静寂の月 上 (バンブーコミックス Qpaコレクション)

著者 : 森嶋ペコ 姉村アネム

• 竹書房 (2017年8月26日発売)

感想・レビュー・書評

[瀕さんの感想 · 2018年12月16日]

なんと言えばいいでしょうか、クズの話は好きな方ですが、優秀な双子の弟くんのその「優秀」設定がどうも肌に合わない。不快な程「優秀」なんですもの。超人。人外。
で、お兄ちゃんは、その優秀な弟の見た目を全く同じといって、自分を卑下する。見た目も優秀なのに。違和感。
人のものを欲しがる子供も不快。
抱かれてる時のお兄ちゃんは可愛いです。あざとい程に。

[mie9625さんの感想 · 2017年9月5日]

高校進学を機に育ての親の元を離れ生家に戻った幹（みき）。多彩な双子の弟樹と比較され恨みにも近い劣等感を抱える日々。ある時自分の生きている意味も、居場所も失った絶望で生きる気力をなくしていた時に７歳年上の喬木一矢と出会い恋をし、喬木の腕の中にいることで生きる活力を持つことができていた。
だがその喬木の思惑は別のところにあり、あるきっかけで様々な疑惑が出始めたことで綻び始める。
優しくて大人で才能にあふれた喬木の本性、思惑が少しずつ見えてきたときなんてクズだ！と思いました。
弟・樹と比較され続ける劣等感、読んでいて苦しいくらいの幹の境遇にクズ男喬木まで拍車を掛けていて見ていて辛いのですが、すごく引き込まれました。