シティポップ短篇集

  • 田畑書店 (2024年4月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (328ページ) / ISBN・EAN: 9784803804300

作品紹介・あらすじ

シティポップが生まれた80年代、同時代の日本の「文学」は何をしていたのだろう? 世界のファンがSNSで甦らせたポップ音楽の背後には、同じ時代状況から生まれ、同様に日本オリジナルの発展を遂げた、都会文学の世界が隠されていた──きらめく都会の〈夢〉を優しく紡ぐ、「シティポップの時代」を並走した9つの物語を、いま、ここに。

みんなの感想まとめ

80年代から90年代にかけての青春を描いた短篇集は、都会文学の魅力を再発見させてくれます。収録された作品は、片岡義男や川西蘭、銀色夏生などの著名な作家によるもので、当時の空気感や夢が詰まっています。古...

感想・レビュー・書評

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  • 歳がバレてしまうけど 執筆者の名前に「おっお〜!」となり読んだ。どれも 80年代 90年代に発表された作品たちだけど 古さは感じなくて(ここで歳がバレる笑) すごく好き。都会短編文学っていうジャンルは存在すべきだと思うのは 田舎暮らしで いつまでも 都会に憧れているからかなぁ…なんて気分。大瀧詠一や松任谷由実を聴きながら 夏の1日 涼しい部屋で読書するのにもってこいの1冊だと思う。歳を重ねても 憧れた世界は 本の中で キラキラしてる!いい読後感でした。

  • Topics:「シティポップ」を読み解く 軽やかな「期待感の時代」 平中悠一さん、アンソロジー刊行 | 毎日新聞(2024/4/22有料記事)
    https://mainichi.jp/articles/20240422/dde/014/040/004000c

    ◆豊かさへの憧れと孤独[評]佐谷眞木人(恵泉女学園大学教授)
    <書評>『シティポップ短篇集』平中悠一 編著:東京新聞 TOKYO Web
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/330879?rct=shohyo

    4月10日発売『シティポップ短篇集』に片岡義男の短編作品が再録|お知らせ|片岡義男.com 全著作電子化計画|作家・片岡義男の電子書籍作品公式サイト
    https://kataokayoshio.com/news/news_2024_0410_02

    シティポップ短篇集 | 田畑書店
    http://tabatashoten.co.jp/citypop/

  • シティ・ポップを題材にとった短編ではなく、シティ・ポップが聞かれた時代の都市を舞台にした短編集。だからシティ・ポップが出てこないケースが大半。ちょっとそこは肩透かし。けど、川西蘭の「マイ・シュガー・ベイブ」が読めたのは大収穫。ラジオDJになった彼と銀行につとめる彼女の物語。この空気感。他の作品も読んでみたくなった。◆家出をするときはバッグ一つくらいしか荷物を持っていかないわ
    ◆タイプライターのキーを三度叩いた。真白い紙の一番上にYESと鮮明に記された。「いっぱい幸せになろうね」◆彼女はぼくの胸に顔を押しつけて、目にゴミが入った、と大きな声で言いながら軽くこぶしを握って、ぼくの肩や腕を叩き続けた◆特定できないから、不安なのよ。これだ、と分れば対処する方法はあるだろうし、対処できなければ、恐怖に変わるわ◆カー・ラジオから、土曜の夜はダウン・タウンにくり出そう、と歌う山下達郎の声が流れていた。◆といったあたりが印象に残り。他に、片岡義男、沢野ひとし、銀色夏生、原田宗典、山川健一。と、並べてしまうと、編者の平中悠一作品だけ、あらけずりすぎるというか、なんというか。バブルの最後期のおきらくな大学生たちの恋愛模様が描かれているんだけど、軽すぎるというかなんというか。「俺に口説かれるってのは、結構、一大エンターテイメントだったりはするんだぜ」なんて言えちゃうの、嫌いじゃないけど。

  • 80〜90年代の青春小説のアンソロジー。
    片岡義男、川西蘭、銀色夏生さんなどの9作品が収録されている。当時を知る人間としては、時代を感じる作品集だ。これを今の10代〜20代の子は、どう読むのかな。
    金も力もなかったけど、可能性だけはあると感じられたのが80年代だったんだね。

  • シティポップが隆盛した時代に執筆された短編集。文体や台詞回し、シチュエーションから時代を感じる。作法かなと思い竹内まりやや山下達郎を聞きながら読書。
    作家の方々は私が物知らずなため知らない名前ばかりだった。マイシュガーベイブが特に印象に残った。作品全体からチルい雰囲気が醸し出ている。主人公視点で描かれていても主人公の事細かな心情描写は少なく、セリフのやり取りや周囲の空間やアイテム、聞こえる音の描写で表現されながら物語は進んでいく。この肝心な心情部分を少しレトロな描写から表現されている事で、純度高く「この時代」を読んでいるように感じた。頻出してくる天体望遠鏡、海の家、砂浜、カセットテープなんかはまさに平成初期。最後の久々の再会時の悠の「私のコートのポケット、貸してあげる」という何気ないセリフは復縁の申し込みと勝手に読み取っている。あとシュガーベイブという山下達郎がいたバンドの事をこの話から知った。YouTubeで聞いている。

  • 若い頃よくこんな感じの本を読んでた
    大人になったらこんな世界なんだと思ってたけど私とは違ったみたい

  • 有り F/ヒ/24

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著者プロフィール

片岡 義男(かたおか・よしお):1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、1974年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。1975年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。

「2024年 『日本語の外へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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