キレる私をやめたい ~夫をグーで殴る妻をやめるまで~ (バンブーエッセイセレクション)

著者 :
  • 竹書房
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レビュー : 42
  • Amazon.co.jp ・本 (131ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801907652

感想・レビュー・書評

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  • 『母がしんどい』( http://booklog.jp/item/1/404602884X )でも描かれていた負の連鎖――母親と同じヒステリーを起こしてしまうことに問題を感じた著者が、いかにしてそれを克服した(感情の制御ができるようになってきた)かを、丁寧に描いている。
    自己啓発の「片付け」本からセミナー、カウンセリングなどを調べ、体験していくが、なかなか改善されない。
    そして「ゲシュタルト療法」に触れる。
    そこでは自身をいかにして客観視し、分析することを経て、感情をコントロールしていく術を身に着けていったか――
    わかりやすく描かれている。

    自身の怒り方がかつての母に似ていること、ゲシュタルト療法を用いて、その母の気持ちを共感できるようになること、劣等感から旦那さんを高みに押し上げることで、お互いの悪い面を見ないように(対等な人間としてのコミュニケーションを避ける)していたなど、詳しい。

    著者はイライラするのは「過去の失敗」と「未来への不安」に囚われ、「今」を見ていないことにあることに気づく。
    旦那さんのネガティブな部分を見て、自身のそれや過去の母を見出してしまい、過剰反応(怒り)することでそれから目をそらしていたという事実に気づく。

    「暴力がいけない」のは、怒りはあくまで「二次感情」であり、暴力は「報復」に過ぎない(問題の本質ではない)からという事も、著者は気づき、読んでいて私も気づかされる。

  • すごくよかった。絵がすごく簡単な絵になっていたけど、「自分」を書くのだから、そうなるのも仕方ない、とも思う。没個性、というか、普遍性のある顔みたいな。
    私は「ママだって、人間」の絵がとっても好きだった(個性的な顔の脇役など)ので、このタイプの絵だったので、すこしがっかりしたけど、この本は絵じゃなくて、内容の部分が大きいから、絵はこれでいいのだと思う。
    内容は、とってもよかった。本当によかった。田房さん、本当によくがんばったと思う。そして、この体験をまたも、自分を客観視して、本に書き上げているところも本当にすばらしいと思う。キレないようになってよかったね。
    旦那さんが神じゃなくて、よかった。神じゃないのが見えるようになってよかった。
    キレと怒りは、違うんだよね、うんうん、そうだと思う。
    そんでこどもへのキレは、社会的にある程度容認されているようだ、というのも、本当にするどい、そして、本当にそうだと思う。お母さんに寄り添います、みたいな講演会でも、よく言ってる。仕方ないよ人間だもの、みたいなかんじで。
    本当に田房永子さんと朝までじっくりおしゃべり会、やってみたい。

  • 今まで私が恋人にムカつくとき、喧嘩をするとき、
    母とまったく同じキレ方をしていたことに気付いた。

    普段から短気なところはあるけれど(超江戸っ子の祖父似)
    友達とがっつり喧嘩をしたことは
    子供時代を除けば高校生の時1度、
    そして大人になってから1度しかない。
    (子供の頃は毎日のように喧嘩してましたが笑)

    それくらいある意味平和主義ではあるのに
    恋人となるとそうはいかなくなる。
    それは家族に準ずるものだからであって、
    同様なキレ方をしてしまうのであった。
    (でも決して根には持たずさっぱりはしている)

    だけどそれは本当に何の生産性もないことで、
    怒りをぶつける、キレるといったことの無意味さを
    心理学の本というより哲学や仏教の本を読みあさり
    自力で矯正したけど、どこか完全ではないはずだ。

    この不安のセーフティネットとして、
    ゲシュタルト療法を置いておきたいと思った。

    2016.10.29

  • 購入:2016/11/26
    読了:2016/11/26

    極端な卑下も美化もなく淡々と「キレてしまう」状況とセラピーによる効果、回復の過程で本人が思考したこと、が語られていて、読みやすく共感しやすくためになる本だと思う。

    p. 97「キレてパニックになる時って、未来に悪いことが起こるって勝手に決めつけてるんだ(最悪な旅行、仕事で大失敗)」

    ここがすごくストンと胸に落ちた。

    あと、2歳の娘に初めてキレたとき、娘が『バイト先で突然キレ出した奴にドン引きしてる人みたいな表情』をしたのを見て恥ずかしくなった、ってエピソードにちょっと笑ってしまった。あるある分かる、の笑い。

  • キレる側が、どうしたらやめられるのかと悩んだ時の情報がない、という著者の言葉にハッとする。
    最近「毒親」等の概念が浸透してきたのか、関連本も増えてきたのかな?という印象だったけれど、暴力を振るう側の治療(?)に関するものは確かに少ないかも。DVをする男性側の本なら見かけた事はあるけど、多くはない。
    これをすれば100%解決!みたいな万能薬はないけれど、この本は漫画エッセイなので手に取りやすく読みやすいので、1つの知識としても読んで損はないと思う。

