消極性デザイン宣言 ―消極的な人よ、声を上げよ。……いや、上げなくてよい。
- ビー・エヌ・エヌ新社 (2016年10月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784802510301
作品紹介・あらすじ
情報科学分野の気鋭の若手研究者たちがたちあげた消極性研究会がお届けする、コミュニケーションとモチベーションをデザインするための術(SHY HACK)。研究会の色濃いメンバーが、最先端の研究成果、はたまた自身の奥深い経験談を語り尽くします。積極的になれないことややる気が湧かないことに悩む方、またはユニバーサルなシステムやサービスを設計したい方とって、大きな学びが得られる一冊です。
感想・レビュー・書評
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著者の属性(情報科学分野)に偏った視点ではあるけれど、いわゆる陽キャ/陰キャの2極ではなく刺激の求め方と耐性の違いという論点についてはなるほどと思った。
消極的な人のための「この場ではこうしましょう」をしてもらえると心強いな、と感じる描写がいくつもあった。パワハラ対策と同じく、理解力のある人が場を支配する立場にあれば尚更のこと。
著者の消極性には全面的に共感できた。一方で、善意の積極的な人が単なるデリカシーのない人として扱われるリスクにも配慮が必要なのでは?とも感じた。過度に守られるのではなく、多様性を認める方向に進めば世の中もっと平和になると思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
<シラバス掲載参考図書一覧は、図書館HPから確認できます>
https://libipu.iwate-pu.ac.jp/drupal/ja/node/190 -
東女生の消極性に寄り添うデザインのお話かも.
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消極的な性格は欠点ではなく、環境の方を変えてしまえば誰もがストレスなく共存できるようになる、という提言。第一章が一番面白かった。アイデア次第で誰もがもっと生きやすくなる、という可能性を感じさせてくれた。消極的な人にも積極的な人にも読んで欲しい。
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「消極性に配慮するとは、人間そのものではなく人間をとりまく環境をデザインによって変えること。」
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「SIGSHY 消極性研究会」の本。5名のメンバーそれぞれが、各々の専門分野を交えながら、消極性に関するトピックとそれをどう扱っていくかについて書かれている。
各章のおわりに、小野ほりでいさん描き下ろしの、キャラ対談形式のまとめも!!巻末には座談会の書き起こしが記載。
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「消極性は悪いこと、直すべきこと」という昔ながらの考えはもう捨てなければならない
「社会」が好きな人、「人」が好きな人、「自分」が好きな人に人間を分類
「なんでもマナーに押し付けるのは、社会の仕組みを作る側や技術的解決を目指す側にとっての敗北」
不当に発言する人を自滅させ、「みんなが平等に発言できる世の中を目指そう」と訴えたのが「SpeechJammer」
ウィザード・オブ・オズ方式
アプローチャビリティ:「使おうとしやすさ」 -
shy hack.
行動経済学的なアプローチで、なめらかな社会を目指し、その敵と戦う研究者とデザイナー。 -
貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784802510301