「おうち英語」まるわかりブック 「子どもの英語」本を100冊読んでわかったポイント

  • イカロス出版 (2024年12月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784802215268

作品紹介・あらすじ

子どもの英語を伸ばすために何をすればいい?親子で取り組む早期英語教育「おうち英語」のポイントがわかる!

感想・レビュー・書評

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  • 今流行りのおうち英語のノウハウを本を100冊読んだり、SNSを通した情報収集を経てまとめてくださっている本。

    おうち英語の歴史は相対的に浅く、方法論が固まっているわけではないし、昨今の生成AIなどの出現や日本国内での英語教育の盛り上がりを受けて新規サービスも続々と生まれている感があり、色んな人がSNSで発信しているものの全体像を体系立てて把握しにくい…という状況を参入障壁の高さとして感じていた。

    著者は海外在住経験から、お子さんとお孫さんの英語力の維持・向上に取り組み、英語教育についても勉強された経験がある方で、本書のまとめも分かりやすく実践するためのアドバイスも丁寧で参照しやすかった。何よりSNSの断片的な情報収集が苦手で本が大好きな私には整理いただけていることが大変ありがたい。

    おうち英語は一旦ゆるりと付き合おうと思っているけど、その中でもそもそもどんな選択肢があるのかを知れたことはありがたかった。

  • 英語学習本の勉強法をメリット・デメリットなどを含め、まとめたものです。突飛な主張などなく、真っ当な内容です。一読の価値はあります。とりあえず図書館で借りてみて、よければ購入、程度かと。

  • おうち英語を始めようか悩んでる人、おうち英語しているけれどこれでいいのか悩んでる人向けの1冊でした。

    我が家は後者で、おうち英語しているものの子どもの発語が少なくこの先どうしようか悩み手に取りました。
    読んでみたところ、現在の取り組みをどう軌道修正すべきか、具体的な取り組みのアイデアが沢山 山詰まっていました。
    どんぐりばぁばさんが100冊読んでまとめただけでなく、実際におうち英語を長年されていた方のケーススタディのようなコラムも含まれていたため、説得力のある1冊だと感じました。
    子どもが小さい方から、既に小学校に通っている方まで、英語教育に悩む方みんなにお勧めです!

    ちなみに、我が家はこの本を読んで
    ・洋書多読を軌道に乗せる
    ・ずっとやってこなかった親からの英語語りかけを取り入れる
    ことにしました。頑張ります。

  • Xのおうち英語界隈ではおなじみ、どんぐりばぁば氏のご著書。最前線のおうち英語がわかります。子どもにフォニックスを覚えさせたい!と息巻いていましたが、段階を踏んで覚えさせる必要があると知れました。

    p30
    9歳前後で、子どもの英語の取り組み方を「楽しくお歌」や「たくさんの読書」から、「個人の得意分野プラス弱点克服」などにフォーカスして、段階的な英語スキルのステップアップに軌道修正したという意見が目立ちました。

    「ダイアロジック・リーディング」
    p69
    STEP01「子どもの発言を促す」質問をする
    YesかNoで答えられる簡単な質問で可

    例えば、アヒルの絵を指さしながら“Have you ever seen a duckswimming?” (アヒルちゃんが泳いでいるのを見たことある?)などと言ってみましょう。子どもはYesかNoで答えられるので、発言を促すきっかけになるでしょう。質問例は以下の通りです。
    Can you find the big brown bear in the picture?
    (絵の大きい茶色のくま、探せる?)
    Is the monkey eating a banana?
    (おさるさん、バナナ食べている?)
    Have you ever heard an owl hoot?
    (フクロウの鳴き声を聞いたことがある?)
    Do you like the sound of birds chirping?
    (鳥のさえずりは好き?)
    Can you point to the little yellow duckling?
    (小さい黄色のアヒルの子を指さしてみて)
    Have you ever seen a rabbit hopping around like that?
    (うさぎがあんな風に飛び跳ねているのを見たことある?)
    Have you ever stroked a kitten?
    (子ネコをなでたことある?)
    Can you show me where the fish is?
    (お魚はどこにいるかな?)
    Do you think the lion is roaring loudly?
    (ライオンが大きな声でほえていると思う?)

