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- Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
- / ISBN・EAN: 9784803908398
感想・レビュー・書評
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1991年から1994年まで、著者35歳から38歳までの278首を編んだ第二歌集で第7回河野愛子賞を受賞。「水にほふ冬のはじめは街角にペンギンが立っているかとおもふ」「だれかいまわれを宥せし 白雲がひとつしづかに真上に来たり」「プールよりもどりて眠る子らのうへ羊の刻のひつじ雲をり」「草の穂の蜻蛉の目のあをみどり しづかにしづかに回る地球は」「群衆のやうな落葉がザザ、ザザとゆけりゆふべの西方橋を」「山鳩のこゑに似るとふ日本語よほーほろほーほろ愛し日本語」「アメリカで聴くジョン・レノン海のごとし民族はさびしい船である」「椿見ぬ春はさびしき うすくうすく紅さし死ののちも日本人」「あさがほの秋に残りし花の数 眼をとほく子は引き算を知る」「いつか子はわれを生むべしはるばると無限軌道をゆく風輪車」
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