父とヒゲゴリラと私 6 (バンブーコミックス)

著者 :
  • 竹書房
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本棚登録 : 37
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・マンガ (107ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801962200

感想・レビュー・書評

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  • これこそほんと誰にでも勧められる四コマ漫画でさ、ダイナマイツも好きだけど、やっぱこっちもいいよなぁ!ってな!

  • (6)と、およそ、キリが好い数字とは言えないにしろ、好感度が上がる事に巻数は特に関係ない
    ほんと、小池先生の作品は、絵柄とストーリーが柔らかく、優しい。それでいて、普通に生きられているって事は、何気に価値がある事であり、幸せは何の努力もなしに掴めるもんじゃない、と厳しく教えてくれる
    元から、そうなのか、対人運に恵まれて良い形に変えられたのか、は判断しかねるにしろ、私らは良い四コマ漫画が読める、それで十分だ
    これまでの(1)~(5)を読んでいるからこそ、この(6)で起きている変化は小さくないな、と感じられる
    先にも書いたが、好感度が高まっており、どうしたら、この(6)の良さを伝えられるか、くっそ真剣に悩みながら書いている、この感想を
    育児ものの四コマ漫画として、相当に上位にあるのは間違いない。実際、この(6)では一つ上の段に到っている
    父と娘の向き合い方や、そんな父の心境の変化、娘に訪れる成長などが、コミカルながらも、不真面目には描かれていないので、見た目以上の重厚な人間ドラマで、読み手の心を掴んで離さない
    一撃の重さで言えば、本間実先生の『元女神のブログ』にも負けていないだろう
    父娘の生活に、叔父・晃二の恋物語も絡んでいる事で、テンポの良さもあり、渡辺さんの事も含め、独身者の読み手も、自分に彼らを重ねる事ができ、自分はどうすべきか、と考えられる
    この(6)のメインは、総一さんとつかささん、と私は考えている
    考え方は人それぞれだろうけど、私は妻に先立たれた男が、新しい恋に落ちる事を悪い、とは思わない
    もちろん、それは私がそんな状況になった事がないからだろうが、「好き」って恋愛感情は、いきなり、やってくるもんだ
    節度ある行動をするのは大事にしろ、妻に悪い、と罪悪感を抱き、無理に否定し、揉み消そうとするコトはない
    男のそういう独善的な勘違いは、亡くなった妻にも、惚れてくれた女性にも礼を失するのではないか
    死んだ妻は、娘に新しいお母さんが出来ることを祝いもしないし、拒む事もない
    決めるべきは、生きている旦那の心だ
    子供の事を第一に考えるべきではあるが、自分の本心を蔑ろにする必要もない
    つかささんは、実際、みちる嬢に懐かれ、この娘を大事にしてくれる人だ
    若干、感情表現が下手糞な部分はあるにしろ、それは総一さんも同じである
    つかささんと真逆で、感情表現がオーバーで、それに心地よさも感じていた総一さんだが、つかささんと一緒にいる空気にも、似ているけど違う、でも、重なる嬉しさがあると気付いた以上、それが答えだ
    父に好きな人、父を好いてくれる人が出来る、それは、その人が自分の新しいお母さんになる事だ、と気付いたみちるは、漠然としながらも受け入れの態勢に入る
    その一方で、お母さんが亡くなって、父親しかない自分は、世間一般からすれば可哀想な存在である、と思われる事を知る
    それに対しても、怒るでもなく、悲しむでもなく、自分は今に満足できているから、不幸じゃない、と自分の口からハッキリと言えちゃうのは強いな、と感じた
    可哀想って言葉と印象は、勝手な押し付けであり、悪意のないマウンティングだよな、実際
    可哀想な子供に同情し、優しい手を差し伸べられる自分は善人だ、そう酔いしれられる驕りに気付けない人こそ、可哀想と思われるような気もする
    子供には子供なりのドラマがあるって当たり前を、おざなりにしない小池先生、やっぱ、腕、メキメキと上げてきてるか
    あと、何気に展開が気になっているのは、鬼瓦先生と古賀先生だ
    鬼瓦先生の方は自分の顔が怖い事の自覚から、自己評価が低いし、古賀先生はそんな鬼瓦先生の人間性や、仕事への熱に惹かれているけど、意地っ張りなのか、素直に認めてない。これは中々に、良い意味で面倒臭そうだ
    やっぱり、小池先生の才は、胡桃ちの先生や、瀬戸口みづき先生に匹敵してるな
    そろそろ、ドラマ化の話が上がってきても良い頃だろう
    まぁ、ここ最近、子供が虐待や悪意の被害に遭う事件が増えてきているので、育児をテーマにしている作品をドラマ化するのは厳しいかもしれないけど、ファンとしちゃ、つい、望んじゃうんだよなぁ
    あまり、ドラマ制作の難しさに関しちゃ知らないのだけど、そんな素人としちゃ、田亀源五郎先生の『弟の夫』の実写ドラマに携わったスタッフに任せて欲しいな、と思う
    みちるは、『万引き家族』がパルムドールを獲るのに一役買った、佐々木みゆさん(年齢的には「ちゃん」ではあるが、この年齢で、これだけの仕事をしている以上、「さん」だろう)にお願いしたい
    晃二は、もう見た目で選んじゃうが、照英さんが適任ではないか。みちると同じ目線で意見をぶつけられ、西原先生との付き合い方に悩む晃二を、リアルに演じられるのは照英さんしかいまい
    総一さんは悩む。パッとした見た目は、陣内智則さんだ。ネタからの判断だが、演技力もある方だ
    しかし、華があるか、と言ったら微妙だ。いや、顔が悪い、と言っている訳じゃない。イケメンではないにしろ、中身の良さが滲み出ている・・・と思う
    ただ、見ている側は目の保養も求めている訳だから、主役には、人気のお笑い芸人よりかは、見た目のよい俳優もしくはアイドルの方が良いのではないだろうか。もちろん、演技力も二の次には出来ない
    個人的な推しとしては、俳優なら桐山漣さん、アイドルなら村上信五さんだ・・・あれ、村上さんって、アイドル枠でいいんだよな。一応、関ジャニのメンバーなんだし
    そこは、ともかく、この二人なら顔も良いし、経験に基づく演技力もあるので、総一さんが纏う独特の味を再現できるのでは、と信じている
    なんか、自分でも吃驚するくらい、感想が長くなったな。よっぽど、この(6)で小池先生へのリスペクトが高まったようだ
    小池先生や担当さんに読まれでもしたら、恥ずかしすぎるぞ、これ
    けど、本当に良いので、他の漫画読みに読んでほしいってのは、マヂな気持ち
    どの回も、小池先生はイイ人なんだな、と思えるが、私としては第77話
    ここ最近、風邪を引くと長引くようになった。認めたくないものであるが、そろそろ、若者ではないのかもしれない
    まぁ、それはさておき、小学生時代に風邪を引き、学校を休んだ日ってのは、妙に気が昂揚してしまった覚えがある
    風邪は引かないに越した事はないにしろ、意外に大切な事に気付かせてくれるらしい
    この台詞を引用に選んだのは、シンプルに総一さんの、見た目じゃないカッコ良さが出ているな、と感じたので
    四コマって制限があるからこそ、そこに入れる台詞で良し悪しが決まると言っても過言ではない?
    このタイミングと場所での告白は、ロマンに重きを置く女性目線からすると、「ない」のかもしれないが、男からしたら、これはこれでグッと来る
    今しか言えない事は、伝えなきゃ後悔する、「好き」って気持ちなら尚更に

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