    STEP02 子どもの発話をより促すきっかけになるよう
    what, where, when, whyなどを使ってみる
    例えば、絵本の動物を指して、“What do we call this?”(このお名前なぁに)などと、子どもに聞くといいですね。子どもは動物の名前がひと言返せれば十分なので、簡単にコミュニケーションがはかれます。
    子どもからの反応がある程度あれば、why系の質問でさらに考えを聞いてみましょう。最初は答えられなくても、何度も繰り返してやり取りをすると、親子ともに慣れていくはずです。おためしフレーズは以下の通りです。
    What color are the flowers?
    (お花は何色かな?)
    When does a puppy sleep?
    (子犬はいつねんねするの?)
    Where do you think the butterfly is flying to?
    (ちょうちょはどこへ飛んでいくと思う?)
    Why does the cow make that noise?
    (牛はなんでああいう声を出しているのかな?)
    When can you see the stars?
    (星はいつ見えるかな?)
    Where did the bird build the nest?
    (鳥はどこに巣をつくったのかな?)
    Why is the puppy wagging its tail?
    (子犬はなんでしっぽをふっているのかな?)
    What type of food do you think the bear likes?
    (くまが好きな食べ物はなんだと思う?)
    Where is the train going?
    (電車はどこに行くのかな?)

    STEP03少し答えられるようになったら話の途中で
    "Tell me what's happening in this picture?" (この絵では何が起きているのかな?)など
    答えが決まっていない質問(オープン・クエッション)をする
    質問例は以下の通りです。
    Could you tell me what the bear is doing?
    (くまが何をしているのか教えてくれる?)
    How is the bunny feeling now?
    (うさぎはいまどんな気持ちなのかな?)
    How does this color make you feel?
    (この色を見るとどんな気持ちになる?)
    Why do you think the cat is looking at the tree?
    (ネコはなぜ木を見ているのかな?)
    Where do you think the forest path leads to?
    (森の小道はどこにつながっていると思う?)

    STEP04やり取りが上手にできるようになったら
    子どもの発話をどんどん促すように
    合いの手を入れる感じで背中を押してあげる
    子どもの発言をほめて共感するフレーズをご紹介します。
    That's right!
    (そのとおり!)
    Yes, you're right!
    (そう、あなたの言うとおり!)
    Good job!/ Good ear!
    (よくできたわね!/よく聞いていたね!)
    That's a great point!
    (いい指摘ね!)
    I love that you saw that! I didn't notice that.
    (それがわかってすごいね。ワタシは気づかなかったよ)
    You're really into the story!
    (ストーリーに夢中だね!)
    You're giving this a lot of thought.
    (いろいろ考えているんだね)
    Wow! You're smart!
    (すごいね!おりこうさんだね!)
    Really impressive!
    (本当にすごいな!)
    Great answer!
    (大正解!)

    p73
    YouTubeで著者自身が本を読む映像を探すときは“author reading children's book”で検索してみましょう。(中略)またBBCのチャンネルでは有名人が絵本を読む映像を配信中です。
    非営利団体Storyline Onlineが提供する英語絵本読み聞かせ映像サイトもおすすめです。読み聞かせの時間(Run Time)や学年(KinderからGrade 4th)で検査ができます。

    p80
    <子どもへの語りかけ例>
    ・散歩中に犬に会ったとき
    Look at the big dog over there. He's wagging his tail happily.
    (あそこの大きな犬を見て。うれしそうにシッポをふっているね)

    ・自然とふれあうとき
    Oh, listen to the chirping birds. They're singing a beautiful song.
    (ほら、鳥のさえずりを聴いて。きれいなお歌を歌っている)
    Feel the soft grass under your feet. It's tickling your toes.
    (足元の柔らかい芝生を感じて。つま先がくすぐったいね)
    Let's look at the colorful flowers. They're dancing in the breeze.
    (色とりどりのお花を見てみよう。そよ風に踊っているね)

