文芸オタクの私が教える バズる文章教室

著者 :
  • サンクチュアリ出版
3.46
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本棚登録 : 719
レビュー : 57
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801400672

作品紹介・あらすじ

「言葉の発信力」を上げたい人へ。ネタ、つながり、専門知識がなくてもOK! 話題の京大生ライターが言語化した“モテまくる文章"の科学。

名文やすばらしい文章を通じて、読んで楽しい文章を書くためのコツを教える一冊!

感想・レビュー・書評

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  • これは勉強になります。

    古今東西の美しい文章を集めて、バズるためのつかみ、文体、組み立て、言葉選び、はどうなっているのかを丁寧に分析している本。
    その中から自分らしさを活かせそうなテクニックをパクってくれば、すぐバズる文章が書けるようになる(気がする)。

    まさしく僕みたいに文章を書くセンスがない者向けの本。
    参考にして、ブクログのレビューも、バズるまではいかなくても、もう少し人様に楽しんでいただけるようになりたいものだ。

    2020年の目標。

    がんばろっと。

  • バズる。最近の言葉。炎上と違って、良い意味で注目を浴びること。

    そんな「バズる」と無縁のSNS活動中の私。決してバズりたいからこの本を手に取ったわけではない。でも100%そう言い切れるか?心のどこかでバズってみたい!と言う欲が渦巻いているのではないか?これはいわゆる承認欲求らしい。1人では満たされない、相手がいないと成立しない欲求。多かれ少なかれ、SNSをやってる人にはこの欲求があるのだろう。

    さて、この本の感想だけど、どこまで信じられるかで読み手の受け取り方が変わる。私は猜疑心という装備をして読んだので、もやもやっ。参考になる部分はあるけど、この本に書いてあること全てを実践しても、バズらないでしょ。それより、この著者の着眼点の良さが、さすが文芸オタクって感じで面白かった。

    要約しすぎると、文章を発信している人なら、そのリアル読者の存在を忘れないようにしましょうってことか。

  • 本屋でこの本を見つけたとき、「こんな本絶対買わねぇ」と思った。なんでかって、こんな本読んでブクログに感想投稿してツイッター連携したらフォロワーに「こいつこんな本読んでるんだ…」って思われそうでいやだったからだ。この本を買うの、そうとう恥ずかしいと思う、正直。そう思った私がなんでわざわざお金を払ってこの本を読んだかっていうと、著者の肩書きが目に入ったからだ。
    「書評ライター」。
    うらやましいと思った。本を読んで感想を書くことを仕事にできたらいいなあって素直に思った。うらやましいは、悔しい。なおさら「買わねぇ」と思った。去年までの私だったらそのまま「買わねぇ」を貫いて通り過ぎていただろうけど、今年の私はちょっと違った。年始に今年の目標のひとつとして「うらやましいに正直になる」を掲げていたのだ。だから私は、うらやましくて悔しい気持ちと戦うために1400円+税を払った。しょうもない。
    そして私はこの本を買ったあとで『読みたいことを、書けばいい。』(ダイヤモンド社)を購入し、そっちを先に読了してしまったために「バズるための文章術を学ぼうとするなんてアホ」という先入観を持ったうえでこの本を読み始めることになった。失敗した。こっちを先に読んでおけばよかったかもしれない。と思いながら本を開いたところ、プロローグを読んでちょっと気が変わった。
    「だから、人気の作家さんをはじめ、アイドルからインフルエンサーの文章にいたるまで、私はおそらく日本中の誰よりも『読んでて楽しい文章の法則』を研究してきました。」(本文から引用)
    バズるバズらないは置いといて、著者のこの研究結果が書いてある本ならおもしろそうだと思ったし、実際おもしろかった。著者はものすごく、私なんて足元にも及ばないくらい膨大な量の本を読んでいる人で、そんな著者が研究し尽くした好きな文体を(たぶん、各作家の作品のなかでそれぞれ最も特徴の現れている一節を)引用して解説してくれるのは楽しかった。
    「バズる文章」を手っ取り早く書きたい人がこの本を参考にしたら何も書けなくなると思う。テクニックがありすぎて、どれをどう使っていいかわからないし、小手先のことばかり考えてしまって自分の書きたいものを見失いそうだ。ひとつひとつの技術を自分のものにするまでにもそうとう時間がかかるだろう。でも、ひとりの文芸オタクが好きな文体を語り尽くしている本としては、愛も熱も濃さも勢いもあって好きだなと思った。せめてこのタイトルじゃなかったら、もっとすんなり買えていたかもしれない。

    【読んだ目的・理由】「書評ライター」の人が書く本を読んでみたかったから
    【入手経路】買った
    【詳細評価】☆3.3
    【一番好きな表現】
    同様に、その文章を読んでいるのも、どこかの「誰かひとり」。
    二人で読むことはできません。二人いっぺんに目を通すことがあっても、「読む」という行為自体はひとりでしかできない。たとえその文章が一億人に読まれたとしても、読む人は「ひとり」の状態で読んでいる。
    文章とは「自分ひとり」と、「誰かひとり」をつなげる作業です。(本文から引用)

  • 大きなおっぱいについての話なんですけど……って文頭に強く興味をひかれるワードを置いておくと最後まで読まれる、というようなツイートがバズったことがある。

    そういう「バズるコツ」や「文章を読ませるコツ」がたくさん掲載されているのかと、タイトルから勝手に期待してしまった。加えて表紙イラストがいい。買いたくなってしまう。

    内容は期待とは違うものだった。でも、好きな作家さんの文章を細かく分析している章は読んでいてとても楽しかったし、著者と同じテンションに持っていかれた。著者と好きな作家の文章について語り合える友だちになりたいと思った。

    ひとつ気になったのは誤字脱字が多かったこと。

    P633「わたしが好きなものは『アニメ』ですね」以降の例文が「わたしが好きなものは『アイドル』」に変わっているのは間違い??
    P1310 「犯人か誰かを知っている」→「犯人が誰かを知っている」?
    P1542「母は出した」→「母が出した」?

