武蔵くんと村山さんは付き合ってみた。① (アーススターコミックス)

著者 :
  • 泰文堂
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本棚登録 : 56
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784803007442

感想・レビュー・書評

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  • うん、これはジワッと面白さを感じられる、ラブコメ四コマ漫画だ
    他の読み手の皆さんに推され、『次にくるマンガ大賞』に入賞したのも頷ける
    タイトルがまんま、内容をどストレートに表している点も高評価
    読んでいて、つい、ニマニマしてしまう武蔵くんと村山さんの言動
    やや拙い絵柄が、二人の初々しい萌えを高めてくれているなぁ
    相手と肉体的にも心理的にも距離を詰めたいけど、プライドでなく気恥ずかしさが邪魔をして、どうにも素直になれない、そんな自分へのもどかしさや、ふとした意図せぬタイミングで相手の気持ちを知れて弾む嬉しさなど、年頃の男女の機微をしっかりと描いているので、自分の初交際の思い出が浮かぶ読み手も多かろう
    また、主役カップルの二人を囃し、唆し、温かく見守る傍観者的なキャラクターを登場させているトコも、なるあすく先生のレベルの高さを感じた
    残堀川生徒会長と、川堀副会長の、友達以上恋人未満、主従的な関係性がイイ。川堀さんの矢印の先があからさまに自分に向いているのに、てんで気付いていない残堀川さんも罪な女だ。それでいて、自分の矢印が彼に向いているのも気付いていないトコが、見た目以上に可愛い
    『オタクに恋は難しい』(ふじた)でも思ったが、この手のラブコメは、一組よりも二組の方がキュンとするな
    途中で、掲載形式が1pに二本から一本に変わってしまうのはちょっと気になった。でも、一本の質が高いので星を一つ減らす理由にはならなかった
    この巻の本編のラストの話で、武蔵くんと村山さんの仲がちょっと良くなった一方で、出歯亀っていた生徒会コンビの前に出現した謎の女性の正体、うーん、気になるな
    どの回も口元が緩むのは確実だが、個人的に一推しなのは、川堀さんの意外な一面が明らかになる第一六話だ。外見も中身もクールな眼鏡男子の好感度を上げるには、やはり、意外なギャップを持たせるのが大事なんだな
    この台詞を引用に選んだのは、照れながらも、自分のキモチをちゃんと口に出して伝えようとする武蔵くんの、幼いけど芯のある男らしさにグッと来たので

  •  付き合い始めのうだうだ感が描かれた四コマ漫画である。
     元はネットでの連載(正確に言えば、出版元が運営しているだろうサイトでの連載)で、後書きによるすでに70話まで連載が進んでいるのだとか。一巻では19話までの収録であるから、ストックは十分と言ったところだろうか。
     この巻では、ひょんなことから付き合い始めた二人が、少しずつ惹かれあっていく過程が描かれている。生徒会長と副生徒会長を加えることで、少し幅を持っている印象だろうか。
     ただ、図式が固定的なので、ここからどうやって物語を動かしていくのかは少し難しいかもしれない。そうした危惧はある。

     とりあえず今回は星四つと評価したい。

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著者プロフィール

「GANMA!」にて『武蔵くんと村山さんは付き合ってみた。』『今日のひとコマ』を連載。著作として『本が好き子さん』(太田出版)『ナン様とレン』(電撃コミックスEX)など。

「2015年 『じょしよん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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