    ・家の中でおやつづくりのとき
    Can you smell the yummy cookies baking in the oven?
    They smell so good.
    (おいしいクッキーがオーブンで焼ける香りがするね?すっごくいいにおい)

    p81
    英語の語りかけをする際は、ネイティブ・イングリッシュ・スピーカー用の「子ども向け英英辞典」を活用しましょう。子ども用の辞書には、Picture Dictionaries (ピクチャーディクショナリー、英絵辞典)がありますが、絵と単語リストの場合がほとんどで、単語の説明や文章は載っていないので、子どもが理解しやすい語彙のチョイスで例文も載っている子ども用の英英辞典を使ってみましょう(中略)。
    子ども向け英英辞典のおすすめは以下の通りです。
    • Jolly Dictionary
    5歳~8歳向け、6,000語
    オリジナル発音記号あり。音声なし。品詞(名詞や動詞)の基本的意味の記載あり。例文が示されている単語も。関連語は最低限。
    • Scholastic Children's Dictionary
    8歳〜12歳向け、30,000語
    1,000以上のイラスト。独自発音ガイドあり。音声なし。品詞(名詞や動詞)の複数の意味の記載あり。品詞ごとに文章の例文あり。関連語多め。

    どちらがおすすめかは「子どもの英語力」にもよるのですが、「語りかけ」の最中に、子どもと一緒に辞書を引く可能性があるならば、“Joly Dictionary”がコンパクトで見やすく扱いやすいでしょう。辞書を引くことを子どもが体験するのも「おうち英語」では良い経験だと思います。一方、まずは保護者が「語りかけ」のみに使用するというのであれば、“Scholastic Children's Dictionary”が例文も多めで使い勝手がよさそうです。

    p116
    本来、フォニックスは、日常生活ですでに語彙をかなり習得しているネイティブ・イングリッシュ・スピーカーの子どもが、その知識を用いながら「読みと綴り」を身につけるツールです。単に英語の42ないし44の音素を効率的に学んで発音のスキルアップをめざす方法ではないのですが、誤解も多いようです。ちなみに、音素とは1つの言語において意味を区別する働きをする音声の最小単位のことです。

    p119
    保護者が子どもにフォノロジカル・アウェアネスの4つのプロセスを教えるのは、それほど難しいわけではありません。家庭内で簡単にできる方法を紹介していきます。

    1. 音節を意識しよう
    音節はシラブル(syllable)とも呼ばれます。音節を意識して理解するには、単語を音節で切って読むことを遊びの一環として取り入れるといいでしょう。音節の区切りは辞書に載っていますが、保護者が覚えるのが難しいのであれば、カードに音節の区切りを書いておいて、一緒に拍手をしたりジャンプをして、区切りを体感してみましょう。

    1. 韻を探してみよう
    韻(ライム/rhyme) への意識は、ナーサリー・ライム(伝承わらべ歌)のような歌を歌うことで解決できます。「英語音源のかけ流し」(74ページ)で紹介したナーサリー・ライムを聴くだけで、子どもは自然と韻を音として体得するはずです。

    3. 頭韻を意識しよう
    頭韻(アリタレーション/aliteration)は、顔と似ていますが、単語の最初が同じ音であることを意識することです。頭は早口言葉を子どもと一緒に言うことで、自然と身についていきます。「早口言葉(tongue twister)」は、ネット上でも簡単に見つけられるので試してみましょう。

    4. 音素を理解しよう
    音素(フォニウム/phoneme)とは音声の最小単位ですが、これが意外と日本人には難しいのです。日本語の特性で「子音と母音は常にセットで一音」ととらえがちなので、英語では「母音と子音が分かれる」ことに気づければいいでしょう。
    特に市販の教材はないので、例えば下記のようなカードを作って、duckがdとuCkに分かれることを意識させるといいでしょう。「単調が母音の前と後ろで分かれる」ことが視覚的に認識できると、子どもでもスムーズに理解できるはずです。「おうち英語」で取り組むのであれば「どこで切れるかな?」とゲーム感覚で学べれば十分です。

