- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784801932555
作品紹介・あらすじ
元火葬場・葬儀屋職員の著者が、火葬・葬儀にまつわる怖い話、衝撃的な体験談のほか、土葬や宇宙葬、海外の葬送なども突撃取材!
感想・レビュー・書評
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『さらばのこの本ダレが書いとんねん!』で5月に紹介されて読みたいと思っていた本。図書館で夏の怪談企画に並んでいたので手に取りました。
表紙から連想すると怖そうな本ですが、中身はいたって真面目に、でも暗すぎず、重すぎずに、火葬に関するエピソードを語った本です。1~2時間で読めました。大変なお仕事とは思っていましたが、予想以上に確認事項や心配りが必要であることがわかります。
まえがきに書かれているとおり、『火葬場というのは、人間が人間という形でいられる最後の場所』です。
火葬場は今の日本では100%に近い人々が最後を迎える場所なのに、知らないことが多くて、怖いところというイメージがありました。なんせ、火葬しようとしたら生き返って…というサスペンスドラマを小さい頃に観たことがあって、そのイメージが強かったので。
この本に、生きたまま火葬したら‥という質問はトップ10に入ると書かれており、『真っ赤な嘘です』と、説明されていて、安心することができました。
私が亡くなるときは、副葬品は入れんといて、と言おう(特にフライドチキン)と思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この表紙から怪談系の話かと思ったけど全然違って、真面目な火葬場のお仕事の話。火葬される遺体の状態、火葬技師の仕事内容、重大なミス、過去の事件になったことなどなど大変読み応えがありました。確かに火葬場というのは忌避しがちであまり知らないもの。でも誰もが最終的に行きつく場所。私たちはもっと火葬場について知ってもいいだろう。
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普段知ることのない職業の1つで
たしかに謎は多いなと思っていたけど
これを読んで一気に身近に感じられたし
見る視点が増えて面白かった -
火葬場で働いていた著者が、その実態について語った本。
いろいろ知らないことが多くて面白かった。脳はものすごく臭いとか。
「1ヶ月だけ別の仕事をするとしたら何をするか?」という質問に「火葬場職員」と答えていた自分にぴったりの本だった。 -
本屋さんに行くと必ず見る棚のひとつがノンフィクション。そこでこのタイトルに目がとまり、年齢的なことその他いろんな思いがあり知りたいと手に取りました。実際に火葬場といっても、お骨上げくらいしか記憶にないのですが、遺族さんにもいろんな方がいて、あたたかく見送られる方もいれば、確執があり争いが始まったり、また炉内ではいろんなことが起こったりと、普通なら知り得ない事なんかもあり興味深く読めました。
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おどろおどろしい印象の表紙だけれど、怖い話というよりは異業種の仕事ものとして非常に面白い。
貴金属をご遺体と一緒に焼くと溶けて設備に付着するなどしてどこかに行くらしい。つまり、お骨あげの時に指輪を回収して後で使うということはできない。それはそれで副葬品として正しい形なのかもしれない。知らなかったので興味深かった。
ご自身でも意識されているとのことだったけれど、火葬や葬儀に長く関わっていらしただけあって言葉遣いがよく訓練されている印象なのも良かった。骨壷は「抱く」ものなのね。 -
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50327768 -
この本を読む前と後では葬儀に参列してる際の印象が変わった。
葬儀に参列していても、裏の作業のことは全く知らなかった。でも、ここに書かれていることが実際に起きている事なんだと思うと感謝しかありません。
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面白かった。
単純に知らない世界、というか知らないわけじゃなかったけど、人生で数回しか縁がなく、また詳しく聞いちゃいけない世界だと思ってたので。
誰もがお世話になる場所なので知れてよかった -
ホラーじゃなかった。
火葬場って漠然と怖いイメージが勝手にあったけど,
(当たり前だが)火葬場を知ることで怖くなくなった。
火葬場の仕事を知る以外にも
たくさん考えさせられた気がする。
火葬場の仕事に特別意識を持つ人がたくさんいると思うので,もっとたくさんの人が読んだらいいと思った。