シェイプ・オブ・ウォーター (竹書房文庫)

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レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (599ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801913912

感想・レビュー・書評

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  • 映画感想。大人のおとぎ話。魚人?と口がきけない女性の恋愛逃亡?劇。こういうの大好きなんですよ…異形もの、異種間愛というとキングコング、シザーハンズ、おおかみこどもの雨と雪、なんかが思い出されまして。監督絶対オタク気質だわ。R-15版なのでそれなりの性描写、暴力描写はあるので注意です。
    アカデミー作品賞という快挙ですが、異種間、というより「障害者と性欲」という点を隠さずむしろ太い軸にしているところでしょうか。口がきけない独身女性、彼女の親友の中年ゲイなど、皆魅力的。惜しいのが、お互い惹かれあうシーンのインパクトが薄かったところ。
    しかし魚人を助けた博士が最期にあんな…

  • 映画とは違った切り口で登場人物の心情が明らかにされている。「モンスター」が本当は何を意味するのか。映画を観ただけではおぼろげだが、この小説でより輪郭が明瞭になったと思う。
    全てがあたたかな目線で描かれている。

  • 美しい。映画ももちろん。ただ美しい。

  • 海外文学は得意ではないけど、本当に得意ではないなぁ〜と改めて痛感した。
    長過ぎる!
    でも、表紙のジェームス・ジーンさんの絵は本当に素晴らしい。タイトルが配置されて、いっそう美しさが際立つ。もともとジェームスさんは海外のコミック雑誌の表紙を数年手掛けていたキャリアがあり、表紙に映える絵を描くのが得意中の得意なお方。昨今はイラストレーターというより画家に近くなってしまったのを少し寂しく思う。

  • 2018/05読了。

    映画に感動し、ノベライズもということで。
    大変分厚く、どうしようかと思ったけど、内容的には読みやすく(すでに映画を見てストーリーが分かっているから、ということはあるけど)、読むと映画のシーンがよみがえり、また映画より掘り下げた部分も多く、読んで良かった。

    ストリックランドと妻レイニーは映画よりも格段に描写が深かった。ストリックランドの半魚人に対する憎悪のわけが理解できた気がする。レイニーも映画ではただの奥さんだったけど、ノベライズでは自立しようとする強い女性だった。

    ゼルダもジャイルズも。映画よりもスポットが当たってる。

    でも半魚人とイライザは、断然映画の方が良かった気がする。イライザの靴やラストシーンの赤い衣装とエラ、半魚人の造形、映画の視覚表現がそれだけ素晴らしかったんだなあ。

    もちろんノベライズのラストも味わい深く、神々しい世界観に感動した。

  • 映画に感銘した人だけが読むべき本。
    一層感動します。より深く人物像が読み込めます。若干意味不明なラストが感動のラストに生まれ変わります。半魚人を受け付けない人は読んだらあきません。アカデミー賞に釣られて見る人も決して少なくないでしょう。しかし此れは観る人を選ぶ作品です。ラゴン、ピーターが好きな人はきっと入り込めます。忘れられない作品になるでしょう。

  • ヴェネチア映画祭で金獅子賞を獲った時から楽しみにしていた映画の小説版。普段好きな映画でもノベライズは買うことはないのだけど、イライザと不思議な彼とのラブロマンス以外にも、各キャラの背景ももっと見たくなったので読んだ次第。
    小説で一番力が入っているのは、敵役でありながら60年代当時の「マッチョなアメリカ」に追い立てられるようにも思えたストリックランドの描写。理想を体現しつつ、弱き者には牙をむく鼻持ちならさがあるものの、やはりどこか哀れさも多少覚えたもので。でも嫌なやつではあったね。

  •  映画を観たので。
     映画とはまた違う道筋を辿る物語。
     ただの敵であるはずのストリックランドが、なんだかとても、かわいそうな人だった。
     みな必死だったのだなぁ、と。

    *****
     ギレルモ監督のインタヴューに於いて……

     不思議な生き物と心を通わせる主人公イライザ役のサリー・ホーキンスをはじめ登場人物の多くは俳優のイメージを反映させた“あて書き”。

    「役者たちを選んだポイントは“目”だ。どんなエネルギーを放つ目をしているか。優しさ、知性、厳しさ…。特にサリーの目が語る現実味は素晴らしいね。彼女がクリーチャーを見るとき“彼”を本当に美しいと感じていることが伝わってくる。僕はイライザを、化粧品や香水のコマーシャルに登場するような女性にはしたくなかった。若く美しい20代の女の子ではなく、現実にいる30〜40代の平凡な容姿の女性。でも物語が進むにつれて美しく輝きだす。そういう女性を望んでいた。バスの隣座席に座っていてもおかしくない人なんだけど、どこか魔法のように人を魅了する力がある女性をね。対するストリックランド役のマイケル・シャノンの目は、とても強いけど傷つきやすい脆さも感じられる。彼は悪人だけど人間らしい悪人なんだ。まあ、あの目は本当に怖いけどね(笑)。イライザの親友ゼルダを演じるオクタヴィアの目はヒューマニティーと知性にあふれている。あの2人の友情も本作の重要な要素だ。女性同士の友情ってすごく深くて特別なものを感じるよ。“不思議な生き物”役のダグとは30年一緒に仕事をしてきた仲だ。このクリーチャーを演じられるのは彼しかいない。傷つきやすくもある一方で力強くもあり、恐ろしくも美しくもある、純粋無垢なところもあったり神々しさもあったり、いろんな要素を持つ複雑な役だ。それを特殊スーツとメイクを付けて演じることができる役者はまれだよ」
    http://www.tokyoheadline.com/405171/
     ……ストリックランドの、傷つきやすい脆さも、という部分に、小説版のあの様子を思い出し、合点がいった。

  • ※ノベライズ版は、映画鑑賞前に読まないほうがいい※
    (鑑賞前に読了)

    主要5人の視点がひっきりなしに切り替わるので読み辛くて仕方なかったです。始終そんな構成ですが、中盤から波に乗れました。(300pは我慢)

    自己嫌悪に苛まれるストリックランドには同情しつつも、他者への思いやりがなく触れるものすべてを破壊してしまう、こいつ何なの?感。悪役としての素質が形成されるアマゾン編と韓国編。結果的に主役を食う魅力で半魚人のラブロマンスとか一体何の話だったか忘れました。

    その妻レイニーは映画では3分以内の登場。彼女が家事をこなしながら仕事を覚えていく段階は、教科書に載せてもいい。努力して評価されてふと立ち止まる。ヅラとビーハイブの化学変化はお互いの宝になる。こういう誰にでも訪れる出会いが印象的でした。

    ストリックランドの聞く猿の声
    ギル神の何通りもの発光
    イライザの靴コレクション
    ジャイルズ渾身の一枚
    どれも読み手の想像力を掻き立てる描写でした。映画にどれほど期待に胸膨らませたことか。一切無かったのでいっちょ前に失望しました。
    ほぼ映画バッシングをしましたが、読む前にさえ観たら良いと思います。ノベライズが映像的な作風でさすがデルトロなので。

  • 世界観にどっぷり浸れたかというと、そうでもない。

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著者プロフィール

●ギレルモ・デル・トロ[序文]…『パンズ・ラビリンス』、『ヘルボーイ』、『パシフィック・リム』の監督を手がけて高い評価を得る。チャック・ホーガンとの共著による小説『ザ・ストレイン』三部作は国際的なベストセラーとなった。ロサンゼルス在住。

「2016年 『パシフィック・リム ビジュアルガイド [普及版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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