    以上、4つのステップは、英語の音に慣れることが目的ですので、集中して取り組む必要はありません。英語のかけ流しや読み聞かせのちょっとした隙間時間にたまに試してみてはいかがでしょう。フォニックス導入前に、英語の音に親しむことがこの「フォノロジカル・アウェアネス」のゴールです。

    p124
    フォニックスの5つの学習プロセス
    音への気づき(フォノロジカル・アウェアネス)の準備ができたら、いよいよフォニックスに取り組みましょう。フォニックスには、さまざまな教授方法があります。本書では、家庭でも小さなステップを踏んで少しずつフォニックスを学習することが比較的簡単で、保護者もアクセスしやすい教材の用意もある「英国式」を紹介します。
    どの教材を使うにせよ、フォニックスが以下の5つのプロセスを網羅して学習を進める点をあらかじめ理解しておくと、混沌としてしまうフォニックスの学習が、少し整理できるかもしれません。

    STEP01基本の音素を頻出順に学習
    ここはフォニックスの方式によってアプローチが分かれるところではありますが、英国式フォニックスでは、42ないし44の基本の音素を、子どもがすでに絵本などで知っている単語の音の順番に学習します。この方式は「システマティック・シンセティック・フォニックス」と呼ばれていて、すべての英国の小学校、早いところでは幼稚園(ナーサリー)から導入されています。
    なお、英国式以外のフォニックスでは、頻出単語の音の順番ではなく、「アブクド読み」(a, b, c, dのアルファベット順でフォニックスを習う方式)が取られていることが多いです。

    英国式のフォニックスは、頻出単語の順番に音を習うため、学習の初期の段階から、習った音素で単語をつくりやすいという特徴があります。
    英国式フォニックスには副読本(デコーダブル本)という冊子がレベル別に複数用意されています。子どもたちは、学校や家庭でデコーダブル本を読み、フォニックスのルールを定着させていきます。学校で習った音素でつくられた単語がデコーダブル本の中でレベルに応じて使われているため、読みやすく、自然とルールが身につきます。

    STEP 02サイト・ワーズ(トリッキー・ワーズ)はフォニックスの過程で習得
    先にふれたように、どのフォニックスでも、基本の音素の学習が進む途中から、フォニックスのルールでは読めない単語(サイト・ワーズもしくはトリッキー・ワーズ)がカリキュラムに少しずつ組み込まれてきます。もともとこの「フォニックスのルールで読めない単語」、例えばyouなどは日常使われる単語で、子どもにはなじみのある語です。学習プロセスに組み込まれているので、その都度覚えていきましょう。

    STEP03 2字、3字からなる音やマジックeを習得
    基本の文字のフォニックスを習得する途中から、二重字(ダイグラフ/digraph) や三重字(トライグラフ/trigraph)が導入されます。
    ダイグラフとは、例えばgraphのphを/f/と読むようにアルファベット2文字で1つの音になる綴りで、トライグラフはmightの3つのアルファベット ighを/ai/と1つの音で読むことです。
    また、「マジックe」と呼ばれる、それ自体は読まれない®を単語の後ろにつけて、前の母音字を短音から長音に変化させる読み方も習得します。例えば、tapの発音は/taep/ですが、これにeをつけてtapeにすると/teip/になり、aの発音が/ae/から/ei/に変わります。
    説明を読んだだけでは難しいと思われるかもしれませんが、もともと知っている単語を例に学ぶため、子どもは意外とスムーズにゲーム感覚で覚えていきます。

    STEP04ブレンディング、セグメンティング
    音素を学ぶプロセスの途中から、ブレンディングとセグメンティングというフォニックスで欠かせない取り組みがはじまります。
    ブレンディングは、「茶葉をブレンドする」というイメージのように、いろいろな音素を組み合わせて単語をつくって、その音をつなげて読むことです。言いかえれば、ブレンディングは「読み」へつながるフォニックスの基礎的な方法です。
    一方のセグメンティングは、ブレンディングとは反対に、単語を聞いてそこに含まれる音素をバラバラに認識できるかという探索ゲームのイメージです。音を小さいパーツに分けていくことで、「綴り(スペリング)」の準備をしていることになります。
    例えば、cとaとtの文字を合わせて読むことでcatになる読み方がブレンディングで、/kaet/を聞き/k/, /ae/, /t/に分解し、それぞれの音にc、a、tの各文字を当てはめることができるのがセグメンティングです。

