- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784803002003
感想・レビュー・書評
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作家さんのデビュー作品ですね。初めて読む作家さんです。
心温まる交番警察官の人情話でした。連作短編の3話ですが伏線が巧妙で全てが最後に見事に決着します。
キャラクターが強烈ですが、人間愛が溢れる魅力的なお巡りさんです。登場人物も謎めいた部分を秘めている人物が多く、ユーモアもまじりながら物語が進んでいき、一気読みしてしまいました。
この作品で名取さんのファンに成ってしまいました。
続編が無いようなので他の作品を物色中です。すでに何作か心当たりがあるので楽しみですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初めての作家さんでした。
人情味溢れる物語ばかりで、こんな交番が近くにあったらいいなと思った。リョウヒロさんは、強烈なキャラクターながら、街の人に愛されているのには、リョウヒロさんなりの努力があるんだろうと思った。 -
ねこもり食堂を読んで、単行本デビュー作の本書を読みました。
月日を超えた物語が大きく描かれているという両作品に通じるものがありますね。
同じ夜はひとつとしてない。いい言葉です。
リョウヒロ巡査。この本だけで終わらせるにはもったいないキャラです。
名取さんの他の本も読みたくなりました。 -
自閉症…
考えさせられる内容だった -
住民のことなら知らないことのないリョウヒロこと了津寛子巡査。
長身にカーリーヘア姿の奇抜な婦警が、今夜も交番を訪れた住民の『本当の悩み』を解決します。 -
1973年、神戸生まれの名取佐和子さん、初読み作家さんです。単行本デビュー作「交番の夜」を読みました。2010.9発行です。長身でカーリーヘアで物怖じしない女性警察官、了津寛子(りょうつ ひろこ)、自称りょうひろwが主人公の物語、連作3話です。交番に世界地図を貼り、管轄地域のことは隅から隅まで頭に入れて、住民の愚痴や悩みにも嫌な顔ひとつせず、住民から慕われている了津巡査です。このような警察官がいると、交番にちょっと寄りたくなりますね!名取佐和子さんの作品、もっと読みたくなりました。(^-^)
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地域を見守る顔なじみのお巡りさんがいるって
いいなー。安心感が全然違うと思います。
了津寛子を略して「リョウヒロ」・・・
これは呼びづらい。
この呼び方を押しつけるのはやめて頂きたい(笑)。
全体的に温かい気持ちになったような気になる
のですが、アレ?何か出来すぎ?と思える部分も。
特に最終章は美談っぽくなってるけど、
この展開はちょっと無理矢理では・・・と感じて
しまって。面白かったんですけどねー。 -
交番と住人との心温まる物語3つの連作中編集。
自分や家族について何でも知っているおまわりさん、頼もしいと感じるか怖いと感じるか、紙一重。安心感があるのは、主人公・了津巡査のユニークなキャラのおかげかも。
苦くも読後感の素敵なお話たち。じんわりあったかくなりました。 -
もしも、交番に入った瞬間に「パーン」という音がしたら・・・。新人警察官の花井健太郎でなくても「う、撃たれた!?」と思うだろう。その音の正体は、花井を歓迎するために鵜ノ森交番勤務の両津寛子が鳴らしたクラッカーの音だった。彼女を訪ねて住民たちが交番へとやってくる。愚痴を聞いてもらったり、焼き芋のおすそ分けを持って来たり。身近なお巡りさんが大活躍。