UI GRAPHICS ―世界の成功事例から学ぶ、スマホ以降のインターフェイスデザイン

制作 : 庄野 祐輔  塚田 有那 
  • ビー・エヌ・エヌ新社
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本棚登録 : 236
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784802510066
#UI

作品紹介・あらすじ

使いやすいけど、かっこわるい?
かっこいいけど、使いづらい?
両立に悩むあなたのデザインを進化させる一冊。

──スマートフォンの登場がすべてを変えてしまった。... 今は、インターフェイスが私たちに最も近くなった時代なのである。... この領域には、デザインからエンジニアリングまで含めるとほとんど無限の可能性が眠っている。(序文より)

フラットデザイン以降のデザインマナーに対応した、ベストプラクティス集。広がるデバイス、ウェブ、アプリ、PCからウェアラブルまで、変化する環境と、その背後で生まれつつある新しいデザイン思想を、豊富なビジュアルと最新のインターフェイス論で捉えます。世界の優れた事例を「見る」、実践者および研究者の優れた知見から「学ぶ」、ひとつの視点に留まることなくビジュアルと理論を「知る」ことで、手を動かし考え進める助けになる、今までになかったUIデザインの本。

インタビュー:中村 勇吾、Ivan Poupyrev(Google ATAP)、筧 康明

感想・レビュー・書評

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  • マウスによるPC操作から、タッチパネルによるスマートフォン操作に変わった時に、
    ボタンを押す操作から、ガラスに触れる操作に変わった。
    押すから触れる操作へと変わったとことで、
    いかにボタンらしい表現を施して押させるかから、
    どうやって触れさせて、触れたときにどう感じさせるのかに変わった。

    見た目を美しくし、音やインタラクションによる気持ちよさを追加し、
    触った時にいいなと感じる気持ちを抱かせる。

    時代はVRへと繋がっている。VRはどうなろうのだろうか?
    ガラスなどの物理的な制限がない分、視覚的な要素が強くなることを考える。
    物が動いていること、光っていることなど、
    人が視覚で検知しやすいことが条件になるではないだろうか。

    現実世界に存在する法則や構造を嫌みにならない程度に強調し、
    その動きや光を有機的に統合することができたときに、
    非常に優秀なUIになるような気がした。

    (以下抜粋。○:完全抜粋、●:簡略抜粋)
    ○フラットデザインではデスクトップメタファーやスキューモーフィズムのように現じちゅ世界に由来するヒトの行為に基づいてヒト中心の行為の設計をするのであはなく、コンピュータおよびピクセルのクリーンな平面というヒトにとっての異物に基づく行為を設計するものなのである。(P.15)
    ○ルパンの泳ぐ動きひとつだけで、水路に流れる水の様々な質感がとても豊かに表現されているんですね。そういう世界をプログラミングでどう設計するかに興味があります。(P.46)
    ○宮崎駿さんにも通底するのですが、みんなが日常の中で特に意識はしないけど無意識になんとなく感じている様々な動きや反応は沢山あって、それを自分なりに見出して解釈して誇張しているんだなと思います。現実世界では見逃されがちな小さなリアクションでも、そこから法則や構造を見出して、積極的に造形していく。ただデザイナーとしては、自分だけのフェティシズムに寄りすぎてもダメで、どんなバランスが妥当かを考えながら常にチューニングしている感じですね。UI操作の機能性を考慮しながら煎じ詰めた結果、最後に自分なりの毒っ気が少しだけ残っている、という状態が良いのではないかと思っています。(P.47)
    ○深澤直人さんが学生に向けて最初に話す言葉で「”いい”と”良い”はどっちがいい?」って問いがあって、時代の流れの中で、簡単には消費されない”いい”を作るにはどうすればいいかという問いが最も重要なんだと思います。(P.49)
    ○しかもそのアイコンの動きは一斉ではなく、それぞれに速度差があり、有機的な印象を作り出している。(P.194)
    ○フラットデザインは、マウス、デスクトップメタファー、そしてスキューモーフィズムへと続く身体に基づくインターフェースの流れを一度切断して、身体とは関係のないディスプレイのピクセルという光からインターフェースを構築しようとするまったく新しい試みである。(P.219)

  • ★科学道100 / まるで魔法
    【所在・貸出状況を見る】
    http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&materialid=11700400

  • フラットデザイン以降のインターフェースの概念と変遷がわかりやすくまとめられてる。
    一通り読めばGUIの作法が分かる上、後半にかけてはモーションやタンジブルなど、これからのインターフェースを考える上で重要になる要素が散らばっていてありがたい気持ちでいっぱいになる。じつにありがたい。

  • 自分の好きな人たちがデザインを語る本。事例も多くて本当の良書。

  • スマホ関連のデザインを事例とともに体系的に教えてくれる。なぜそのデザインなのか、なぜこのデザインがいいと思うのか、こんなにも理論的に語れることに驚いた。理論があるなら学んでいこう、というきっかけになった本。

  • 事例集というか雑誌のような感覚

  • 生まれ変わったらオシャレなことしてお金もらえるようになりたい

  • 色遣いが好み。フラットデザインの参考に

  • 手元に置いておいてパラパラしたい。
    内容に目新しさはないけど、整理されてて良い

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784802510066

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著者プロフィール

1977年生まれ。メディア・アート、インターフェイス研究者。国際基督教大学卒業。名古屋大学大学院情報科学研究科博士後期課程修了(博士・情報科学)。現在、甲南女子大学文学部メディア表現学科准教授。メディア・アートやインターネット上の表現をディスプレイと向かい合い続けるヒトの認識のアップデートという観点から考察しつつ、同時に「ヒトとコンピュータの共進化」という観点からインターフェイスの研究も行なっている。

「2019年 『モーション・グラフィックスの歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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