    STEP05同音異綴り
    最終段階のここがもっとも難しく、なおかつとても重要な点です。フォニックスの基礎の最終ゴールは、同じ音でもさまざまな綴り(同音異綴り:alternatives, オルターナティブス)があることを理解することです。ブレンディングとセグメンティングの練習を通じて、子どもは音を正確に判断できるようになります。次のステップとして、その音にどの綴りを当てはめるかを練習することが、正しいスペリング習得への準備となります。
    例えば、/ai/という音を聞いて、すぐさま基本の5つのパターンのスペリング(pieのie、kiteのiとe、flyのy、nightのigh、kiteのie)
    が思いつくように繰り返し練習します。

    この5つのプロセスがフォニックスの基本になります。

    p128
    本書で紹介した英国教育省認定フォニックスのうち、日本でアクセスしやすい3社、Jolly Learning Ltd.の“Jolly Phonics”、TwinkI
    Ltd. の"Twinkl Phonics", Oxford University Press の"Floppy's Phonics”が内容も確実で頼がおけます。
    上記3社ふくめ、「おうち英語」で使っている方も多いフォニックスの教材・素材をいくつか紹介します。

    • Jolly Phonics, Twinkl Phonics, Floppy's Phonics
    →すべて英国教育省認定システマティック・シンセティック・フォニックス。
    Jolly Phonicsは日本語訳の教員用指南書がある。ほか2社は基本的に英語で学ぶ方式。Jolly PhonicsはアプリのJolly Phonics Lessonsや教室用サブスクリプションソフトウエアのJolly Classroomを提供。文法や句読点の使い方などを教えるJolly Literacyのサブスクも開始。TwinkI Phonicsはオンラインから教材やマニュアルのダウンロードが可能。
    Floppy's PhonicsはORT (Oxford Reading Tree)と同じ主人公で「おうち英語」の子どもにはなじみやすいが、教員用マニュアルなどは英語のみ。
    Oxford University Pressのサイトから購入。 
    • Oxford Phonics World
    →Oxford University Pressのフォニックス教材。アナリティック・フォニックス方式(米国の多くの州が採用)。大量のテキストと映像でステップアップしていくシステム。使いやすいが根気が必要。
    • Reading Eggs
    →オーストラリア発のアプリで解説はすべて英語。ニューサウスウェールズ州の教育方針にのっとり英国教育省認定システマティック・シンセティック・フォニックスとアナリティック・フォニックス(米国の多くの州が採用)のミックス方式を採用。英国式フォニックスに特化したコースの用意もある。
    大量の素材がオンラインで提供されており、ダウンロードも可能。

    また、少し年齢が上の子どもにフォニックスを教えるのはなかなか難しく、良い教材が少ないのですが、長い時間をかけて英語でフォニックスを学ぶよりも、日本語の説明付きの書籍で手早く学んだほうが効率がよいかもしれません。
    『スラすら・読み書き・英単語』や『英語の発音・ルールブック』(ともにNHK出版)が音声付きで、綴りと発音、聞き取りまで丁寧な解説があるので学びやすいでしょう。もう少し専門的な説明が欲しいという場合は、『英語の綴りのルール』(研究社)が素引も付いていておすすめです。

    p131
    小学生向けの英和・和英辞典も使える
    英語を英語で調べる英英辞典(英絵辞書)のほかに、小学生向けの英和辞典や和英辞典も最近は内容が充実しているので、選択肢に入れるといいでしょう。
    中でも小学館の『プログレッシブ小学英和辞典』と『プログレッシブ小学和英辞典』は、書籍版に加えてアプリ版もあります。アプリ版は辞書アプリ「物書堂」内で購入可能です。音声付き(書籍版の場合はウェブサイトにアクセス)なので「おうち英語」では使いやすいでしょう。
    「プログレッシブ小学英和辞典』には次のような特徴があり、小学生が使いやすいつくりになっています。

