津田左右吉
歴史学者、思想史家。 岐阜生まれ。1891年東京専門学校(のちの早稲田大学)を卒業。満鉄調査部に入り白鳥庫吉の下で満洲(中国東北)・朝鮮の地理・歴史を研究。1918年から早稲田大学講師、のち教授。文献批判に基づき、記紀の神話が客観的史実でないことを論証し、実証的な日本、中国の古代史,思想史研究を開拓した。『文学に現はれたる我が国民思想の新研究』『神代史の新しい研究』『古事記及日本書紀の新研究』『日本上代史研究』『上代日本の社会及び思想』を著す。『日本上代史研究』などに関して皇室の尊厳を冒涜したとされ1940年、発売禁止処分を受け早大教授を辞職。1942年には出版法違反で禁錮3ヵ月、執行猶予2年の宣告を受けるが、1944年には免訴となった。ほかに『ニホン人の思想的態度』『津田左右吉全集』(33巻)などがある。1949年文化勲章を受章。
「2019年 『日本の皇室』 で使われていた紹介文から引用しています。」