スープカレー (Linda BOOKS!)

  • 泰文堂
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784803003161

感想・レビュー・書評

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  • 【美味しい小説】
    北海道の美味しいゴハンが諸々出てくる、アラフォー男性5人の、走ったり転んだり躓いたりの人生小説です。
    大学生時代に共に演劇に情熱を燃やした5人、それぞれの40歳の節目に迎える転換期が、各章で1人ずつ主役になって書かれており、とても読みやすく面白い!
    10年付き合った女性と結婚を決めた塾講師。優秀な百貨店店員から一転、実家を継いでスープカレー店を開いた店主。娘との関係に悩む、イマイチ売れない俳優。親子3人で営む冠婚葬祭イベンター。テレビに引っ張りだこの人気料理人。それぞれが、思い描いてた自分と少しズレてしまった事に、違和感を感じて葛藤してることに共感を覚えると共に、それでもどこか演劇にハマっていた彼ららしい、夢見がちな甘さが覗くので、どの章も和やかに読み切れました。
    周りを取り巻く女性たちもとても魅力的。
    最後も大円団で終わるので、読んだ後に、楽しかったー!って気持ちになります。
    タイトルにもなってるスープカレーも美味しそう!
    文章でも食欲を誘うカレーって本当に魔法の食べ物ですね。いつものカレーじゃなく、スープカレー食べたくなります( ´ ▽ ` )

  • 生まれも育ちも北海道の私が、東京に転勤になったときに読みました。

    5つの短編全てが面白く、感動し、自分を重ね合わせて、涙を流してしまいました。

    辛くなったら北海道に帰ろうという気持ちと、東京行っても北海道には仲間がいるという気持ちになれました。

  • TEAM-NACSカバー買い。

    彼らが出会い、そのまま演劇の道を進まなかったら…そんな想像から始まったかのような、5人5色のストーリー。

    ■人生最後の恋
    お弁当のエビフライとさくらんぼから、付き合いの年月が伝わるものなんだなぁと実感。
    ■スープカレー
    大切な人との別れと、人生の方向転換。人のつながりや、経験努力の積み重ねの大切さを感じた。
    ■夢はあきらめない
    家族のカタチに思わずウルっと。こんなお父さん素敵だなぁ。もちろん、夢をたくせるお母さんも。
    ■家族の幸せ
    紙一枚で変わること、変わらないこと。今の自分にはわからないけれど。
    標準的な幸せの家族の風景。
    ■ふるさと
    今流行りの料理研究家。メディアの黒くて狡猾な部分もちらり。人のつながりの脆くて弱い部分と、強くて温かい部分を見た。ふるさとっていいな。

    それぞれのメンバーは誰なのかを想像しながら読んだのでワクワク感が一層増した。
    中学生に戸惑うシゲちゃんがちょっと想像つかない。汗かきながら修行するもリーダーはぴったり、販売員は見てみたい!娘に冷たくされてションボリなヤスケンさんの姿が目に浮かぶ。泣き虫音尾さんもぴったりなキャラクターで。カリスマはちょっと言い過ぎだよ洋ちゃん、上半身裸!(笑)

    DVDで見たくなりました。このメンバーだからこそのストーリーだと思います。NACSを見ているから、どうしてその職についたかがピンとこなかったのと、キャラクターを知らないと楽しみが減ってしまいそうにも思ったので★4つ。私は楽しませて頂きました。

  • ドラマ「スープカレー」の小説版。

    話は一辛観た時はごちゃごちゃしてるなぁ…と思ったけど、小説版は各人ごとにまとまっていて読みやすい。
    中でも小説オリジナルの精二の話はオススメ。
    ドラマではAKBの峯岸みなみとの料理番組を繰り広げるだけだけど、自分の店の事とか精二にもいろいろあったんだなぁ…と。
    料理番組じゃなくてこちらを映像化して欲しかったけど…実際ドラマ化したら更に話がごっちゃになっただろうなぁ…。

  • ドラマを見てから読んだので
    あらすじは知っていたけど
    1人1人の話をまとめて読めたので
    ドラマより分かりやすかった。

    オリジナルの話もあり
    本だけの楽しみもあってよかった。
    でもそのオリジナルの話も
    ドラマ化してほしかった…

  • TEAM-NACS主演ドラマを小説にしたんだって。映像になっただけあってテンポがあって読みやすかった。途中何度か泣いたもん(笑)なんてことのない想像できそうな出来事なんだけどそういう日常に感動が詰まってんだろうなあ。

  • 北海道のHBCが企画し、現在もTBS系でオンエアの続く30分ドラマ、
    「スープカレー」の小説版。TEAM NACS全員が主演、ということで、
    放送前はかなり期待してたのだけど、ドラマは正直低調。
    そのノベライズ版を書店店頭で発見し、半信半疑ながら購入してみた。

    ・・・面白いんだ、これが(^^;)。
    5編の物語の内容はどれも普通にハートフルで感動出来るし、何よりも
    コレはTEAM NACSそれぞれにしか演じられない、というくらいな内容。
    NACS HOLICを自認する僕がそう思うのだから、同胞たち(^^;)も間違い
    無くそう思う筈。それくらい、この小説はすばらしい。

    ・・・じゃあなんでドラマが面白くないのか?というのが問題。
    考えてみれば、あの秦建日子が脚本を書いていてつまらないっつーのは
    あり得ない(^^;)。ということは、間違い無く番組構成が全然ダメだ、
    って結論で間違い無いかと。

    ドラマ版はこの中の4本のストーリーが同時進行する。
    おかげでどの話も焦点が定まらず、予備知識が無いと凄くチグハグな
    印象になっちゃう。だから、この本を読んだ後にドラマを観てみたら、
    全然印象が違った。プロデューサーがバカだ。

    更に、おそらくオンエアされないであろう、五十嵐精二(大泉洋)の
    エピソードが最高なのが皮肉。もちろん贔屓目もあるのだけど、小説
    としてはかなり良い。ドラマでがっかりした人、絶対コレを読め!
    以降のドラマが楽しくなること請け合い♪

  • 過去を思い返すとキラキラ輝く自分
    でも、今は、、、
    一緒に苦悩を共にした友人たちのその後の人生と
    今でも支えになりながら生きる40代
    これからもずっと前を向いて生きていこうと思える作品

  • 大学の演劇サークルの同級生だった5人。
    明るい未来を信じて疑わなかった学生時代から時は経ち、40歳になった今。
    思い描いていた自分とは違う現実を生きるそれぞれのストーリー。

    子どもではないけど大人でもない。
    真っ直ぐに夢を見れた大学生と、現実を突き付けられて足掻くアラフォー。
    変わるものと変わらないもの。
    かっこ悪くてもかっこいい大人の姿にぐっときました。

  • NACSドラマのノベライズ。
    ドラマを観た後に読んだけど、色々忘れてたし楽しく読めました!

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著者プロフィール

1968年生まれ。小説家・脚本家・演出家・映画監督。2004年『推理小説』で小説家デビュー。同作はドラマ&映画化。著書に『And so this is Xmas』『女子大小路の名探偵』他多数。

「2023年 『Change the World』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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