鉄牌のジャン! 2 (近代麻雀コミックス)

著者 :
  • 竹書房
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801955424

感想・レビュー・書評

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  • もしもの話だが、他の読み手に「今、一番に面白い、と思う麻雀の漫画を教えて」と言われたら、私はこの『鉄牌のジャン!』を薦めるだろう
    ただ、きっと、他の読み手は表紙を見て、「え、これ、麻雀漫画なの、料理漫画じゃなくて」と訝しむだろうな
    迷走って訳じゃないんだろうが、メインのテーマが麻雀なのか料理なのか、読んでいる私でも分からなくなってきた
    でも、嫌いじゃ無い、この「どっちつかず」と言うより「どっちも取った」感のある漫画は
    正々堂々って表現が適しているのか、は分からんが、少なくとも、運を軸にした実力で打つ麻雀が好きな人は多分、イカサマしまくりのこの漫画は肌に合わないだろうな
    人によっちゃ意見もそれぞれだろうが、勝負は勝ってこそ、手段を選んで負けるのは恥ずかしい、と考えて、その通りに生きている人間は、ジャンの「何でもやる」スタイルを見たら、自分がまだまだだって事を思い知るんじゃないだろうか
    ホント、この『鉄牌のジャン!』の主人公・ジャンは悪童って呼び名がピッタリ。銀子に丸刈りにされ、懐かしい姿に戻った(?)事で、余計に、その二つ名がしっくりくる外見になった。ここまで、丸坊主が似合う男キャラはジャン以外だと、それこそ、『スラムダンク』の桜木花道くらいだろうな
    レベルの高いイカサマが駆使され、それが勝敗を分けているので、極端な話、麻雀にさほど詳しくない、強くない人間でも「面白さ」を十分に感じる事が出来るだろう
    そんな麻雀の面白さだけでなく、料理にもインパクトがある
    (3)では、麻雀と料理の比率が、どう変わっているのか、楽しみだ
    この巻では、実に懐かしい主従コンビが登場し、ジャンと縁を持った。恐らく、今後、開催されるであろう大きな戦いで、リターンマッチが行われるのだろう
    面白かった、と言うより、印象に残ったのは、第8話。見た目から不器用そうなジャンだが、こうも、パソコンを使いこなせないとは予想外だった。操作に慣れなきゃ勝てないのだろうけど、使いこなせるようになるまで、何十台のパソコンを壊すのかって事を考えると、ジャンはパソコンに近づかせない方がイイな。現実に牌を触ってこその麻雀ってのは、ジャンなりの負け惜しみなのだろうが、イカサマありきの麻雀漫画ってんなら、やっぱ、ネット対戦より、卓を囲んでこそ、それは活きてくるんだろうから、「そうだね」と受け入れてやるのが大人かね
    この台詞を引用に選んだのは、世界観が変わろうとも、どんだけ主が世間知らずの甘ちゃんであっても、その高潔たる忠義心は変わらず、決して曇ってないな、と嬉しくなったので。主がダメだから秘書が立派なのか、秘書が立派だから主がダメになってくのか、それは何とも言えんが、少なくとも、彼女みたいな秘書が自分を支えてくれるとなったら、仕事も遊びも本気で頑張れるな。もちろん、ご褒美はしっかり貰うがwww

  • 改心も反省もしてない旧敵と普通にタッグを組めるのは、主人公もワルな『ジャン!』シリーズであり4人打ちの『鉄牌』だからこそ。利害が一致すれば過去にこだわらないタフさが痛快。

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