小説

著者 :
  • 田畑書店
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784803803761

作品紹介・あらすじ

真っ直ぐな言葉の連なりが織り成す微妙な色合い。
読むほどに人と人との間の心の綾が身に沁みて、
少しだけ人生が愛おしくなる ―― そう、小説ってこういうものだった。

長い沈黙のトンネルの果てに、作家がたどり着いた新境地!

感想・レビュー・書評

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  • ◆書けない日々の心情綴る [評]佐藤洋二郎(作家)
    小説 増田みず子著:東京新聞 TOKYO Web
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/80236

    小 説 | その他 | 田畑書店
    http://tabatashoten.co.jp/%e3%81%9d%e3%81%ae%e4%bb%96/3255-2/

  • 増田みず子19年ぶりの新刊。この人がもう75歳になると知り感慨を覚えた。

    自身の病いや親の介護などで慌ただしくしているうちに出版社と疎遠になり依頼がなくなって発表する場を失っていったとのこと。また体力の衰えにより書けなくなった、とも。

    シングル・セルでこの人の虜になって何作か読んだがこれが一番だった。増田みず子のファンではなくシングル・セルのファンかもしれない。

    内容はエッセイのようであり私小説のようでもある。本人曰く、今まで書いてきたものの中でもっとも読み返して面白い、という。

    家族との確執やその死について触れる前半は重い。後半、ジムでトレーニングするようになって体力がついてきた影響か、内容が前向きに。

    増田みず子だから読んだ、読めた、というところはある。もはや何を書いても小説になる、そういう領域にいる人だと思う。

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著者プロフィール

1948年、東京に生まれる。東京農工大学農学部卒業。77年、「死後の関係」が新潮新人賞の候補となり、その後「個室の鍵」「桜寮」「ふたつの春」が連続して芥川賞候補(その後も合わせて計6回)となるなどして、小説家としてデビュー。85年、『自由時間』(新潮社)で野間文芸新人賞、86年、『シングル・セル』(福武書店)で泉鏡花賞、92年、『夢虫』(講談社)で芸術選奨文部大臣新人賞、2001年、『月見夜』(講談社)で伊藤整文学賞をそれぞれ受賞する。著書として他に、『自殺志願』『降水確率』(以上、福武書店)、『鬼の木』『火夜』(以上、新潮社)、『夜のロボット』『水鏡』(以上、講談社)、『禁止空間』『風草』(以上、河出書房新社)ほか多数。

「2021年 『理系的』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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