- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784802400442
作品紹介・あらすじ
桜井識子、東北をめぐる旅-なぜ、神社に沿って被害を免れた地域があったのか-。キリストが教えてくれた愛とは-ブログでも話題となったアメリカ・セドナ旅行。昔の人々の素朴な信仰-いまとは違う、人と神様の関係から見えた純粋な信仰とは。閻魔王庁ものがたり-人はどのような目的でこの世に生まれ、また生まれ変わっていくのか。
感想・レビュー・書評
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東北の被災地にある神社仏閣を訪ねて神様とお話をした記録、セドナでキリストと会う話、閻魔さまの裁きの現場に立ち会う青年の話(小説)等です。
不思議にあまり違和感がない。
普通にルポを読んでいるような気持になります。
前世のイエス・キリストとのご縁の話は読んでいると涙が出てきました。
キリストは万人にただ愛を与える存在だそうです。
そういえば、聖書にあったな。
重荷を背負っている人は私のもとに来なさい。私が休ませてあげよう。
聖書は虚実がないまぜになっていると聞くけれど、この言葉は本当の言葉かもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東日本大震災の津波到達ラインの神仏
イエス・キリスト
閻魔王庁(フィクション)物語 -
災害から守ってくださり、今も疲れて話すこともできないぐらいパワーが弱っている神様たちがおられると知り衝撃をうけました。
感謝する気持ちを気づかせていただける機会をいただけたことに感謝です。 -
詳細なレビューはこちらです↓
http://maemuki-blog.com/?p=13971 -
東日本大震災について語っているとのことで、櫻井識子作品にほぼ目を通しているも、辛くなってしまうかなあと読まずにいた。しかし読んで良かった。旅の記録はそこまで辛いものではなかった(時折あり)。いつか日本人として、現場に行って、しっかり心に収めないといけない事柄なのだと改めて実感。
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神様の存在を信じたい。だがそれだけの材料が見つからない。
いくら本を読んだとしても自分の心に突き刺さりうる何かがなければ信用しずらい。
無下に信じるのではなく心から信じたい人は、ただただ無に崇拝していなければ結果は下りてこないのだろうか、ただ見える人の世界もこれまた人により様々な物、地獄の在り方も人それぞれという事なのだろうか。
ひどい災害が起きたとしてもかのように神の存在を得られるのであれば、またそれもひとつの経験となりうるのだろうか? -
借りたもの。
東日本大震災の津波到達ラインに沿って神社仏閣が多いという……それこそ、神仏が津波を止めてくれたとしか思えない。それを著者がコンタクト(霊視?)して、あの時なにが起こったかを取材した本。
神社仏閣のある場所は地理的に高台にあったりすると聞いたことがあるし(それが霊的なパワーも高くなる条件かもしれない?)、鎮守の森が防波堤になったとも想像できる。だから津波でも無事だった……と解釈できるのは、著者も語っているが、読んでいると何かしらの“力”が作用したとしか思えなくなる。
著者が神仏とコンタクトして曰く、神仏は被害を最小限にしようと、力を合わせて津波を食い止めたり人間の避難誘導(人々の“魂”に語り掛ける)をしていたという。
実態の無い“エネルギーの塊”である神仏は、巨大な自然の力である津波を食い止めるためエネルギーをほとんど使ってしまったという……そのため、皆しんどそうにしていたり、小さくなったり薄くなったりしていた、と。
著者は執筆中、中には消えてしまった神様もいるのではないか?と想像する。
己の存在が無になってしまうかもしれない…!
人間の尺度では戦慄してしまう、存在の危機を厭わず力を使ったという神仏。その“無償の愛”に読んでいて涙がでてくる。
回復にはあくまで時間が必要だという。
神様の種類によって回復の度合いが違うとも。
人間の祈りは神仏の力の回復には繋がらないというのが、何とも残念なのだが……人の祈りは神仏の神格を格上げするそうだ。
また、現代人の信仰の力だけではなく、先祖から脈々と受け継がれた信仰が、神仏の格に影響を与え、それが神仏の力となっていたような印象。
興味深かったのは、キリストとのコンタクト。
キリスト教の神とは、人類のための神であり、それは愛のかみであるとか。仏教のコンタクト(繋がり方)と似ているとか……
やっぱり宗教って、神と繋がるための”道”とか“門”みたいなものなんだと思った。
キリストの後ろにいたのは唯一絶対神ではなく愛の神様で、愛を与えることがキリストの使命だという。
本当に、日本の様々な神社の神様とはちょっと違う存在のようだ。
ふと思った。
神仏の話もキリストの話も、どれも目新しいことを言っているわけではない。先人が語ったり、聖書にも書かれて残っているものだ。
大切なものははじめからあった。忘れていたり、実感が伴っていなかったり、「たとえ」と割り切るようになっていたり……
先人の言葉が著者に影響を与えた(そういうヴィジョンを見せた)という考え方もできるが、再び大切な原点に還るような感覚がある。
神仏は人を愛し、人は神仏を感謝する……
あるのはそのサイクルだった。
後半の小説、『閻魔王庁ものがたり』は仏教世界を基にした死後世界の物語。それは魂の修練の物語だった。
あずみきし『死役所』( https://booklog.jp/item/1/4107717410 )シリーズを思い出した。 -
東日本大震災の津波到達ラインに沿って
寺社が多くあることや なくなられた方が多かった
ことについての疑問に対する疑問に答える内容です
宇宙規模の地震と 神仏とはこんな風にかかわっているんですね 感謝の気持ちが自然に湧いてくる内容でした -
まだまだ続くよ神様行脚、と言ったところでしょうか。
この本のメインは、地元の人しか知らないような神社など、方面だけ決めて行き当たりばったりで出会った神様話。
そして、東北震災の津波の際線にある神社めぐり。
精根尽き果ててる神様を知ります。
神様の世界は神様の世界で修行があるのだな…、としみじみ。
最後は彼女初(!)の小説、フィクションの形を借りた閻魔大王様のものがたり。面白いです。
相変わらずの彼女の、一生懸命な等身大の表現に好感が持てます。
『桜井識子オフィシャルブログ~さくら識日記~』
→ https://ameblo.jp/holypurewhite/
(※本の補足などこちらにも載せられたりしてますね。)