    ・漢字にすべてふりがな付き
    ・発音記号付き(発音記号の隣にカタカナあり)
    ・アメリカ発音音声付き
    ・名詞、動詞、形容詞などの品詞説明付き
    ・英検(5級〜3級)やCEFR-J(ヨーロッパの外国語能力の到達
    度指標の日本版)の目安ラベル付き

    p135
    小学校でアルファベットを教えるときには、子どもが書きやすいSassoonというフォントのなぞり書きからはじめて、子どもが一筆書きで文字を書けるような配慮をすることが、最近の傾向になっています。

    p141
    文法以外は、幼稚園後に通える英語のアフタースクールの幼児クラスに1年、日本語の保育園に通うようになってからは帰宅後、ほぼ毎日、
    オンライン英会話を30分受講して、会話スキルの向上をめざしていました。

    小学校時代に使った学習素材(一例)
    • Asahi Weekly
    ・『小学生の英単語カード950(新レインボーはじめて英語図鑑)」
    (学研プラス)
    ・「英検2級でる順パス単書き覚えノート改訂版』(文社)
    ・「中学総合的研究問題集英語改訂版』(旺文社)
    ・『最高水準問題集中3英語』(文英堂)
    ・『くもんの中学基礎がため100%中3英語:学習指導要領対応(文
    法編)』(くもん出版)
    ・「中1英語をひとつひとつわかりやすく』(学研プラス)
    ・「Let's Go」シリーズ(Oxford University Press)
    ・「Side by Side Extra」シリーズ(Pearson Japan)

    (前略)単語習得のコツは「8日で1周する暗記法」ということでした。
    この方法は「分散学習」として知られている効果的なやり方です。語彙学習の専門家も、学習項目を間隔をおいて複数回繰り返す「分散学習」のほうが、間隔をおかずに複数回繰り返す「集中学習」よりも効果的であるとすすめています(『最新の第二言語習得研究に基づく究極の英語学習法』/KADOKAWA)。「分散学習」は子どもはもちろん、年齢を問わず語彙学習に効くとされています。

    p164
    家庭では、例えば、記事の要約が掲載されているジャパンタイムズの初級者向け英字新聞 “The Japan Times Alpha J”を活用して準備するといいでしょう。

    p184
    幼少期のお子さんがよく視聴している映像コンテンツの一例は以下の通りです。

    [アニメーションで歌や童謡]
    • Little Baby Bum
    https://www.youtube.com/@LittleBabyBum
    [著者や著名人が絵本を読み聞かせ]
    • StorylineOnline
    https://www.youtube.com/@StorylineOnline
    [人気キャラクターのアニメーション・ストーリー]
    • Peppa Pig https://www.youtube.com/@PeppaPigOfficial
    • Numberblocks https://www.youtube.com/@Numberblocks
    • Alphablocks https://www.youtube.com/@officialalphablocks
    • Bluey https://www.youtube.com/@BlueyOfficialChannel
    • PAW Patrol Official & Friends
    https://www.youtube.com/@PAWPatrolOfficial
    [ナーサリースクールの歌や工作]
    • Super Simple Play with Caitie!
    https://www.youtube.com/@SuperSimplePlay

    「おうち英語」に取り組むご家庭でよく視聴されている小学生の知的レベルに合う、YouTubeチャンネルなどの一例は以下の通りです。

    [アニメーションで自然科学などを学ぶ]
    • Leo the Wildlife Ranger
    https://www.youtube.com/@LeoTheWildlifeRanger
    • Peekaboo Kidz
    https://www.youtube.com/@Peekabo0_Kidz
    [算数・理科・社会などを解説]
    • Blippi - Educational Videos for Kids https://www.youtube.com/@Blippi
    • Crash Course Kids
    https://www.youtube.com/@crashcoursekids
    [動物や自然を伝える子ども版ドキュメンタリー]
    • Nat Geo Kids
    https://www.youtube.com/@natgeokids
    [科学や生物の解説]
    • MinuteEarth
    https://www.youtube.com/@MinuteEarth
    [建物やインフラのしくみを解説]
    • Practical Engineering
    https://www.youtube.com/@PracticalEngineeringChannel
    [自然や実験を学べる科学番組]
    • The Magic School Bus
    Netflixで視聴可能

    音読さん
    https://ondoku3.com/ja/

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