろう。
    母親気取りとか痛い指摘もいくつかあったがそれらを受け入れて、できるだけ行動に出さないようにしたい。人に悪口言うのは避けなければならないし、一般論で自分が語っている時は自分の本心を問い直す必要がある。
    「変わった人」を演じるのは確かに画期的な案だからいただこう('Д')

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著者プロフィール

水島広子(みずしま・ひろこ)
慶應義塾大学医学部卒業、同大学院修了(医学博士)。慶應義塾大学医学部精神神経科勤務を経て、2000年6月~2005年8月、衆議院議員として児童虐待防止法の抜本改正などに取り組む。1997年に共訳『うつ病の対人関係療法』(岩崎学術出版社)を出版して以来、日本における対人関係療法の第一人者として臨床に応用するとともに、その普及啓発に努めている。対人関係療法代表世話人。現在は対人関係療法専門クリニック院長、慶應義塾大学医学部非常勤講師(精神神経科)。
主な著書に『自分でできる対人関係療法』『対人関係療法でなおすうつ病』『対人関係療法でなおすトラウマ・PTSD』(いずれも創元社)、『拒食症・過食症を対人関係療法でなおす』(紀伊國屋書店)、『怖れを手放す』(星和書店)、『臨床家のための対人関係療法入門ガイド』(創元社)、『自己肯定感、持っていますか?』(大和出版)、『他の人の目が気になる人へ』(光文社)、『それでいい。』『やっぱり、それでいい。』『空気が読めなくても それでいい。』(いずれも創元社)、『「毒親」の正体』(新潮社)などがある。

「2021年 『新装版 トラウマの現実に向き合う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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