  • 私も過去の失敗や理不尽なことを思い出しては、壁を壊したりしていました。今もしています。

    キレてしまうのは、心が傷つき過ぎているから。
    相談するときには、そのときの状況に注目するのではなく、感情に注目すると、傷ついた心は納得してキレなくなる。

    この方法と体験談が書いてありました。
    難しいのは、良いカウンセラーを見つけることだと思います。
    プロでも相性の悪い人はいるし、まして身内に話すと「誰でも苦しんでいる」などと悩みを一般化されて余計悪化するし、なかなか実践のめどが立ちません。

  • 喜怒哀楽は当然の感覚。だが怒りだけはどう受け入れるか、向き合うかの示唆が少ない。怒りは抑えるべき、或いは、良い人は怒らないという不文律に苦しんできた。数秒抑え込めばピークを越えるからなどという某学会のハウツーも実は怪しいのに流布している。怒りは生命の危機、或いは我慢蓄積の限界点を知らせるアラームとのこと。怒りは恥ずべきもの、自分だけが怒りの衝動を持っているのではと怖かったが、読んで救われた。昔から自分の感覚と感情を無意識に抑え込む癖が沁み込み過ぎ、それが怒りへ繋がることが分かった。心にピントを合わせよう。

  • 去年の年末あたりから夫へのいらいらが募り、マインドフルの本を読んだりして、少しはましになったけれど
    キレる本当の原因について、最近「自分より下に観てる人間から何かを言われるとイラとする」ことに気づき
    その状態を気をつけるようにしていた。でも、この本で、その「めがね」をかけている自分はどこから来たのかな、
    何が自分をそうさせているのかなと考えるようになった。
    ゲシュタルト療法、一度うけてみたい。
    5/21/2018

  • 普段は穏やかな性格なのに、キレるとダンナさんに暴力までふるってしまうくらいキレまくる。
    そんな作者のキレている最中の話、そこから再生し、今はもうキレなくなるまでを描いたマンガ。

    絵は全くキレイではないですが、却ってその方が伝わってくるものがありました。
    人の感情を絵で表すのが上手だと思います。
    絵を見ただけで今この人、どんななんだか、作者から見た人物の存在の大きさや内面の嫌らしさとかが伝わってきます。

    作者が手がつけられないくらいにキレるようになった原因は主に母親。
    その事は別のマンガに描かれているようで、それも読んでみたいと思いました。

    作者がキレるのを何とかしたいと真剣に思ったのは子供ができたから。
    そこから自分が何故キレるのか、どうやったらキレなくなるのかを試行錯誤、色々な本を読んだり、カウンセリングに通ったりしています。
    そしてたどり着いたのがゲシュタルト療法。

    ここでは「いまここ」にいるという意識やキレる原因を作った頃の事を思いだし、体の感覚を再現、母親になりきったりしています。
    そして、35歳の現在はもうほとんどキレる事はなくなったのだとか。

    まだ若いうちに自分がこのままではいけないんだって気づいて自分を見つめ直し、色々してみた、35歳でキレなくなった、というのは本当に良かったと思います。
    作者はすごく勇気があるし、頭のいい人だな・・・と思いました。
    あとダンナさんがいたのも大きい。
    最も身近な人がちゃんとした人だというのが本当に大きいと思う。
    ダンナさんはなぜ作者がキレるのか分かってないけど、それでも一緒にいたいと思って、何とか理解しようと思ってるし、暴力もここまでならいいよ、と言ってくれている。
    そんな人が側にいるのといないのでは全く違うと思う。

    あと「キレる」という周囲に「自分は怒ってるんだ!」っていう表現ができるのはまだいいのかもしれない。
    私は怒りのスイッチが入っても抑え込むし、キレる時も暴力をふるったり奇声を上げるほどはできないから。
    せいぜい何時間も泣くか逃げる程度。
    だから今だに、色んな思いがたまっていく一方なのかな・・・と思う。

    ここで書かれているゲシュタルト療法ですが、私も何度か試みた事がありますが、その頃の事を思いだしてつらくてしんどい、で終わってしまい、効果はありませんでした。
    でも、ここに書いてある「いまここ」の意識、今目の前に何があるか、とか、自分の体に意識をもっていって今に意識を返すというのはやってみようと思いました。

  • 読了。うちの奥さんにも該当するかなと少し思って買ったが、自分に、該当するなと思った。最近なくなったと思っているが、以前、怒りを止めれなくなることがあった。男の更年期なのかなと思っていたが、振り返ると心が凄く不安になっていた。今は、人生なるようにしか、ならないとある種の達観ができるようになったので、不安は少なくなったと考える。思ったのは、人にある本に書かれていたから、他人にその通りにアドバイスしても効果がないなと、自分を振り返って思う。たぶん自分から見つけた本や人からのアドバイスでしか、聞くことができないなと思う。