    覚えているだけでもこれだけ。他にもいくつもあったけれど、どこだったか覚えていない。私はKindle版で読んだが、単行本だと修正されているのだろうか。校正や校閲はしないのだろうか。

  • 「あー、おいしかった!」

    農家でだいじに育てられた食材を、一流シェフが丹精込めてつくったフルコースを完食した時みたいな気持ちになりました。

    フルコースだけでも大満足なのに、一流シェフが作る過程まで惜しげなく披露してくれるんです。
    すごくないですか?
    なんだか私も料理上手になったような気がしてきました!

    流行りのレストランもとい、バズる文章教室。
    人々を魅了する文章は、読み手への思いやりの気持ちからできてるんだなって、すごく勉強になりました。

  • 人を惹きつける文体や文章について、そのカラクリや書き方のテクニックが言語化されている。現代文の参考書でこういうのがあったなあ。すごくわかりやすい。

  • タイトルは文章教室だが、文章術についての本というよりは、有名作家の文章を分析して並べたカタログに近い本。本書を読んで文章が上手くなるとか、バズるということはなさそう。

    カタログなので内容にメリハリもなく、著者が選んだ文章とその解説がダラダラと並べられているだけなので、途中で飽きてしまうかも。

    一方で書評ライターというだけあり、選ばれている文章は
    どれも面白いと思う。本書の中に自分好みの文章があれば、その作家の本を読み漁る方が文章の勉強にはなるのでは。

  • 文章の書き方の本……
    いつもは途中で挫折していたけれど、この本は友人にオススメされているような親近感に溢れている。

    正直、こういう本ってもっとお堅い感じのモノが多くて尻込みしてしまう。難しいことを述べられると、頭が良くなった気がするが、正直使いこなせないのも事実だ。(私は昔から国語の成績が悪い……)

    でもこの本は…
    まず、タイトルが「バルる」である。手に取りやすい。

    読んでみる…
    みんなが大好きな占い師さん、国民的アイドル、かの有名な文豪…と、多種多様な方の文章が例文に出されている。

    文豪だけだと、「んー、よくわからないや」と投げ出してしまいがちだが、占い師さんが例文にあがっていると、途端に心のバリアが薄くなる。
    「わかる、私もなんかこの人の文章に惹き込まれていたんだよねー」と共感できるし、なんで惹き込まれていたのか理解スイッチもONになる。

    だから普段、本を読まない・文章を書くのが嫌いな人にも読んで欲しい。
    この本は怖くないよと。

  • まさに他人のフンドシで相撲を取る本。解説のタイトルがキャッチーで分かりやすく「この人の文のこの力がスゴい!!」とまとめられているので、本文もただただ引用した文章を褒めちぎるのではなくきちんと分析すればいいのに。と思った。文体がブログ調なので、読み続けるとまあまあ疲れてしまい、是非、紹介されている方々の文章のコツを取り入れて欲しいと思った。

  • 本書で一番すごいのは、下着姿の女性のイラストだと思う。シンプルなのにインパクトがあって、うまく説明できないけど、ギャップと説得力を感じるのだ。

    他人の書評を追いかける質ではないので、この人のことはまったく知らない。
    この手の話は、いつか読んだ広告のコピーライターが書いた本の方が簡潔で面白かったと思う。
    本書の地の文は、丁寧語と口語まぜこぜのメチャクチャな文体で親近感を出そうとしているが、それが逆に読みづらい。肉付けの失敗ではないか?
    太枠で囲われた著名な文の抜粋と、それを元にしたビフォーアフターの例文、要点まとめの3箇所だけ読むと分かりやすいと思った。
    途中までは参考になる話も多かったが、本も後半になるとネタ切れのようで重複した内容になっていた。(違和感を持たせるコツや読者に語りかける等)

    203ページ「でしょか」は脱字?

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著者プロフィール

三宅香帆(みやけ かほ)
1994年、高知県生まれの研究者、文筆家、書評家。京都大学大学院人間環境学研究科博士前期課程修了。在学中は萬葉集を研究。2019年4月から会社員に。天狼院書店(京都天狼院)元店長。書店員当時の2016年、天狼院書店のウェブサイトに掲載した記事「京大院生の書店スタッフが「正直、これ読んだら人生狂っちゃうよね」と思う本ベスト20を選んでみた」がバズり、話題になる。2017年9月刊行の『人生を狂わす名著50』がベストセラーとなる。2019年6月7日、二冊目の単著『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』を刊行し、SNS等で話題となった。

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