  • ほんとに日々悩んでたので救われた。
    親子関係は根深いと改めて嫌な感情が湧いてきた。
    キレる自分に自己嫌悪する日々を少しずつでも減らしたい。

  • 詳細は別記

  • 共感する部分が沢山あった。

    この本を参考にして、より良い暮らしがしたい。

  • キレることで悩んでる女性は読んだ方がいいかも。私はキレるということが殆どないけど、心は傷つきやすくうつ傾向があり、状況と心が別物で状況の方に人がアクセスしたら辛くなるという仕組みは納得がいった。

  • 軽い気持ちで読み始めたけど、なかなか興味深い内容だった。作者の方の思いがひしひし伝わってきた。

  • 久々に帰省する予定があったため
    すぐにキレる毒母への対処法のヒントが見つかるかな
    という希望を持って購読。

    また自分自身
    夫に対して
    夫由来ではなく自分自身の問題として
    怒りのようなものを感じることがあり
    そちらのヒントも見つかればという思いもありました。

    マンガ形式なので読みやすく
    さっと読めました。

    ・キレる人は怒りというよりは不安でいっぱいなのでパニックになっている
    ・人は普段「状況」について会話をしているが、
    「心」にピントを合わせることで切れにくくなる
    ・休む、今ここにいるようにする、自分を褒める、の3つを意識する

    確かに
    自分にダメ出しばかりして
    余裕がないと
    自分にも他人にも攻撃的なってしまいがちだなぁ、と納得。

    同じく著者の「母がしんどい」も読んでから帰省しました。

    8日間という長丁場で、
    母は相変わらず意味不明なことで突然キレ出しましたが、
    受け取る私自身にこの知識があったため
    「ああ、この人は今不安でパニックになっているんだな。
    私に非があるとか、無駄に罪悪感を持つのではなく、
    ただ不安がっている相手がいるだけなんだ。
    この人はおちょこくらいの器しかなくて
    すぐ溢れてしまうんだ。
    手伝ったり愚痴を聞いたりして
    休息や余裕を持たせてあげよう」
    と思うことができました。

    夫に対しても状況について話しがちなので、
    心にフォーカスしてみようと思います。

    帰省前に読んでおいてよかった!

  • 漫画本ではありますが、衝撃的な内容でした。
    あっという間に読みきれ、その割に収穫の多い本です。
    著者・田房さんが伝えたいことが、完結に示されています。

    前半は、私はキレることはありますが、ここまでではないなと思いながらも、田房さんに共感する部分もあり、夫に怒りを煽られた時は同じような状態になっているのかもしれないと気づいたりしながら読みました。
    田房さんが怒りを収めるきっかけとなったゲシュタルトセラピーの内容は衝撃的でした。
    私もセラピーを受講してみたいと思いました。
    人は状況について会話をしているというのも納得ができましたし、心に注目することによって癒されるというのは実践していきたいと思いました。
    セラピーについてもっと知りたいです。
    「今ここにいる」を習得し、自分の感情の根本を理解したら、私もフィルターを外して穏やかな生活を送れるのかな、と希望が持てました。
    ありがとうございます。

  • いつも読んでいるブログでおススメされていたので読んでみた。

    著者のキレ方は過激すぎるが、自分が子供にキレてしまうのも同じようなパターンなのかな、という気がした。後半部分を読み、自分のこれまでを振り返ることもできた。

  • キレる対処法を求めている人にとって参考になる本書

    今ここにいる というトレーニングは、瞑想にも近いかもしれない。効果無さそうに思えるが、不思議と自分の体が自分のものだと感じられるようになる→心の機微に気づきコントロールできるようになる
    んだと思う(専門家ではない)

    作者にとってご主人に出会えたことが本当にラッキーだったと思う。警察官の言葉に泣けた。
    ゲシュタルト療法、面白いですね。

  • この訳のわからない「キレる」を変えたいと思って、いろいろ試して、分析しながら落ち着かせていく過程はすごい。こういうことを描くのってすごく勇気がいることだとも思うし。絵が少し苦手…

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著者プロフィール

1978年東京都生まれ。漫画家、ライター。2001年第3回アックスマンガ新人賞佳作受賞。2005年より男性向けエロ本、実話系雑誌、スポーツ新聞の風俗欄で連載を持つ。10年より「ラブピースクラブ」などの女性向けWEBサイトで連載を持ち、意識が完全にフェミニズムへシフトする。母からの過干渉の苦しみと葛藤を描いたコミックエッセイ『母がしんどい』(KADOKAWA/中経出版)を12年に刊行、ベストセラーに。他の著書に、男性中心社会における女性の苦しみにピントを当てた『ママだって、人間』(河出書房新社)、『他人のセックスを見ながら考えた』(ちくま文庫)など多数。

「2019年 『エトセトラVOL.1』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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